あらすじ
親友・滕梓荊(トン・ズージン)の仇を討つため、范閑(ファン・シエン)は王啓年(ワン・チーニニン)と手を組み、事件の鍵を握る司理理(スー・リーリー)の追跡を開始する。皇帝や父・范建(ファン・ジエン)の思惑が交錯する中、范閑は司理理の逃亡ルートが陽動であることを見抜き、東の宿屋でついに彼女を追い詰める。しかし、司理理は毒を使って范閑たちを始末しようと試みるのだった。
ネタバレ
いやー、前回は滕梓荊(トン・ズージン)の件で、もう涙なしには見られなかったよね…。范閑(ファン・シエン)の怒りと悲しみ、こっちまで伝わってきて辛かった…。
さて、第15話! 悲しみに暮れる間もなく、范閑(ファン・シエン)は親友の仇を討つために動き出すよ!
まず、范閑(ファン・シエン)は王啓年(ワン・チーニニン)と合流。例の参将の屋敷がもぬけの殻になってた件、王啓年(ワン・チーニニン)は「もっと早く知らせていれば…」って後悔するんだけど、范閑は冷静。「これは俺への脅しだ、だが止まらない!」って決意を新たにするんだ。王啓年(ワン・チーニニン)の調査で、あの令牌は北斉(ほくせい)の密偵のものだって判明! 牛欄街(ぎゅうらんがい)で襲ってきた程巨樹(チェン・ジューシュー)も北斉の手先だった可能性が濃厚に…! 一体どこの大物が、北斉と組んでまで范閑を狙ってるんだ!? 謎は深まるばかりだけど、范閑の決意は揺るがない!「滕梓荊(トン・ズージン)のためにも、絶対に真相を突き止める!」ってね。
范閑が次に疑ったのは、自分の居場所を漏らした可能性のある人物…そう、酔仙居(すいせんきょ)の花魁、司理理(スー・リーリー)! 「考えてみれば、ただの花魁にしちゃ妙だ」って気づくの、遅いよ范閑!(笑) でも、酔仙居に行ってみると、なんと店は閉まってる! 聞けば、司理理(スー・リーリー)の花船が燃やされて、彼女自身も都を離れた後だって…!
手がかりを失って落ち込む范閑。だけど、ここで頼りになるのが王啓年! 「ご心配なく! 鑑査院には追跡の達人が二人いるんです。一人は院長お付きの宗追(ゾン・ジュイ)…今は都にいませんが。そしてもう一人が…この私!」って、ドヤ顔(たぶん)! なんでそんなスゴ腕なのにしがない文書係やってたのか聞くと、「文書係が一番安全だからですよ」だって(笑)。でも鑑査院クビになっちゃったから、范閑の下で働きたい、そして司理理(スー・リーリー)を追える、って言うんだ。ただし、都を離れる追跡は命がけになる、と。范閑はもちろん「望むところだ!」と即決!
出発前に、王啓年は「家に寄って荷物を…」って言うんだけど、家の前でコソコソしてる(笑)。奥さんが寝てるか確認してる姿に、范閑も思わず笑っちゃう。やっぱり恐妻家だったのね! 案の定、家に入ってすぐ、奥さんの怒鳴り声と王啓年の命乞いが聞こえてきて…(笑)。しばらくして、顔にビンタの跡をつけた王啓年が、しょんぼりしながらもどこか嬉しそうに(?)荷物を持って出てくるんだ。この夫婦、面白いよね!
時間があるってことで、范閑は婉児(ワンアル)に別れを告げに行くことに。夜中にこっそり部屋に入ると、婉児は起きて待ってたんだ。「滕梓荊(トン・ズージン)のためなのね」って、范閑の行動を理解してくれる婉児、健気すぎる…! 范閑は司理理を追うことを告げて、「心配しないで」って言うんだけど、去り際にハグしようとしたら、最初は戸惑ってた婉児が、最後は自分から范閑に抱きついて「毎日心配します。だから、早く帰ってきてください」って…! きゃー! このシーン、キュン死するかと思った!
翌朝、いざ出発! …と思ったら、城門で朱格(チュー・ゴー) が待ち構えてて、王啓年を捕まえようとするんだ! 危ない! ってところで、范閑パパこと范建(ファン・ジエン)が登場! さすが戸部侍郎、朱格(チュー・ゴー) も引き下がるしかない。范閑が司理理を追うと知った范建(ファン・ジエン)は、心配しつつも「気をつけて行け」と送り出す。
一方、宮廷では。慶(けい)帝帝(けいてい)が范建(ファン・ジエン)を呼び出して「お前、でしゃばりすぎじゃない?」ってチクリ。でも范建は動じない。長年、慶(けい)帝帝に仕えてきただけあって、皇帝の考えはお見通し。「陛下は内庫の財権を范閑に継がせたい。でも、その器があるか試したいんでしょう? 怒りに任せて暴走せず、冷静に分析し、対処できるか。だから、范閑の復讐を止めないどころか、むしろ後押ししてる」って。慶(けい)帝は笑ってごまかすけど、図星みたいだね! 范建は「范閑は必ず司理理を捕まえますよ」って賭けに出るんだ。皇帝と臣下のこの腹の探り合い、ゾクゾクする!
さて、追跡開始! 司理理は北へ向かったらしい、という情報を掴む二人。でも詳しいルートが分からない。そこで王啓年、なんと鑑査院の伝書鳩をパチンコで撃ち落とす! 中には司理理の動向が! 「これ、バレないの?」って心配する范閑に、「伝書鳩が途中でいなくなるのは、よくあることですから」と王啓年、さすが元鑑査院員(笑)。自作の地図で、北斉へ逃げるなら必ず通るであろう町を特定。奇しくも、朱格(チュー・ゴー) も同じ町に部下を配置して待ち伏せさせていた! 王啓年は「鑑査院が捕まえたところを、提司(ていし)の令牌で横取りしちゃいましょう!」なんて楽観的だけど…。
でも、范閑は腑に落ちない。「花船を燃やしたり、同じ格好の人間を複数用意したり…これは、目を欺くための陽動じゃないか? 彼女は北へは行っていない!」 そう、范閑は気づいたんだ! 司理理の本当の狙いは「調虎離山(ちょうこりざん)」、追っ手を北に引きつけておいて、自分は別のルートで逃げること! 范閑が「北以外に北斉へ行く道は?」と聞くと、王啓年は「東の沿岸都市へ出て、船で…」というルートを思い出す。
まさにその東ルートを、司理理は進んでいた! 病気を口実に都を出て、馬で東へひた走る! 途中の宿屋で一息つこうとした、その時…!
なんと、范閑と王啓年も同じ宿屋に到着! 范閑は先を急ぎたいけど、王啓年は「追跡には休息も重要です」と経験者のアドバイス。部屋で范閑の声を聞いた司理理は、慌ててドアの後ろに隠れる! 王啓年は気づかず、部屋を取って一休み。司理理は逃げようか迷うけど…二人に食事が運ばれるのを見て、給仕を呼び止めるんだ。
范閑たちの部屋。王啓年が「一人じゃ遠くへ逃げられませんよ」なんて話しながら食事に手をつけようとした瞬間、范閑が「待て、毒だ!」と見抜く! さすが范閑! すぐに給仕を呼びつけ、「誰も触ってない」としらを切る給仕を部屋に引きずり込み、床で血を流して倒れている(フリをしている?)王啓年を見せて「役人に突き出すぞ!」と脅す! パニックになった給仕は、ついに白状する。「さっき、向かいの部屋のお嬢さんが…この料理に触りました!」
ついに司理理を追い詰めた范閑! でも、毒まで使うなんて…! 次回、直接対決はどうなる!? ハラハラドキドキが止まらないね!
つづく