あらすじ
済善堂の崩壊を経て、物語は新たなる怪異が蠢く新鄭書院の鬼火事件へと突入します。水波紋組織の謎を追う楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、銀雨楼の少主である卓瀾江(タク・ランジャン)から命がけの告白を受けました。
ネタバレ
新章新鄭書院の鬼火事件の開幕と揺れ動く三人の愛の陣営
済善堂の崩壊を経て、物語は新たなる怪異が蠢く新鄭書院の鬼火事件へと突入します。水波紋組織の謎を追う楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、銀雨楼の少主である卓瀾江(タク・ランジャン)から命がけの告白を受けました。
一方、孤独な捜査を続ける県令の潘樾(パン・ユエ)は、禾陽の街に響く童謡をきっかけに、目の前の令嬢の真の正体に肉薄します。偽りの仮面の裏に隠された本物の魂に気づく、シリーズ屈指の超重要エピソードです。
運命のパズルが繋がり出す禾陽の政略と眼盲の奇奇怪怪
卓瀾江(タク・ランジャン)が放つ少主夫人の宣言と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が下した冷徹な拒絶
楊采薇は実の兄である上官蘭(シャングワン・ラン)が禾陽に所有する商店のネットワークを使い、水波紋の紋章が刻まれた物品の捜索を開始しました。その最中、親友の白小笙(バイ・シャオシェン)が密輸の容疑で銀雨楼の配下に港で拘束されたという急報が届きます。
楊采薇が現場へ慌てて駆けつけると、威風堂々たる少主の卓瀾江が現れ、彼女の手を強く握りしめました。卓瀾江は集まった配下たちの前で、彼女は部外者ではなく未来の少主夫人であると堂々と宣言して白小笙(バイ・シャオシェン)を救い出します。
第9話で県衙へ結納品を運び込んで求婚した彼の情愛は、決して一時的な狂言ではありませんでした。しかし楊采薇は、彼を大切な友人としてしか見られないと静かに告げ、その真摯な求婚をきっぱりと拒絶します。
県衙の不審なボヤ騒ぎと深夜の公文書庫で発見された鬼火の巻物
潘樾(パン・ユエ)は済善堂の顧雍(グー・ヨン)が毒殺された後も、四大家族の背後に潜む水波紋組織の残党への警戒を緩めていませんでした。そんな新県令の動向を察知した百花宮の主である青帝(チンテイ)は、捜査を前進させるための新たなる一手を裏で画策し始めます。
同じ頃、県衙の内部で何者かが意図的に誘導した不審なボヤ騒ぎが発生しました。火災自体は軽微でしたが、潘樾はこれが自らの目を盗むための狡猾な陽動工作であると瞬時に見抜きます。
深夜、手がかりを求めて記録室へ向かった潘樾は、いつも隣で支えてくれた楊采薇の不在を痛感しました。第4話や第9話で彼女が優れた手捌きで調書を整理していた影を追い、孤独な夜の捜査に没頭します。
新鄭書院に伝わる悪霊の伝説と獄中で沈黙する盲目の書生・沈慈(シェン・ツー)
潘樾が暗闇の中で見つけ出したのは、禾陽の名門である新鄭書院の後山で起きた鬼火事件の調書でした。1年前、度胸試しのために禁断の鬼林へ足を踏み入れた4人の書生のうち、沈慈(シェン・ツー)という男が謎の失踪を遂げます。
沈慈は生還したものの両目の視力を完全に失っており、怪異の噂は瞬く間に学問の街へと広がりました。その後、同行した残りの3人の学生たちも次々と白目をむいて謎の失明を遂げる怪現象が発生します。
ある夜、生ける屍のようになった3人が意識のないまま崖から身を投げ、無残な転落死を遂げました。犠牲者の父親である書院の院長・陳賦(チェン・フー)は怒り狂って沈慈を逮捕させますが、沈慈は無実を主張し続けています。
街頭に響く調べと潘樾の脳裏に走った衝撃の電撃
潘樾は劉(リウ)捕頭の不気味な警告を退け、獄中の沈慈の脚枷を外して事件の真相を語るよう静かに促しました。沈慈は新県令の実力を試すかのように、この怪異事件を解決すればすべての秘密を明かすと冷徹に交渉を持ちかけます。
捜査のヒントを求めて街へ出た潘樾は、亡き三姑娘(サン・クーニャン)の妹である霜霜(ソウソウ)の露店へと足を運びました。霜霜(ソウソウ)は潘樾に対し、上官芷(シャングワン・ジー)の姿をした楊采薇がいつも卓瀾江と行動を共にしている事実を寂しげに報告します。
嫉妬の念を抱きながら歩き出した潘樾の耳に、霜霜や子供たちが歌う美しい童謡の歌声が飛び込んできました。再三にわたりその曲の出所を追及した潘樾は、それを教えたのが他ならぬ上官芷(シャングワン・ジー)だと知ります。
第10話や第13話の地牢の危機において、自分を狂気から救い出してくれたのはあの楊采薇の童謡でした。目の前の高慢な令嬢と、最愛の亡き妻の仕草が完全に一致する驚愕の理由を潘樾はついに理解します。
上官芷の肉体に宿る魂の本質が、自分が捜し続けた本物の楊采薇であるという真実。若き県令の脳裏へ、激しい稲妻のような衝撃が走りました。
新鄭書院を蝕む白目の呪いと沈慈が壁に遺した水波紋の意図
今回登場した新鄭書院は、禾陽の特権階級の息子たちが集まる閉鎖的な教育機関です。学生たちが次々と失明し、夢遊病のように崖から転落した猟奇的な手口は、薬物や高度な催眠暗示の技法が使われた可能性を示しています。
悪霊の呪いを偽装する手法は、第10話の悪蛟事件とも見事に符合する暗殺組織の常套手段。獄中の沈慈が壁に刻んでいた水波紋の図案は、彼自身が組織の凄惨な被害者、あるいは内部告発者であることを物語っています。
彼は書院の内部で行われていた四大家族や朝廷の反乱勢力による闇の資金源を目撃し、口封じのために視力を奪われたのでしょう。彼が潘樾に対して提示した条件は、禾陽の行政すら信じられない孤独な男が放った命がけの賭けです。
ついに覚醒した潘樾の執念と偽りの仮面が剥がれる瞬間
第17話は、これまでのすれ違いに終止符を打つ最高の覚醒回として、視聴者の胸を熱くさせる素晴らしいエピソードでした。卓瀾江の切ない求婚を毅然と断る楊采薇の芯の強さと、童謡からすべてを察知したリウ・シュエイーの目線の演技が圧巻。
魂の再会を確信した潘樾の愛が、これからの過酷な捜査にどのような光をもたらすのか期待が高まります。
次回は、正体に気づいた潘樾が偽の上官芷に対して秘めたる反撃を開始し、二人の関係が劇的に変化。新鄭書院の鬼林に隠された凄惨な秘密を暴くため、再び手を取り合う宿命のコンビの活躍から目が離せません。
つづく


