あらすじとネタバレ

小秦宮での密会、そして悲劇

話は劉衍(りゅうえん)が、例の妓楼・小秦宮で雲想月(うんそうげつ)と会うところから始まる。でも、出てきたのは侍女の素雲(そうん)。雲想月本人は体調不良ってことらしい。劉衍(りゅうえん)に出されたお茶を一口飲んで、彼はすぐに気づくんだ。この淹れ方は昔の友人のものだってな。そう、雲想月の父親のことだ。

このやり取りを聞いていた本物の雲想月が、たまらず姿を現す。彼女は必死に訴えるんだ。父は国を裏切ったりしない!って。彼女なりに何かを抱えて、必死に生き延びようとしてたんだろうな。

だが、話もそこそこに刺客が現れる。あっという間の出来事だ。劉衍(りゅうえん)が必死に戦うけど、雲想月は毒を受けて死んでしまう。彼女が伝えたかったことは、もう聞けない。おまけに、劉衍自身も毒を食らっちまうんだ。

運命の出会い?医者と患者の勘違い劇

毒でフラフラの劉衍が逃げ込んだ部屋。そこに偶然いたのが、我らがヒロイン、慕灼華(ぼしゃくか)だ。まさに運命の出会いだよな。劉衍は最初、彼女を敵だと思って押さえつける。でも、医者だとわかって力を抜く。

ここからが、この回の見どころだ。慕灼華(ぼしゃくか)は、なんと劉衍を小秦宮で働く男娼か何かだと勘違いするんだ。で、治療するから服を脱いでって言う。劉衍がためらうと、彼女はためらわずに自分で脱がせちまうんだから、肝が据わってるよな。彼の立派な装束を見て、ようやくあれ?ってなるのが面白い。

慕灼華(ぼしゃくか)はテキパキと治療して薬方を渡し、何かあったら花巷の私を訪ねて。宋韻(そういん)が知ってると言い残して去っていく。クールで腕の立つ医者って感じだ。

疑いの目、そして明かされる正体

次の日、慕灼華は雲想月殺しの容疑者として役人に連行される。まあ、最後に会ってたんだから仕方ない。でも彼女は殺す動機がないと堂々と無実を主張する。

一方、劉衍は慕灼華が残した薬方を別の医者に見せる。するとその医者はこの処方は大胆かつ細心。神医のようですなと大絶賛。これで劉衍も、あの女医がただ者じゃないと確信するわけだ。

そして、ついに二人は再会する。劉衍の部下である執剣(しゅうけん)が慕灼華を呼びに来るんだ。劉衍の前に通された彼女は、いきなりひざまずいて言う。あなたの正体には気づいていました。お許しくださいってな。

劉衍が驚いていつからだ?と聞くと、彼女は答える。昨夜、治療した時に見た背中の傷跡と、服の上質な生地でわかった、と。じゃあなぜ黙っていたのか。それは、下手に騒いで面倒に巻き込まれたくなかったから。それに、劉衍の部下が隠れて見張っていることにも気づいていた。自分の身を守るための、見事な判断力だよな。この女、やっぱりただもんじゃないぜ。

第2話の感想

いやあ、第2話は一気に見せ場が詰まってたな。雲想月の悲劇であっさり退場かと思いきや、その死が慕灼華と劉衍を強く結びつけるきっかけになった。特に面白かったのは、やっぱり慕灼華のキャラクターだ。度胸があって頭も切れる。劉衍をただの男娼と勘違いして服を脱がせるシーンは笑えるけど、その後の立ち回りは本当に見事だった。彼女の賢さは、ただ学問ができるだけじゃない。状況を読む力と、危険な状況でも臆さない胆力。これが彼女の最大の武器なんだろうな。これから宮中のドロドロした世界で生きていくには、これくらいじゃないとダメなんだろう。劉衍も、ただ冷たいだけの王様じゃないってことが少し見えてきた。毒にやられて弱ったり、慕灼華の腕前に感心したり、人間味があっていいじゃないか。この二人がこれからどういう関係になっていくのか、本当に楽しみになる回だったぜ。

つづく