あらすじ
趙雲(ちょううん)は袁紹(えんしょう)に見切りをつけ、公孫瓚(こうそんさん)を頼ることに。しかし、待っていたのは馬小屋の掃除という屈辱的な仕事だった。さらに、柳慎(りゅうしん)のせいで禁固処分を受け、前途多難な展開となる。そんな中、公孫瓚は弟の仇を討つため、袁紹との戦を決意。趙雲は公孫宝月(ほうげつ)の助けを得て、この状況を打開できるのか!?
ネタバレ
軽衣は趙子龍(ちょうしりゅう)にきつく当たってしまったことを後悔していました。「どうしてあんなことを言っちゃったんだろう…」と石硯(せきけん) に打ち明ける軽衣。子龍が戦に出る前に、ちゃんと別れを言うべきだったと反省しきりです。
一方、趙子龍は拾妹(しゅう まい)と柳慎(りゅうしん)と共に幽州へ向かう道中、茶屋で高則(こうそく)と再会します。高則は、趙子龍が袁紹(えんしょう)に仕官しようとしていると聞きつけ、忠告しに来たと言います。袁紹は狡猾な手段で冀州を奪い、前任の韓馥(かんぷく)を自殺に追い込んだ男だと。しかし、趙子龍は高則の真意を見抜き、「俺が生きていることに驚かないのか?擎児の仇は必ず討つ!」と告げます。
食事休憩に入った一行は、入った飯屋で袁紹の兵士たちが食い逃げしようとする場面に遭遇。これを見た趙子龍は、袁紹の軍の統率の甘さを知り、仕官するに値しないと判断します。拾妹の提案で、一行は幽州の公孫瓚(こうそんさん)を目指すことに。趙子龍は拾妹に常山へ戻り、周大哥(しゅうたいか)たちに幽州で合流するよう伝えます。
幽州では、公孫宝月(ほうげつ)が父・公孫瓚に趙子龍を推薦していました。「趙子龍こそ、我が軍に必要な人材です!武術に長け、胆力も知略もある!」と熱弁しますが、公孫瓚は身分が低いことを理由に、取り合おうとしません。
そんな中、趙子龍と柳慎は幽州に到着。公孫瓚は二人を後衛営に配属しますが、その仕事はなんと馬小屋の掃除と馬の世話!趙子龍は公孫瓚への憧れから、文句も言わずに仕事を引き受けます。柳慎は宝月との関係を利用しないのかと不満を漏らしますが、趙子龍は意に介しません。しかし、柳慎はこっそり練兵場で弓の腕前を披露し、それが原因で趙子龍と共に禁固処分を受ける羽目に…。
一方、公孫瓚の弟が任務中に董卓(とうたく)の家臣を名乗る兵士に襲われ戦死。公孫瓚は袁紹が董卓に罪をなすりつけようとしていると見抜き、袁紹への復讐を誓い、全軍に戦闘準備を命じます。
出陣を前に、公孫宝月は各営を視察。馬小屋で趙子龍の愛馬を見つけ、事情を聞くと、数日前に来た新兵が軍規違反で禁固中だと知ります。宝月は牢にいる趙子龍に会いに行き、再会を喜びます。柳慎は「戦場で活躍する前に囚人扱いとは…」と嘆きますが、宝月は趙子龍に公孫瓚に仕えるよう勧めます。「あなたのような人材を父上が必ず重用するはず。ここであなたの志を実現させてください!」と。
つづく