あらすじ
第33話では、趙雲(ちょううん)を巡る宝月(ほうげつ)と軽衣の恋の鞘当てが激化!都では呂布(りょふ)が董卓(とうたく)を討ち、勢力図が大きく変動します。趙雲は、軽衣への愛を誓う一方で、今後の進むべき道に悩むのでした。
ネタバレ
宝月(ほうげつ)様、ご機嫌ナナメ!理由はただ一つ、軽衣(けいい)が趙雲(ちょううん)に会いに来たから。「アタシに婚約者がいるのに、しつこいわね!」と、屏児(へいじ)に愚痴が止まりません。案の定、趙雲(ちょううん)と軽衣が仲良く散歩しているのを目撃し、宝月ブチ切れ!「職務放棄は軍規違反よ!罰を与える!」と、郡主様のご威光をこれでもかとばかりに発揮します。軽衣が必死に謝るから、今回は許してあげるけど…。宝月様、趙雲を幽州(ゆうしゅう)に繋ぎ止めるためには手段を選ばない覚悟です。
一方、夏侯傑(かこうけつ)と高則(こうそく)はというと…。夏侯傑(かこうけつ)は趙雲の「百鳥朝鳳槍(ひゃくちょうほうそうそう)」のことが気になって、碁に集中できません。高則(こうそく)は、そんな夏侯傑の心中を見抜き、ニヤリ。「実は、百鳥朝鳳槍の使い手が持つ『楽毅百戦術(がっきひゃくせんじゅつ)』こそが目当てなのです」と、夏侯傑は高則に打ち明けます。軽衣に趙雲を呼び戻させたのも、その謎を解き明かすためだったのです。
都では、王允(おういん)が董卓(とうたく)を宮中に誘い込み、暗殺を企てます。曹操(そうそう)が献上した宝刀も、丁原(ていげん)の武器も、董卓には通用しません。しかし、そこへ呂布(りょふ)が登場!董卓自慢の鎧も、呂布(りょふ)の剣にかかれば紙同然。董卓は、呂布によってあっけなく討たれてしまうのでした。董卓の死体は街に晒され、民衆の恨みを晴らすことになります。
趙雲は、兄弟たちに常山(じょうざん)に帰るべきか相談を持ちかけます。柳慎(りゅうしん)と拾妹(しゅう まい)はもちろん趙雲についていく気満々。そんな中、周大哥(しゅうたいか)が「董卓が呂布に殺された!」という衝撃的なニュースを持ってきます。
宝月は軽衣に、父親に何の用があって来たのか問い詰めます。「趙雲のことでしょう?」と単刀直入に切り込み、趙雲への愛を認めさせます。「どれくらい愛しているの?」と聞かれた軽衣は、「自分を愛するよりも深く愛している」と答えます。軽衣は、趙雲が秘めたる才能を持っていること、そして幽州に留まるよりも常山で活躍すべきだと考えていることを宝月に伝えます。しかし、宝月は「趙雲はもう公孫(こうそん)家の人間だ!絶対に渡さない!」と一歩も引きません。
軽衣は、趙雲が幽州で宝月と親密になっているのではないかと不安になりますが、趙雲は「軽衣だけが俺の気持ちを分かってくれればそれでいい」と、軽衣への愛を誓うのでした。
趙雲は軽衣に、董卓が殺された後、董卓の残党が王允一家を皆殺しにしたこと、そして曹操が董卓の残党を討ち、皇帝を許昌(きょしょう)に迎えたことを話します。王允の死後、貂蝉(ちょうせん)は呂布と共に各地を転々とし、今は徐州(じょしゅう)にいるようです。
つづく