あらすじ
北斉への使節団として出発することになった范閑(ファン・シエン)。出発前、彼は慶(けい)帝帝から北斉の小皇帝毒殺と肖恩(シャオ・エン)暗殺という密命を受ける。師匠の費介(フェイ・ジエ)や家族、そして謎多き守護者・五竹(ウージュー) との別れを経て、范閑は護衛の高達(ガオ・ダー)、お調子者の王啓年(ワン・チーニニン)らと共に危険な旅路へと出発する。しかし、その道中には肖恩奪還を狙う上杉虎(シャンシャンフー)や、范閑への復讐に燃える郭保坤(グオ・バオクン)が雇った殺し屋の影が迫っていた。さらに、范閑の母・葉軽眉(イエ・チンメイ)と肖恩の間にあったかもしれない過去の繋がりも示唆され、旅はますます複雑な様相を呈していく。
ネタバレ
我らが范閑(ファン・シエン)、北斉への使節団として、いよいよ都を出発する第33話!でもね、ただ行くだけじゃないのが『慶(けい)帝余年』。出発前から波乱万丈、見どころ満載なんだから!
餞別と不穏な影
まずは出発前、范閑(ファン・シエン)が師匠の費介(フェイ・ジエ)や、あの食えない狸…いや、鑑査院院長の陳萍萍(チェン・ピンピン)と別れの挨拶を交わすシーンから。そこに現れたのは、囚われの身の司理理(スー・リーリー)と、長年地下牢にいた大物、肖恩(シャオ・エン)!
司理理(スー・リーリー)がなんでわざわざ北斉の小皇帝に指名されて送還されるのか、范閑(ファン・シエン)も「?」って感じ。まさか小皇帝の愛人?いやいや、それなら密偵なんてさせないよな…謎は深まるばかり。
そして、ついに姿を現した肖恩(シャオ・エン)!鎖に繋がれてても、そのオーラはヤバい。長年光を見てなかったせいか、太陽を眩しそうに見上げる姿はちょっと哀れだけど、護送兵士を一睨みでビビらせるあたり、さすが元魔頭!陳萍萍(チェン・ピンピン)との舌戦も火花バチバチ!「お前の足、動かなくなったのか、ざまあみろ!」「お前こそ、せいぜい外の空気を楽しむんだな」って、大人げないけど面白い(笑)。
ここで范閑が「費介(フェイ・ジエ)は師匠、陳萍萍(チェン・ピンピン)は親代わりのような存在」って肖恩(シャオ・エン)に紹介するんだけど、これがまた後々の伏線になりそうな予感…?
師匠の愛と皇帝の密命
費介(フェイ・ジエ)先生、范閑のために北斉から八百里(!)も馬を飛ばして、しかも道中6回も暗殺者に襲われながら帰ってきたって!どんだけ弟子思いなんだよ…涙。陳萍萍からその話を聞いた范閑もびっくり。師匠、無理しすぎ!
そして、陳萍萍に見送られた范閑が向かったのは、太平別院。待っていたのは…やっぱり慶(けい)帝帝(けいてい)!この人、ほんと神出鬼没。で、ここでとんでもない密命が!
なんと、司理理(スー・リーリー)には「紅袖招」っていう毒が盛られていて、それは北斉の小皇帝を毒殺するためだっていうんだ!えげつな!さらに、人質交換で言氷雲(イエン・ビンユン)を取り返したら、北斉の都で肖恩を暗殺しろって!いやいや皇帝陛下、いくら范閑がチート級でも、敵地で皇帝と元魔頭を暗殺って、無茶ぶりにもほどがあるでしょ!范閑も思わず「生きて帰れれば任務失敗でもOK?」って聞いちゃう始末(笑)。もちろん、怒られて追い出されてたけどね。
心温まる(?)別れと新たな仲間(?)
城門では、費介先生が再び登場。北斉で注意すべき人物リストを伝授!錦衣衛の沈重(シェン・ジョン)、大宗師の苦荷(クー・ホー)、その弟子の聖女・海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)(ハイタン・ドゥオドゥオ)、そして肖恩の義理の息子・上杉虎(シャンシャンフー)。名前からして強そうな奴らばっかり!
さらに費介先生、例の毒「紅袖招」は自分が盛ったこと、そしてその毒が「親密な接触」でうつることを告白!「万が一、お前が道中で司理理と我慢できなくなっても大丈夫なように」って、解毒薬までくれる始末!范閑、ドン引き&赤面(笑)。先生、心配なのは分かるけど、そこ!?でも、「生きて帰ってこい!さもないと北斉の都を皆殺しにする!」って叫ぶ姿には、やっぱり師匠の愛を感じるよね…。
その後、可愛い妹の范若若(ファン・ルオルオ)と、商売のことしか頭にない弟・范思轍(ファン・スージョー)もお見送りに。若若は、范閑の留守中、婚約者の林婉児(リン・ワンアル)を見守るために、一緒に住むって!できる妹!
そして父・范建(ファン・ジエン)も登場。心配そうな顔で、護衛隊長の高達(ガオ・ダー)(ガオ・ダー)とその部下をつけてくれることに。皇帝と皇太后の仲が悪いから、状況を見てうまく立ち回れ…じゃなくて、「やばくなったら逃げろ!」って(笑)。范閑、心の中で「逃げられるわけないだろ…」ってツッコんでたね。
旅立ちと忍び寄る影
涙(?)の別れを終え、范閑はついに北斉へ出発!でも、その頃、北斉では上杉虎が「義父上を皇室に渡してたまるか!使節団ごと始末してやる!」って息巻いてるし、道中の森では…
なんと五竹(ウージュー) おじさんが待ってた!太平別院を探ったけど、鍵は池の石っぽい、でもお前じゃないと分からないかも、だって。葉軽眉(イエ・チンメイ)の秘密、気になる~!そして五竹(ウージュー) さん、范閑にちょっかい出すかもしれない大宗師・苦荷を「ぶん殴りに行く」って!さらっと言うけど、相手は大宗師ですよ!?「大宗師以下は相手にしない。それはお前の仕事だ」って、かっこよすぎか!
さらに衝撃の事実!五竹(ウージュー) さん、「お嬢様(葉軽眉)が肖恩と一緒に旅してたことがあるって、言ってた気がする…お嬢様がこの世界に来たのは、肖恩と関係があるって…」えええ!?肖恩が、あの箱の秘密を知ってる可能性が!?でも、范閑の任務は肖恩暗殺…。どうすんのこれ!?
道中の珍道中とアホな刺客
一方、道中の馬車では、お調子者の王啓年(ワン・チーニニン)が、こっそり冷やした果物を持ってきてくれたり(でも高達(ガオ・ダー)にはバレて怒られてるw)。范閑、この王啓年(ワン・チーニニン)を煙たがる高達(ガオ・ダー)を丸め込むために、「実は王啓年(ワン・チーニニン)は勇猛な男で、誰もやりたがらない肖恩の監視役を自ら買って出たんだ」って嘘をついちゃう!それを真に受けた高達(ガオ・ダー)、王啓年に「あなたの勇気に敬服します!もしものことがあれば仇は討ちます!」って熱く語りかけ、王啓年は「???」状態(笑)。結局、王啓年はビクビクしながら肖恩の囚人護送車に乗り込む羽目に…。肖恩にからかわれて半泣きになってる姿が、もう不憫で面白い!
そして、忘れてはいけないのがこの男、郭保坤(グオ・バオクン)!父親の仇!とばかりに、范閑暗殺計画を進行中!牢屋の父親に「殺し屋を雇った!俺には将軍の才能がある!」とか言っちゃってるけど、大丈夫か?雇った殺し屋のリーダー・趙大(ジャオ・ダー)も、なんか頼りなさそうだし…。これ、絶対ギャグ展開になるやつでしょ!
つづく