今回の展開、ちょっと凄すぎないか?今まで俺たちが翻弄されてきた事件の、本当の黒幕がついに判明したぞ。
あらすじ(ネタバレあり)
すべては彼女の掌の上
今回の主役は、間違いなく劉皎(りゅうきょう)だ。彼女が全ての元凶だった。5年も前から済善堂(せいぜんどう)を隠れ蓑にして情報網を広げ、すべてを計画していたんだ。彼女の目的は、太后(たいこう)と定王・劉衍(りゅうえん)を争わせること。劉衍(りゅうえん)が鷹爪の件を嗅ぎまわってるって知るやいなや、北涼(ほくりょう)の耶沐憬(やぼくけい)に求婚させて彼の動きを封じようとする。頭脳戦がえげつない。
自分の父親である皇帝・劉俱(りゅうきょ)でさえ、いざという時頼りにならないと見切っていた。彼女は、頼れるのは自分だけだと悟っていたんだ。慕灼華(ぼしゃくか)ですら、彼女の計画の駒の一つだった。北涼(ほくりょう)が撤退するっていう情報を、わざと慕灼華(ぼしゃくか)に掴ませたのも全部計算のうち。
そして極めつけは、太后(たいこう)に薬を飲ませて喋れなくしてしまうシーン。計画をペラペラと語り聞かせる劉皎(りゅうきょう)の冷酷さには、さすがにゾッとした。唯一の計算外は、父・劉俱(りゅうきょ)が劉衍と太后の関係を和解させるために自ら命を絶ったこと。これには彼女も驚きを隠せない。
父の死でショックを受けた劉衍は病に倒れるけど、そこは慕灼華がしっかり看病する。彼女は、薛笑棠(せつしょうどう)を殺したのは太后の手の者だと推測する。でも劉衍は、もっと大事なことがあると言って、決して屈しない覚悟を見せるんだ。
明かされる協力者
そして、もう一つの衝撃。あの沈驚鴻(しんきょうこう)が、劉皎の協力者だったなんて!子供の頃に彼女に救われた恩義から、ずっと彼女のために動いていたらしい。劉皎は彼に、自分が女帝になると宣言し、その暁には丞相の座を約束する。でも、沈驚鴻(しんきょうこう)が本当に欲しいのは地位じゃない。彼女の心なんだ。だが、劉皎は冷たく私に心はないと言い放つ。切なすぎるだろ、この関係。
偽りの遺言と定王の一手
劉皎の次の一手は、沈驚鴻に先帝の筆跡を真似させて偽の遺詔を作らせることだった。朝廷で読み上げられた遺詔には、なんと二皇子の劉瑜(りゅうゆ)が後継者だと書かれている。当然、場は大混乱さ。
そこに遅れてやってきたのが、我らが劉衍。彼は先帝が遺詔を書いた時、俺もその場にいた。内容が違うと一喝。なんと、先帝は遺詔を二通用意していて、本物の一通を劉衍に託していたんだ。本物の遺詔には、ちゃんと劉琛(りゅうしん)が後継者だと記されていた。
劉衍は、これは定京を混乱させるための北涼のスパイの仕業だと説明し、真相がわかるまで皇子たちを自分の王府で保護すると宣言する。彼のこの一手で、なんとか最悪の事態は避けられた。でも、女帝の野望を燃やす劉皎との戦いは、まだ始まったばかりだ。
感想
いやー、今回はマジで鳥肌もんだったな。劉皎が黒幕っていうのは、薄々感じてはいたけど、いざ明かされると衝撃がデカい。彼女の計画の緻密さと、目的のためなら誰でも利用する冷徹さは、もはや悪役として天晴れだよ。特に、太后を無力化して自分の計画を語るシーンは、彼女のキャラクターを象徴する名場面だった。
そして沈驚鴻。彼もまた、悲しい男だよな。純粋な想いを踏みにじられて、それでも彼女のために尽くす姿は見ていて辛い。彼が本当に欲しかったものは、最後まで手に入らないんだろうなと思うと、胸が痛む。
劉衍の親父さんの死は悲しいサプライズだったけど、劉衍が偽の遺詔をちゃんと見破って、本物を隠し持ってたのはさすが定王!って叫びたくなった。彼の先見の明と冷静な判断力がなければ、国は完全に終わってた。慕灼華の出番は少し控えめだったけど、弱った劉衍を支える姿は健気で良かった。これから、劉皎っていう最強の敵にどう立ち向かっていくのか。目が離せない展開になってきた。
つづく