なあ、ついに最終回だ。今回はマジで全部ひっくり返るから、覚悟しとけよ。

ネタバレ:すべてが、ひっくり返る

壮大な芝居の終幕

まず驚くのは、これまでの悲劇が全部、劉衍(りゅうえん)と皇帝・劉琛(りゅうしん)が仕組んだ壮大な芝居だったってことだ。そう、すべては劉皎(りゅうきょう)を追い詰めて、彼女の罪を白日の下に晒すための罠だったんだ。劉衍(りゅうえん)の死も、兄弟の対立も、全部ウソ。いや、演技がうますぎてこっちまで完全に騙されたよな。

愛に殉じた男、沈驚鴻(しんきょうこう)

計画がバレて追い詰められた柔嘉(じゅうか)は、最後の抵抗で劉琛(りゅうしん)に剣を向ける。そこに立ちはだかったのが、沈驚鴻(しんきょうこう)だ。彼は自らその刃を体に受けて、劉琛を守った。彼は柔嘉(じゅうか)にすべての罪は俺一人が背負うと告げる。そして、初めて彼女の本名皎皎と呼び、振り返ってくれと懇願しながら息絶えるんだ。もう、このシーンは涙なしじゃ見られない。彼はずっと彼女を救いたかっただけなんだよな。

玉座に散った野望

沈驚鴻の死を目の当たりにしても、柔嘉はいい気味だ、裏切り者と強がる。彼女は、沈驚鴻もただの駒だったと言い張る。でも、慕灼華(ぼしゃくか)はこの世界で彼ほどあなたを愛した人がいる?と問い詰める。沈驚鴻は、自分たちの計画に協力する条件として、柔嘉の命だけは助けてくれと慕灼華(ぼしゃくか)に頼んでいたんだ。それでも柔嘉は信じない。最後まで自分の正義を貫き、民のためだったと叫ぶ。そして、静かに玉座へと歩み寄り、用意していた毒を飲んで自ら命を絶った。彼女が座ったまま息絶える姿は、あまりにも寂しい結末だった。

種明かしと涙の再会

場面は変わって、慕灼華と劉衍の再会シーンだ。劉衍が死んだなんて、慕灼華は信じてなかった。彼が残した玉佩が、彼が生きている証拠だと分かっていたんだ。劉衍と劉琛は、中秋節の後からこの計画を練っていた。劉衍は仮死状態になる離魂散という薬を飲み、すべてを劉琛に託したってわけ。慕灼華を巻き込むのは危険だからと、二人だけで秘密裏に進めていた。自分の命を賭けた劉衍に慕灼華は本気で怒るけど、彼の無事を心から喜ぶんだ。この二人のやり取りには、こっちまでホッとするよな。

それぞれの未来へ

事件がすべて解決し、みんな新しい道を歩み始める。執墨(しゅうぼく)は郭巨力(かくきょりき)にストレートに告白して、二人はついに結ばれる。執剣(しゅうけん)は劉琛に仕え、禁軍のトップになった。そして、皇帝・劉琛は、劉衍と慕灼華のために盛大な結婚式を執り行う。それだけじゃない。彼は結婚した女子も官吏を続けられると宣言するんだ。これぞ、慕灼華がずっと夢見ていた世界。最高のハッピーエンドだよ。

このエピソードの感想

いやあ、濃密な最終回だったな。正直、沈驚鴻と柔嘉の結末は胸が痛むよ。特に沈驚鴻。彼はただ一人の女性を愛し、その愛のためにすべてを捧げた。歪んでいたかもしれないけど、彼の愛は本物だった。柔嘉も、彼女なりの正義があったんだろう。でも、そのために多くの人を犠牲にしたのは間違いだ。彼女が玉座で一人死んでいくシーンは、権力への執着の虚しさを物語っていたな。

一方で、劉衍と慕灼華が結ばれて本当に良かった。彼らが築いた信頼関係は、見ていて気持ちがいい。そして何より、劉琛が最後に女性も結婚後に官吏を続けられると宣言したシーン。このドラマがずっと描いてきた女性の自立というテーマが、ここで見事に花開いた。ただの恋愛ドラマじゃなく、社会を変えようとする強いメッセージが込められていたんだ。大団円でありながら、ほろ苦さも残る。忘れられない最終回になったよ。

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