おい、聞いたか? 今回の慕灼華(ぼしゃくか)、マジでやってくれるぜ。

まず、科挙の試験まであと10日。俺たちの慕灼華(ぼしゃくか)は、もちろん猛勉強中だ。そこに親友の郭巨力(かくきょりき)が慌ててやってくる。浮雲寺はマジでご利益があるらしい!ってさ。二人で神頼みに行くんだよ。健気でいいよな。

寺で郭巨力(かくきょりき)は、慕灼華の合格を必死にお願いしてる。その姿を見て、慕灼華もちょっと感動してたみたいだ。郭巨力は次に詩詞大会で沈驚鴻(しんきょうこう)の活躍を見ようぜ!って盛り上がってる。でも慕灼華は、ある人影を見つけちまうんだ。そう、あの定王・劉衍(りゅうえん)だ。彼女はうまいこと口実を作って、一人で後を追うわけ。

案の定、後山に劉衍(りゅうえん)がいた。彼は単刀直入に還陽散(かんようさん)の処方箋を教えろって聞いてくる。太医院の記録にもなくて、完全に行き詰まってるらしい。ここで慕灼華が頭の良さを見せる。還陽散(かんようさん)には『至仙果』っていう超レアな薬材が使われてるってヒントを出すんだ。太医院でその至仙果の消費記録を調べれば、何か分かるかもってこと。なかなか賢いよな。

もちろん劉衍は、まだ慕灼華を疑ってる。慕灼華は還陽散の知識は全部、母から教わったものと説明する。私の母の謎も解いてくれたら、こっちも協力するのにって感じで、逆に取引を持ちかけるんだ。この駆け引き、たまらないよな。

その頃、詩詞大会では沈驚鴻(しんきょうこう)が才能を見せつけて、みんなを唸らせてる。その様子を、第五皇子の劉琛(りゅうしん)が静かに見てるんだ。これも何かありそうだな。

話は戻って、慕灼華と劉衍。慕灼華が急に大皇子は部下に優しいらしいですね。私にもう少し気を使ってくれてもいいのにとか言い出す。劉衍がどうしろと?って聞くと、最近、お金がなくて…って。おいおい、ここで金欠アピールかよ!そしたら劉衍、マジで自分の財布をぽいって渡すんだ。慕灼華はちゃっかり大喜び。こいつ、大物になるぜ。

宿舎に戻った慕灼華は、大金を見て驚く郭巨力に言う。

虎の尻尾を撫でたんじゃない。髭をちょっと拝借しただけだってさ。

彼女は、劉衍がまだ自分を信用してないと分かってる。

だからこそ、還陽散の知識を切り札にして、信頼を勝ち取るつもりなんだ。

劉衍が至仙果母親の素性袁副将(えんふくしょう)の遺体の三つの線を追っていることまでお見通し。

自分の祖父が太医院にいたから、還陽散も祖父が作ったのかも、と推理する。

でも、もしそうなら劉衍に復讐されるかも、って不安にもなる。

二人がそんな話をしてると、ドアがノックされる。そこにいたのは執剣(しゅうけん)。有無を言わさず馬に乗ってついてこいと。慕灼華は馬なんて乗れないから、マジでビビる。そしたら劉衍本人が現れて、そんな連れてき方があるかって執剣(しゅうけん)を一喝。そして慕灼華に俺の馬に乗れって言うんだよ!

馬の上で恐怖に固まる慕灼華。それを見た劉衍は、彼女を自分の腕の中にがっちり引き寄せて守るんだ。これ、もう完全にラブコメの王道展開だろ!サスペンスと恋愛模様が一気に加速した回だったな。

ネタバレ感想

今回の第5話、マジで面白かったな。還陽散を巡るサスペンスと、慕灼華と劉衍のラブコメ要素がいい感じに混ざり合ってた。劉衍のツンデレっぷりが最高だろ。慕灼華を疑って厳しい目を向けてるくせに、金欠と聞けば黙って財布を渡す。馬に乗れないと分かれば、自分の馬に乗せて、しかも怖がる彼女を懐に抱いて守るんだから。なんなんだよ、あのギャップは。こっちが照れるぜ。

慕灼華もただのヒロインじゃない。したたかで、頭が切れる。劉衍相手に堂々と駆け引きして、ちゃっかりお金までせしめるんだから大したもんだよ。でも、馬の上で本気で怖がってる姿は、やっぱり普通の女の子なんだよな。そのギャップが彼女の魅力だ。

あと、地味に好きなのが郭巨力と執墨(しゅうぼく)のコンビ。怪力娘の郭巨力が、感謝のつもりで真面目な従者の腕を脱臼させちゃうシーンは声出して笑った。こういうコミカルな部分が、物語のいいスパイスになってる。還陽散の謎、慕灼華の母親の過去、そして劉衍との関係。いろんな話が一気に動き出して、目が離せないよな。

つづく