あらすじ

曹爽(そうそう)は郭太后(かくたいごう)を永寧宮へ移そうと兵を動かし、司馬師(しばし)や夏侯玄(かこうげん)と対立します。司馬懿(しばい)は表向き曹爽に従う姿勢を見せますが、裏では死士を動かすなど、水面下で策略を巡らせています。司馬昭(しばしょう)は父のやり方に不満を持ち、夏侯徽(かこうき)は司馬家の秘密を知ってしまいます。

ネタバレ

曹爽(そうそう)、若さゆえの暴走?

後宮の庭で、幼い皇帝・曹芳(そうほう)に弓を教えていた曹爽。ここぞとばかりに、郭太后(かくたいごう)を永寧宮へ移すよう進言します。皇帝の許可を得た曹爽は、何晏(かあん)と共に兵を率いて郭太后に迫ります。その言葉の端々には不敬の念が…! 若さゆえか、やり方が強引すぎる!

司馬師(しばし)、正義感あふれる若武者

この知らせを聞いた中護軍の司馬師は、急ぎ兵を率いて駆けつけます。大殿で曹爽と対峙する司馬師。緊張感MAX! そこへ、夏侯玄(かこうげん)も到着。夏侯玄は、太后の移転は国家の大事であり、曹爽のやり方は認められないと主張します。両者一歩も譲らず、大殿は一触即発の事態に! 郭太后は、もう一人の補佐役である司馬懿(しばい)も交えて話し合うべきだと提案します。

司馬懿、老獪な策略家

一方、司馬懿は息子・司馬昭(しばしょう)に奏上文を書かせていました。司馬昭は父に、曹爽と争うべきだと進言しますが、司馬懿は「愚か者と争っても無駄」と諭します。さすが年の功、冷静沈着です。

嘉福殿では、依然として両陣営が対峙。そこへ、司馬懿からの奏上文が届きます。その内容は…なんと、太后は曹爽の言う通り永寧宮へ移るべき、というもの! これには一同驚愕。太后も信じられない様子です。司馬懿、一体何を考えているんだ…?

曹爽と夏侯玄、仲間割れ?

その後、曹爽と夏侯玄は朝廷のことで大喧嘩。曹爽は、夏侯玄が自分を裏切ったと感じ、司馬懿を警戒しているのは曹家のためだと主張します。一方、夏侯玄は、自分は大魏のために行動しており、司馬懿に謀反の心があれば自分が許さないと言い放ちます。二人の関係にも亀裂が…?

司馬懿、本音と建前

そんな中、司馬懿は曹爽を屋敷に招きます。酒を酌み交わした後、司馬懿は、司馬師の爵位継承と司馬昭の官職を願い出ます。さらに、自分はただ無事に死にたいだけだと、曹爽に媚びへつらうような態度を見せます。しかし、曹爽が長安の兵権を要求すると、司馬懿は巧みな言葉でこれを拒否。曹爽は、洛陽郊外の死士の存在を持ち出して司馬懿を試しますが、司馬懿はしらを切り通します。

司馬懿、水面下の動き

屋敷に戻った司馬懿は、長男の司馬師に、汲布(きゅうふ)に連絡して死士の一部を南山へ移動させ、残りは民間に潜伏させるよう命じます。…やっぱり、何か企んでる!

司馬昭、若き日の父に似て…

司馬懿は、息子・司馬昭に、今はじっとしているようにと釘を刺します。しかし、血気盛んな司馬昭は納得がいかない様子。その眼差しは、若き日の司馬懿を彷彿とさせます。

家族の絆、そして…

司馬柔(しばじゅう)の嫁入りが近づき、母娘は別れを惜しみます。そんな中、司馬師は汲布との連絡人から秘密の地図を受け取りますが、それを妻の夏侯徽(かこうき)に見られてしまいます。司馬懿は、夏侯徽が何かを知ってしまったのではないかと心配します。

夏侯玄は、妹の夏侯徽を訪ね、司馬懿に謀反の心があるのか探ろうとします。夏侯徽は兄に、これ以上関わらないでほしいと懇願しますが、夏侯玄は皇室を守ることが夏侯家の使命だと譲りません。

つづく