あらすじとネタバレ

まさかの身内が犯人候補?王爺のつらい過去

まず、あの死体の謎。慕灼華(ぼしゃくか)がすごい発見をしたんだ。頭の骨に、めちゃくちゃ細い針の穴が二つも見つかった。彼女の分析によると、骨まで貫通するこんな針は暴雨梨花針しかないらしい。

そしたら、いつも黙ってる執墨(しゅうぼく)が知っていると一言。執剣(しゅうけん)もそれは皇室だけの『遊走針』だって続けるんだ。この言葉に、劉衍(りゅうえん)の顔色が変わった。彼は部下たちに勝手なことを言うなと釘を刺す。どうやら、子供の頃に兄の劉俱(りゅうきょ)がこの針を持っていたのを思い出したみたい。兄が犯人かもしれないなんて、つらすぎるだろ。いつも完璧な王爺の、初めて見る弱い姿だった。

刺客登場!そして、まさかの急接近

現場を去ろうとしたら、今度は刺客のお出ましだ。定番の展開だね。執剣(しゅうけん)たちが足止めする間に、劉衍(りゅうえん)は慕灼華(ぼしゃくか)を連れて森の中にダッシュ。追手に対して慕灼華が何か粉をぶちまけた。劉衍が毒か?って聞いたら、いや、ただの石灰粉って答えるのが彼女らしくて笑える。

ちょっと寒気を感じる慕灼華を見て、劉衍は自分のマントをそっと掛けてあげる。こういうさりげない優しさ、ずるいよな!劉衍は敵をおびき出す作戦だったみたい。慕灼華もそれに気づいて、残りの石灰粉を撒いて敵を誘い出す。二人で戦っているところに、皇家の暗衛が助けに来て、なんとか切り抜けた。

母の歪んだ愛と、兄弟の絆

場面は変わって宮中。劉俱(りゅうきょ)に詰め寄ってた。なんで劉衍を殺そうとするんだって。太后(たいこう)の答えがヤバい。あの子が死ねば、お前が安泰になる。完全に狂ってる。

劉俱(りゅうきょ)は昔の話を持ち出した。母がわざと劉衍を水に落としたこと。自分は命がけで弟を助けて、そのせいで持病持ちになったこと。もし母上がまた同じことをするなら、俺もまた命を懸けてあいつを守る。そう言い放ったんだ。息子の言葉に、太后は怒り狂ってたよ。母親の愛って、ここまで歪むものかね。

高熱の夜と、忠臣たちの思い

逃げ切ったものの、慕灼華は足を怪我して、おまけに熱まで出しちゃう。歩けない彼女を見て、劉衍が背負うって言い出した。慕灼華は身分が違うからってためらうんだけど、会試に遅れたいならここにいろって言われて、結局おとなしく背負われる。このシーン、最高だった!

劉衍は彼女の軽さに驚く。慕灼華は、自分は庶子で、小さい頃はろくに食べさせてもらえなかった過去を打ち明けた。官吏を目指すのは、ただお腹いっぱいご飯を食べるためなんだって。健気すぎるだろ。劉衍はこれからはもっと食えって優しく言うんだ。

夜、慕灼華の熱はさらに上がる。劉衍は部下に薬を煎じさせるけど、執墨(しゅうぼく)も執剣も薬を飲ませるのが下手。結局、劉衍が自分で飲ませてあげることに。不器用な看病シーンが、またグッとくる。

その頃、執剣は劉衍のやり方に少し不満を持っていた。劉衍が皇帝を信じて、自分を囮にしたからだ。彼は昔を思い出していた。一族に見捨てられた自分たち兄弟を、劉衍だけが命がけで救ってくれたこと。あの夜、俺は心を失い、執墨は言葉を失った。でも王爺は、すべてを失ったんだ。このセリフ、重すぎる。彼らの絆の深さが伝わってきた。

夢の中の母と、目覚めた現実

高熱の慕灼華は、夢で亡き母に会う。たくさん本を読めば、心に深い見識が宿るっていう母の言葉の意味が、今ならわかると泣きじゃくる。彼女の原動力は、ずっとお母さんなんだね。

ふと目を覚ますと、すぐそばに劉衍の顔があった。彼はもう都に戻る道だ。会試には間に合うと安心させる。慕灼華は、ずっと彼が看病してくれていたことに気づく。この瞬間、彼女の中で何かが変わったはずだ。

第6話の感想:甘さと切なさが絶妙な神回!

いや、もう最高だった。今回は特に劉衍のギャップにやられた。いつもクールで鉄壁な王爺が、慕灼華の前だとどんどん人間味を増していく。マントを掛けてあげたり、背負ってあげたり、不器用に薬を飲ませたり。一つ一つの行動が、彼の不器用な優しさを物語ってる。特に背負うシーンは、ただのラブコメじゃない。慕灼華の過酷な生い立ちが明かされて、二人の心の距離が一気に縮まる重要な場面になっていた。彼女が官吏を目指す理由がお腹いっぱい食べるためっていうのが、あまりにも切なくて、応援せずにはいられない。

その一方で、物語のシリアスな部分もガッツリ描かれていたのが良かった。太后の狂気じみた愛情と、それに苦しむ劉俱の姿。そして、執剣の口から語られた劉衍たちの壮絶な過去。劉衍がただ強いだけじゃなく、多くのものを失ってきたっていう背景が見えてきて、キャラクターに一気に深みが増した。サスペンス、ロマンス、そして人間ドラマ。このドラマの魅力が全部詰まった、まさに神回だったと思う。甘いだけじゃない、このほろ苦さがたまらないんだよな。

つづく