おいおい、3話にして一気に話が動き出したぞ。慕灼華(ぼしゃくか)がただの家出娘じゃないってことは分かってたけど、まさか探偵みたいなことまでやるとはな。今回はミステリー要素が強めで、かなり見ごたえがあったよ。
あらすじとネタバレ
謎の毒と灼華の推理
劉衍(りゅうえん)が、亡くなった芸妓の検視を灼華に頼むところから話が始まるんだ。普通、ビビって断るだろ。でも灼華は、怖がりながらも引き受ける。この度胸がすごいよな。
彼女はすぐに、毒が衣服に塗られていたことを見抜く。しかも、その毒は還陽散(かんようさん)という特殊な薬で、普通の毒なら劉衍(りゅうえん)の体内の解毒薬で消えてしまうはずだった。つまり、犯人は劉衍(りゅうえん)の体のことをよく知る人物だってことだ。材料も希少で、宮中の太医院くらいでしか手に入らないらしい。これ、かなりヤバい奴が裏にいるってことだよな。
もともとこの毒は侍女の服についてたもので、芸妓が服を交換したせいで死んだってわけ。その侍女も口封じで殺されてて、それを聞いた灼華は本気でビビる。そりゃそうだ。劉衍はそんな灼華を見て、護衛をつけることにした。ちょっとずつ灼華を認めてきてる感じがいいよな。
街での出会いと新たな火種
場面は変わって、灼華と侍女の郭巨力(かくきょりき)が街をぶらついてる。そこに、灼華を連れ戻そうと実家からの追っ手が現れるんだ。大ピンチ!ってところで、灼華は機転を利かせる。
偶然見かけた柔嘉(じゅうか)の謎解き大会に飛び入り参加して、追っ手の目をごまかしたんだ。この公主は、婚約者を戦争で亡くしてから、民のために医館を開いている聖女みたいな人。劉皎(りゅうきょう)は、灼華が自分を利用したことを見抜いてるんだけど、怒るどころか詩会に招待してくれる。できた人だよな。
一方で、劉衍は灼華の実家の追っ手を捕まえて、何か利用価値があると考えて生かしておくことにした。この男、本当に抜け目がない。
詩会での対決の予感
灼華は招待された文铮楼(ぶんそうろう)の詩会へ行く。そこでは、都に来て間もない沈驚鴻(しんきょうこう)っていう男が、すでに5連勝中で天才だって噂されてた。
今回の詩会の題目は虎を養いて患いを遺す。これ、明らかに誰かのことを指してるよな。皇子の一人、劉琛(りゅうしん)は、叔父である劉衍が自分のことを言ってるんじゃないかとイライラしてる。この兄弟たちも、一枚岩じゃなさそうだ。
灼華と天才・沈驚鴻(しんきょうこう)、そして王族たちが集まるこの詩会で、何かが起こらないわけがない。
第3話の感想
いやー、面白くなってきたな!灼華の賢さがただの知識じゃなくて、実践的な推理力や度胸に繋がってるのがはっきり分かった回だった。死体を前にしても冷静に分析を進める姿は、もうただの令嬢じゃない。劉衍も、最初はこいつ、使えるのか?くらいに見てただろうけど、彼女の能力と肝の据わりっぷりに、だんだん興味が湧いてきてるのが見て取れる。この二人の関係がどう変わっていくのか、本当に楽しみだ。
ミステリー要素も本格的になってきた。芸妓の死の裏には、劉衍を狙う宮中の陰謀がある。犯人は誰なのか、その目的は何なのか。単純なラブストーリーじゃなくて、こういうサスペンスが絡んでくると、一気に物語に深みが出るよな。
それに、劉皎(りゅうきょう)と沈驚鴻(しんきょうこう)っていう新しいキャラも出てきた。一人は民に尽くす聖女、もう一人は圧倒的な才能を持つ文人。彼らが灼華や劉衍とどう関わっていくのか。特に、頭の切れる灼華と天才の沈驚鴻がぶつかったらどうなるのか、考えるだけでワクワクする。今回は、今後の展開への布石がしっかり打たれた、重要な回だったと思う。
つづく