あらすじ
趙雲(ちょううん)は夏侯傑(かこうけつ)に迎えられるが、それは罠だった。李全(りぜん)は娘を救うため高則(こうそく)に偽の兵法書を渡すが、見破られる。宝月(ほうげつ)は謎の占い師・龐士元に出会い、趙雲の危機を知る。
ネタバレ
前回、真定(しんてい)県を救った趙雲(ちょううん)ですが、今回は一転、怪しい動きを見せる夏侯傑(かこうけつ)に翻弄されることに…!一体何が起こるのでしょうか!?
李全(りぜん)は、娘の飛燕(ひえん)を救うため、プライドを捨てて高則(こうそく)に助けを求めます。高則(こうそく)は、真定(しんてい)県に戻ったのは兵書『楽毅百戦術(がくきひゃくせんじゅつ)』を探すためだと告げ、その兵書が李全(りぜん)の元にあると睨んでいました。飛燕を心配する李全は、時間稼ぎのため、兵書を探すと約束します。
一方、趙雲(ちょううん)を迎え入れた夏侯傑(かこうけつ)は、手厚くもてなします。趙雲が幽州で不遇だったことを知ると、自分の下で力を発揮する機会を与えると約束し、さらに、趙雲に従ってきた郷勇(きょうゆう)たちも受け入れます。趙雲は夏侯傑の恩義に感謝しますが、夏侯傑は密かに医者に趙雲の傷が जल्दी治らないように指示します。腹黒い!
李全は偽の兵書を高則に渡し、飛燕との交換を試みますが、高則はすぐに見破ります。飛燕の命を盾に李全を脅し、兵書が写本であること、そして下巻が飛燕の管理下にあることを聞き出します。兵書を手に入れたい高則は、飛燕を解放します。李全は飛燕を連れて、耿純(こうじゅん)の包囲を突破し、山中の隠れ家に逃げ込みます。
夏侯傑は趙雲に茶を勧めながら、『楽毅百戦術』のありかを探ろうとします。しかし、趙雲は百鳥朝鳳槍(ひゃくちょうほうそうそう)は師である李全から授かったものだと答えるだけで、兵書については何も知りませんでした。
李全は、いつまでも隠れているわけにはいかないと考え、高則と夏侯傑の陰謀を趙雲に伝えるため、飛燕に趙雲の元へ向かわせます。飛燕を見送った後、李全の前に高則が現れます。
一方、宝月(ほうげつ)は、屏児(へいじ)と共に趙雲を探して常山にやって来ます。街で出会ったのは、狂人のような男。宝月が男を止めに入ると、男は宝月に玄雀(げんじゃく)の祥瑞(しょうずい)が宿っていると言い、公孫侯(こうそんこう)の娘だと見抜きます。そして、宝月が誰のために来たのかも知っていると言い当て、興味を持った宝月は男に食事を奢ります。男は龐士元(ほうしげん)と名乗り、宝月の想い人が今は浅瀬にいる龍だと告げます。解決策を尋ねる宝月に、龐士元は「静観其変(せいかんきへん)」だと告げ、危機が訪れた時に助ければ、趙雲の貴人になれると言います。宝月がさらに詳しく聞こうとすると、龐士元は次回のお楽しみだと言って去って行きます。
つづく