あらすじ
司馬師(しばし)の妻・夏侯徽(かこうき)が失踪し、司馬家は騒然となる。夏侯徽は司馬家の秘密を知ってしまったために、司馬倫(しばりん)に捕らえられ、最終的には司馬昭(しばしょう)に殺害されてしまう。夏侯徽の死をきっかけに、曹爽(そうそう)は司馬家を追い詰めるため動き出す。一方、張春華(ちょうしゅんか)は重い病で余命わずかであることが判明する。
ネタバレ
衝撃の展開!夏侯徽(かこうき)、失踪の真相
前回のラストで、司馬師(しばし)の妻・夏侯徽(かこうき)が失踪するという衝撃の展開がありましたね。今回は、その続きから物語が始まります。
夏侯徽は、夫・司馬師(しばし)が北邙山で密かに死士を訓練していることを知ってしまいます。これは、司馬家に謀反の疑いがあることを示す重大な証拠。彼女は急いで馬を走らせ、この事実を知らせようとしますが、なんと司馬倫(しばりん)の息子)に襲われ、気を失ってしまいます。
司馬倫は、夏侯徽を大甕に隠し、運び出そうとしますが、その不審な行動を母・柏霊筠(はく れいいん) に見られてしまいます。しかし、司馬倫は「母上をこの家で認めさせるためだ」と、もっともらしい言い訳をし、柏霊筠(はく れいいん) はそれ以上追及しませんでした。
一方、司馬家では、夏侯徽の失踪に大騒ぎ。司馬懿(しばい)は、司馬師に妻の異変について尋ねますが、司馬師は「数日前に温県に帰りたいと言っていた」と答えるのみ。
迫りくる悲劇!司馬昭(しばしょう)、愛と狂気の狭間で
夏侯徽の失踪から一夜が明け、司馬家は総出で捜索を続けます。そんな中、司馬倫は兄・司馬昭(しばしょう)に「嫂上の居場所を知っている」と告げ、南山へ連れて行きます。
そこで司馬昭が見たのは、拘束された夏侯徽の姿でした。夏侯徽は、司馬昭に「私は司馬家の人間だ、裏切るようなことはしない」と必死に訴えます。司馬昭は、彼女を解放する代わりに、二人で遠くへ逃げようと提案しますが、夏侯徽はこれを拒絶。
激しい口論の末、司馬昭は感情を抑えきれなくなり、なんと夏侯徽を絞め殺してしまいます。この一部始終を、司馬倫は洞窟の外から見ていました…。
絶体絶命!曹爽(そうそう)の魔の手、司馬家に迫る
司馬家では、司馬懿夫妻が依然として夏侯徽の行方を心配していました。そこへ、司馬昭が「城内を探し回ったが見つからない」と嘘の報告をします。
その直後、夏侯玄(かこうげん)が、姪の婚礼の祝いにやってきます。しかし、夏侯徽は行方不明…。最悪の状況の中、侯吉(こうきつ)が夏侯徽の遺体を運び込んできます。
この事態に、柏霊筠は曹爽(そうそう)の動きを察知し、急いで宮中へ助けを求めに行きます。
一方、曹爽は、夏侯徽の死を司馬家の仕業と断定し、司馬懿を討つ絶好の機会と捉えます。
夏侯玄は、妹の遺体から見つかった玉佩を司馬師に見せ、真相を問い詰めます。司馬師は、ショックで取り乱し、何も答えられません。
激突!曹爽 vs 司馬懿、太后の介入
曹爽は、兵を率いて司馬邸を包囲し、司馬懿を捕らえようとします。しかし、夏侯玄がこれを制止し、司馬懿に玉佩の説明を求めます。
全ての矛先が司馬師に向かう中、郭太后(かくたいごう)が現れ、曹爽の勝手な行動を非難します。両者が対峙する中、司馬懿は事態を収拾し、息子の潔白を証明するため、司馬師を曹爽に引き渡すことを決意します。
司馬師が連行された後、張春華(ちょうしゅんか)はショックで吐血し、倒れてしまいます。
迫りくる死期!張春華(ちょうしゅんか)、命の灯火
牢に連行された司馬師は、曹爽から拷問を受け、自白を強要されます。夏侯玄は、曹爽の私刑を止めようとしますが…。
一方、司馬家では、柏霊筠が司馬倫を問い詰めますが、彼は何も知らないと主張します。
そして、医者から張春華が重い病で、余命いくばくもないことを告げられた司馬懿は、深い悲しみに打ちひしがれるのでした…。
つづく