あらすじ
高則(こうそく)の讒言により、趙雲(ちょううん)は疑念の目を向けられる。一方、趙雲は劉備(りゅうび)の窮状を知る。呂布(りょふ)は曹操(そうそう)に処刑され、貂蝉(ちょうせん)は自害。夏侯傑(かこうけつ)は趙雲を生け捕りにしようと企む。
ネタバレ
冒頭から高則(こうそく)が軽衣に、これでもかとばかりに趙雲(ちょううん)の悪口を吹き込みます。「趙雲は冷酷で命を狙ってくる」、「公孫宝月(ほうげつ)が内応している」、とまあ、あの手この手で趙雲を陥れようと必死です。まったく、どこまで性格が悪いんだか……。
一方、趙雲はというと、かつての仲間たちの弔いを粛々と行っています。そこに現れた公孫宝月と飛燕(ひえん)。飛燕から兵書を受け取った趙雲は、中に挟まれた師匠の遺書を見つけ、ただならぬ事態を察知します。
宝月は龐士元に、趙雲を連れて幽州に戻る方法を相談しますが、龐士元は「公孫瓚(こうそんさん)はもう自身のことで手一杯。それに趙雲は天下を獲る明君を助ける運命にある」と一蹴。確かに、公孫瓚じゃ趙雲の器には合わないかも……。
そして、物語は劉備(りゅうび)と呂布(りょふ)の争いへ。龐士元から劉備の窮状を聞いた趙雲。劉備は袁術に攻められ、呂布に助けを求めるも、張飛(ちょうひ)が呂布の馬を盗んだことで関係が悪化。劉備は曹操(そうそう)を頼ることになります。
貂蝉(ちょうせん)は、乱世の混乱と人々の苦しみに心を痛め、自らの運命を嘆きます。彼女の犠牲は一体何だったのか……。
呂布は曹操に捕らえられ、劉備に助命を請いますが、曹操は劉備の進言を聞き入れ、呂布を処刑。最後まで情けない姿を晒した呂布に、張遼は激怒し、曹操を罵ります。しかし、曹操は張遼の忠義を認め、臣下として迎え入れます。そして、呂布の死を知った貂蝉は、悲しみのあまり入水自殺してしまうのでした。
夏侯傑(かこうけつ)は、曹操と劉備が呂布を討ったことを知り、漁夫の利を得ようと兵を鍛え始めます。趙雲を失ったことが吉と出るか凶と出るか……。高則は、趙雲が間者であると夏侯傑に信じ込ませようとしますが、夏侯傑は兵書を失ったことを悔やみ、趙雲を生け捕りにするよう命じます。
今回のエピソードは、呂布の最期、劉備と曹操の関係、そして趙雲を巡る陰謀が複雑に絡み合い、見どころ満載でしたね!
つづく