あらすじ
曹爽(そうそう)の謀反計画が司馬懿(しばい)に露見し、司馬昭(しばしょう)の策略によって何晏(かあん)が曹爽を裁くことに。曹爽一族は捕らえられ、司馬懿は冷酷にも処刑を命じる。司馬孚(しばふ)や柏霊筠(はく れいいん) は司馬懿の変貌に衝撃を受けるが、曹爽一族は北邙山で処刑される。
ネタバレ
まず、司馬昭(しばしょう)と鍾会(鐘会(しょうかい))が司馬懿(しばい)に、曹爽(そうそう)が兵馬を訓練してて、3月にクーデターを起こして皇帝を退位させようとしてるって密告するんです。でも、司馬懿(しばい)は冷静沈着。「焦るな、まずは廷尉に報告だ」って。
で、司馬昭(しばしょう)が何晏(かあん)が捕らえられてる場所を通る時、ちょっと様子を見に行くんです。何晏はもう涙目で、「裏切り者は世間に笑われる、もう出世なんて望んでない…」って。でも、司馬昭(しばしょう)は「廷尉の職をやるから」って、甘い言葉で誘惑するんですよ。
何晏はフラフラになりながらも、曹爽の裁判を担当することに。でも、「さすがに曹爽を裁くのは…」って悩むんです。そしたら司馬昭が、「これが唯一のチャンスだ、罪を償って司馬家に許しを請え」って脅すんです。何晏は苦渋の決断の末、沈黙…。
一方、曹爽は屋敷で完全に監視されてて、一挙手一投足が兵士たちに大声で実況されるっていう、もうコントみたいな状況。
そして、廷尉で何晏が曹爽の裁判を開始。関係者は拷問されて血まみれ、もう見てられない…。司馬昭は裁判の記録を見て、「曹爽の罪は七族に及ぶけど、一族足りない」って言うんです。何晏は考えに考えて、最後に気づくんです。司馬昭が言ってる「一族」って、自分のことだって!もうパニックですよ。完全に司馬昭に利用されて、妻子を人質に取られてるから何も言えない。信じられないって感じで、「お前は人間か、鬼か!」って叫ぶんだけど、司馬昭はニヤリとして「それは相手による」って。何晏は兵士に連れて行かれながら、「鬼になっても許さない!」って絶叫。その後、鍾会は司馬懿(しばい)が殺戮を許さないんじゃないかって心配するんだけど、司馬昭は「司馬師(しばし)を騙せばいい」って笑うんです。もう、腹黒すぎ!
曹爽は屋敷で、落ちぶれた姿で妻と子供たちに涙ながらに謝るんです。そこに鍾会が兵士を引き連れて乱入、曹爽を無理やり連行、さらに幼い子供まで!
司馬家では、司馬昭と司馬師(しばし)、そして鍾会が司馬懿に「極悪非道の曹爽を殺すべき」って迫るんです。司馬孚(しばふ)はビックリして、「そんなことしたら宗室と司馬家が敵対する」って反対するんだけど、司馬懿は「曹爽が若くて元気なうちに殺さないと、また逆襲してくるかも」って。最後は、キッパリと「殺す」って宣言。
妻の柏霊筠(はく れいいん) は、曹爽一族が捕まったって聞いて、慌てて司馬懿に「そんなことしないで」って説得するんです。でも、司馬懿は「歴史に名を残すなんて、書生の考えだ。兵を挙げた時から、そんな虚名は捨てた」って。柏霊筠(はく れいいん) は、夫の変わりようにショックを受けるんです。
皇宮では、百官が並ぶ中、司馬懿が盛大に登場。皇帝の曹芳(そうほう)は、司馬懿に特別な席を用意するんです。司馬懿は、曹爽の謀反を公表して、百官に意見を求める。鍾会が真っ先に曹爽の罪状を読み上げて、証拠もバッチリ。群臣も次々と司馬懿に賛同。でも、蒋済(しょうせい)が「洛水の誓いを思い出して、曹爽を許して」って懇願するんだけど、司馬懿は拒否。蒋済は失望して辞職を願い出るんです。
曹芳はビクビクしながら、「曹爽を殺さないで」って頼むんだけど、司馬懿は沈黙。群臣は曹爽を処刑して三族を滅ぼせって大合唱。曹芳は怖くなって、「司馬懿は皇帝の位を奪うつもりか?」って聞くけど、司馬懿は「魏のために尽くすだけ」って。曹芳は仕方なく、曹爽の処刑を認めるんです。司馬孚(しばふ)たちは不満だけど、どうすることもできない。
長安では、夏侯覇(かこうは)が夏侯玄(かこうげん)に「長安に戻ったら司馬懿に何をされるか分からないから、戻るな」って忠告するんだけど、夏侯玄は「長安に留まって独立するつもりもないし、姜維(きょうい)に降るつもりもない。洛陽に戻って、たとえ無駄死にでも、自分の信念を貫く」って言うんです。
洛陽の街では、曹爽一派が囚人護送車で引き回されて、民衆や子供たちが「侯でもなく、王でもなく、千乗万騎で北邙山へ」って歌を歌うんです。
大将軍府では、司馬孚(しばふ)が罪悪感を抱きながら蒹葭(けんか)に会いに行くんです。蒹葭は泣き崩れるけど、司馬孚も辛いけど、どうしようもない。
北邙山の刑場では、曹爽一族の三族が跪かされて、曹爽は「丁謐(ていひつ)たちの言うことを聞いておけば…」って後悔するんです。司馬孚が蒹葭を連れて駆けつけて、曹爽の幼子を助けようとするんだけど、拒否されて、司馬懿に直談判しようとするんです。
でも、司馬懿の冷酷さは、司馬孚と柏霊筠(はく れいいん) の想像を超えていた…。
つづく