あらすじ
自身の過去に隠された真実を探るため、裴溯(ペイ・スー)は危険な方法を試みる。一方、駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)も独自に捜査を進める中で、一連の事件を操る巨大な計画の存在に気づき始める。二人がそれぞれ真実に迫る中、事態は予期せぬ方向へと動き出し、新たな脅威が姿を現す。これまで散りばめられてきた謎が、核心へと収束していく緊迫のエピソード。
ネタバレ
いやぁ…今回の『光・淵』第28話、とんでもなかったですね…。ティッシュ箱必須!もうね、裴溯(ペイ・スー)の過去が壮絶すぎて、胸が張り裂けそうになりました。全ての謎が繋がり始める、まさに神回!早速、熱量たっぷりで語っていきたいと思います!
絶望の淵で見た、一筋の光
物語は、駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)が別荘に駆けつける緊迫のシーンから始まります。開けっ放しのドア、不気味に静まり返った室内…。思わず銃を構える駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)、その視線の先、地下室のクローゼットにいたのは、なんと息も絶え絶えな裴溯(ペイ・スー)でした。
どうやら「始末屋」と接触したらしい裴溯(ペイ・スー)。彼は自ら催眠状態に入り、あの忌まわしい過去の記憶を辿ろうとしていたのです。「これ以上自分を追い詰めるな」と止める駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)を振り切り、裴溯は再びコインを回します…。
催眠が暴く、地獄の記憶と母の真実
ここからの催眠シーンが、もう…本当に辛い。
断片的に蘇る記憶。車椅子に乗り、「先生」と呼ばれる謎の男。そして、父・裴承宇(ペイ・チョンユー)から暴力を受ける母の姿…。幼い裴溯は、血を流す母と、玄関先で父と話す謎の男との間で、どちらへ行くべきか引き裂かれます。
そして、最も残酷な記憶がフラッシュバックするのです。父は母の首に枷をはめ、スイッチを入れる。二人がこの世の物とは思えない苦痛に喘ぐ姿を、裴溯はクローゼットの隙間から見ていたのでした…。
催眠が終わった後、裴溯の頬を伝う涙。彼はついに思い出したのです。母は自分を捨てたのではなく、裴承宇(ペイ・チョンユー)が自分を傷つけるための道具にさせないために、自ら命を絶ったことを。そして、裴溯の心は善良だと信じ、逃げるようにと遺書を残していたのです。
「母さんは僕を見捨てたんじゃなかった…僕を守るために…」
嗚咽する裴溯を抱きしめる駱為昭。もうこのシーン、涙腺崩壊でしたよね…。裴溯がずっと抱えてきた孤独と誤解が、一番つらい形で解き明かされるなんて…。
全ての元凶「范思淵」と動き出す「零度計画」
悲しみの中、裴溯はついに謎の男の顔を思い出します。その名は范思淵(ファン・スーユエン)。
この名前に、駱為昭もピンときます。彼もまた「零度計画」の檔案を調べる中で、范思淵がかつての事件関係者・潘雲衡(パン・ユンヘン)の「先生」だったことを突き止めていたのです。
二人の情報が、ここでピタリと一致!范思淵は7年前に失踪したとされていましたが、それは裴溯の母が亡くなった年と同じ。二人は、范思淵が死を偽装し、今も生きていると確信します。
范思淵の目的は、おそらく「零度共情者」を全て消し去ること。そのために、同じ能力を持つ裴溯を利用しようと接触してきたのです。
まさかのラスボス復活!?植物状態の父が…
と、ここで物語はさらに急展開!
駱為昭の父から衝撃の電話が入ります。「全ての元凶は裴承宇だ」と。
時を同じくして、裴溯の元にも療養院から連絡が。「植物状態だった裴承宇が姿を消した」と…!
え、え、え、どういうこと!?
交通事故で植物状態だったはずの裴承宇が、一連の事件の黒幕で、しかも消えたって…?もう頭が追いつきません!駱為昭も「ありえない」と信じられない様子ですが、裴溯は「直接対決してやる」と覚悟を決めます。
それぞれの戦いの始まり
しかし、その矢先に裴溯は監察組に重要参考人として連行されてしまいます。心配する駱為昭に後を託し、彼は調査に協力することに。
一方、駱為昭は捕らえられた「赤い服の女」こと鄒鳳(ゾウ・フォン)の尋問にあたります。彼女は范思淵を信奉していましたが、駱為昭は「お前が信じている男こそが、一番邪悪な存在だ」と、彼女の心の隙を突いていくのです。
いやー、すごいラストでしたね!
裴溯の過去の謎が解明されたかと思えば、最大の黒幕と思われた范思淵のさらに裏に、死んだはずの父がいるという衝撃の展開。裴溯と駱為昭、二人が別々の場所で、見えない巨大な敵との戦いに挑み始めました。
『光・淵(こうえん)』第28話の感想
第28話は裴溯の壮絶な過去が明らかになる、非常に重厚な回でした。催眠によって蘇る記憶は、母の死の真相と、彼が抱えてきた深い悲しみを浮き彫りにします。母の愛情の深さに涙すると同時に、一連の事件の裏で糸を引く黒幕の正体も判明。全ての謎が繋がり始め、物語が大きく動く重要な転換点となりました。息をのむ展開の連続で、片時も目が離せません。
つづく