あらすじ

第78話は、張春華(ちょうしゅんか)の死という悲しい出来事を中心に、司馬懿(しばい)の苦悩と決断、そして曹爽(そうそう)の増長ぶりが描かれました。愛する妻を失った司馬懿が、今後どのように曹爽と対峙していくのか、ますます目が離せません!

ネタバレ

今回のエピソードは、司馬懿(しばい)の妻・張春華(ちょうしゅんか)が病に倒れ、死期が迫るという悲しい展開から始まります。長年連れ添った妻の余命がわずかと知り、あの冷静沈着な司馬懿も、さすがに動揺を隠せません。階段に座り込み、声を上げて泣き崩れる姿は、視聴者の涙腺も崩壊させます。

一方、大将軍の曹爽(そうそう)は、相変わらずやりたい放題。廷尉の満寵(まんちょう)が司馬師(しばし)の件で曹爽の屋敷に乗り込んできても、全く相手にしません。それどころか、満寵を罷免すると脅しをかける始末。曹爽の横暴ぶりには、本当に腹が立ちますね!

そんな中、司馬昭(しばしょう)は、何晏(かあん)の屋敷を訪れます。兄・司馬師の身を案じる司馬昭ですが、何晏は「司馬師がいる限り、お前は一生日の目を見ない」と、不穏な言葉を口にします。司馬昭の心境を思うと、胸が痛みます。

場面は変わり、曹爽の屋敷では、なんと天子しか使えないはずの楽隊や舞姫を呼び、贅沢三昧。そこへ、夏侯玄(かこうげん)がやってきて、曹爽に司馬師を釈放するよう強く迫りますが、曹爽は聞く耳を持ちません。

司馬懿の屋敷では、張春華が危篤状態に。やつれ果てた司馬懿が、そばで必死に看病しています。司馬昭から満寵が曹爽に罷免されたと聞かされても、司馬懿は冷静さを失いません。しかし、張春華から「司馬師夫婦に会いたい」と懇願され、悲痛な表情を浮かべます。

そして、曹爽の屋敷では、側室が男の子を出産。大喜びの曹爽は、なんとその子を皇帝にしようと企んでいる様子。側室もさすがに驚き、顔面蒼白です。曹爽の野望は、一体どこまで膨らむのでしょうか?

再び、司馬懿の屋敷。張春華は、司馬懿に最後の願いを伝えます。それは、司馬師を牢から出すこと、そして司馬昭の息子・司馬攸を司馬師の養子にすることでした。司馬昭は、母の願いを受け入れます。

張春華の願いを叶えるため、司馬懿はボサボサ頭のまま曹爽の屋敷へ。長安の兵権を放棄し、夏侯玄を後任に推薦するという条件を提示しますが、曹爽はさらに、司馬懿に自分の父・曹真(そうしん)の甲冑の前で土下座するよう要求します。司馬懿は、妻のため、屈辱に耐え、土下座するのでした。

その後、司馬昭は柏霊筠(はく れいいん) を呼び寄せます。張春華は、これまで柏霊筠と色々ありましたが、最期に司馬懿と家族のことを託します。

そして、ついにその時が訪れます。司馬懿は、張春華との思い出を振り返りながら、彼女の最期を看取るのでした。張春華の死は、司馬家の人々を深い悲しみに包みます。

つづく