あらすじ
司馬懿(しばい)、ついに動く! 病気を装い、曹爽(そうそう)らを油断させた司馬懿は、密かにクーデターを計画。死士を率いて洛陽の要所を制圧し、曹爽を追い詰める! 果たして、司馬懿の運命は!? そして、魏の未来は!?
ネタバレ
今回は、『三国志~司馬懿(しばい) 軍師連盟~』第80話の、もう心臓バクバク、手に汗握る展開を、熱く!深く! そして面白く! お届けしちゃいますよ~!
洛陽郊外、緊迫の狩猟大営
曹爽(そうそう)が、正月に文武百官を引き連れて高平陵(こうへいりょう)へ祭祀に行くって!? それを聞いた丁謐(ていひつ)は、もう大慌て! だって、司馬懿(しばい)はまだ生きてる(…はず)! もし司馬懿(しばい)の息のかかった連中が城門を閉めちゃったら、曹爽は洛陽に戻れなくなっちゃう!
結局、曹爽は、何晏(かあん)と丁謐をそれぞれ司馬懿の様子見に派遣。何晏には、洛陽に残って司馬懿を監視するよう命じます。
李勝、司馬懿の病状を探る
丁謐は、荊州へ向かう李勝(りしょう)に、太傅府(司馬懿の屋敷)に立ち寄って、ついでに司馬懿の様子を探るよう頼みます。
李勝の目の前に現れた司馬懿は…、もうヨボヨボ。意識も朦朧としてて、薬も飲もうとしない…。これを見た李勝は、「あ、司馬懿はもうダメだ」と確信。曹爽には、「司馬懿はもう死にかけ。魂も抜け殻同然」と報告します。
でも、何晏と丁謐はまたまた意見が対立。何晏は「司馬懿はもう心配ない」って言うけど、丁謐は「昔から、油断大敵って言うじゃないか!」と、慎重な姿勢を崩しません。
司馬府、静かなる夜
司馬懿は寝室でスヤスヤ…。長男の司馬師(しばし)は、父親の顔に自分の顔を近づけて息があるか確認するけど…、何も感じない!?
その夜、柏霊筠(はく れいいん) は司馬懿の世話をしながら、「若い頃は、いつも遠くからあなたを見ていたのに…」と、昔を懐かしみます。でも、やっと一緒にいられるようになったのに、もう二人とも年を取っちゃって…。
一方、司馬師(しばし)は叔父に密書を送ります。内容は…、曹爽が都を出た時にクーデターを起こす計画! 朝廷の他の大臣たちも、同じような手紙を受け取って、もうビックリ仰天!
柏霊筠(はく れいいん) 、夫の真の姿を知る
夜中に目を覚ました柏霊筠(はく れいいん) は、司馬懿がいないことに気づきます。探しに行くと…、なんと司馬懿は、血のような赤い衣を着て、剣を手に、まるで別人のような恐ろしい顔つきで立っているじゃありませんか!
柏霊筠は、全てを悟ります。自分が何十年も愛してきた夫は、自分にさえも真実を隠していたんだって…。司馬懿は、「自分がやるべきことは、お前には反対されるだろうから」と。そして、「生きてるうちに、やるべきことをやる」と決意を語ります。
柏霊筠は、「無謀なことはやめて!」と泣きながら止めようとするけど、司馬懿の決意は固い! 「俺はずっと、他人の刀として生きてきた。だが、今度は俺が刀を握る番だ!」
司馬府、決起の朝
翌朝、司馬府の執事・侯吉(こうきつ)は、庭に大勢の死士(決死隊)がいるのを発見! もう腰を抜かさんばかりに驚きます。
大広間では、司馬懿がいつもの飄々とした姿とは打って変わって、キリッとした表情で指示を出します。
- 司馬師(しばし)、司馬孚(しばふ)には、1000人を率いて司馬門を占拠、宮中の禁衛軍を制圧するよう命令。 司馬昭(しばしょう)###司馬昭(しばしょう)には、永寧宮へ行って郭太后(かくたいごう)から曹爽を罷免する許可を得るよう指示。
- 子通(しつう)と玄伯(げんぱく)には、尚書台へ行って洛陽に残る朝臣たちに外出禁止令を出すよう命じる。
- そして、汲布(きゅうふ)と共に、自ら死士を率いて武庫を襲撃! 曹爽軍の武器を奪う!
全てを掌握したら、洛水の浮橋に陣取り、曹爽の帰路を断つ!
司馬府は、もう殺気ムンムン! 白い衣装の死士たちが、整然と出撃を待っています。司馬懿は、「今日、もし勝てば、命を救ってくれた恩に厚く報いる。もし負ければ、私が先に死んでやる」と約束。死士たちは、剣を掲げて「太傅に一生ついていきます!」と叫びます。
そして、ついに「起事!」の号令が! 虎が咆え、龍が天に昇るが如き、凄まじい勢いで、死士たちは洛陽の各所へ!
洛陽、激戦の幕開け
司馬懿は自ら戦車に乗り、軍を指揮。見張り台の兵士が異変に気づき、留守を守る何晏に報告。何晏は慌てて防御を命じるけど、軍事指揮能力では司馬懿の足元にも及ばない! 曹爽の兵士たちは、司馬懿の殺気に圧倒されて、矢の一本も射ることができません。
司馬懿軍は武庫を襲撃、守備隊長を斬り殺し、長年の戦場で培った威信で守備兵を震え上がらせ、武庫を奪取! 一方、司馬門では、司馬師が死士を率いて城楼を占拠! 皇宮では、司馬昭(しばしょう)が永寧宮に押し入り、郭太后に曹爽を罷免する許可を迫ります。郭太后は、司馬昭に永遠に魏に忠誠を誓うよう約束させ、許可を与えます。
大将軍府では、何晏が愛妾の蒹葭(けんか)を連れて逃げようとするけど、女たちに足止めされてしまいます。そこへ司馬懿の死士が到着し、何晏たちを包囲!
洛水浮橋、最後の砦
洛水の浮橋には、死士たちが集結。最大の脅威は、曹爽が天子を擁して許昌(きょしょう)へ南下し、大軍を集めて反撃してくること。子通は、曹爽を説得して、彼が自暴自棄になるのを防ぐため、自ら使者になることを申し出ます。ただし、司馬懿に曹爽を殺さないと約束させることが条件。司馬懿は、洛水に向かって誓い、曹爽が降伏すれば手厚く遇すると約束します。
…と、今回はここまで!
つづく