あらすじ

諸葛亮(しょかつりょう)は「草船借箭(そうせんしゃくせん)」の計で見事10万本の矢を調達し、周瑜(しゅうゆ)を驚嘆させる。一方、馬玉柔(ば ぎょくじゅう)は趙範を騙して隠し財宝のありかを聞き出すが、欲を出して罠にかかってしまう。趙子龍(ちょうしりゅう)に助けられた玉柔は、彼の人の良さに触れ、財宝を軍資金として江夏に送ることを約束する。呉軍では、周瑜と諸葛亮が曹操(そうそう)軍を破る策として火攻めを案じ、周瑜は黄蓋と共に「苦肉の計」を実行。さらに諸葛亮は、計略の成功には龐統の力が必要だと進言する。

ネタバレ

今回も手に汗握る展開と、思わずニヤリとしちゃうシーンが満載でしたね!孔明先生の神がかり的な知略にはもう舌を巻くしかないし、子龍と玉柔の恋の行方も気になるところ。さっそく、今回のエピソードを振り返っていきましょう!

孔明先生、またまた周瑜(しゅうゆ)を出し抜く!「草船借箭(そうせんしゃくせん)」の奇策が炸裂!

さてさて、まずは孔明先生と周瑜(しゅうゆ)のヒリヒリするような駆け引きから。覚えてますか?周瑜が孔明先生に「3日で10万本の矢を用意しろ」なんて無茶ぶりをしたあの件です。期限は目前、魯粛(ろしゅく)さんはもう気が気じゃないってのに、当の孔明先生は朝から「さあ、矢を取りに行きますよ」と超クール。いや、その落ち着き、どこから来るんですか!?

で、魯粛(ろしゅく)さんを連れて江へ向かうと…なんとそこには、青い布と藁人形でカモフラージュされた20隻の船が!夜明け前の濃霧に紛れて曹操(そうそう)軍の陣営に近づき、太鼓をドンドコ打ち鳴らして挑発するんです。これには曹操(そうそう)も「霧が深すぎて伏兵が怖い!」とビビって出撃できず、弓兵に矢を射かけさせるしかありません。結果、船の両側にびっしりと矢が刺さり、持ち帰って数えてみたら、なんと10万本どころか十数万本ゲット!孔明先生、あんたやっぱり神様ですか!?

周瑜はというと、孔明先生の策が見事すぎてぐうの音も出ないものの、「やっぱりこの男、生かしておけん…!」と、ますます孔明先生へのライバル心を燃やすのでした。いやはや、天才同士の火花はいつ見てもゾクゾクしますね!

玉柔の恋心と、まさかの宝探し大作戦!?

一方、私たちのヒロイン(?)、馬玉柔(ば ぎょくじゅう)ちゃんは趙子龍(ちょうしりゅう)に夢中なご様子。子龍がご飯を食べてる姿を見て「なんてイケメンなの!彼が毎日想ってくれる人になれたらどんなに幸せか…」なんて、完全に乙女モード全開です。可愛いなぁ、もう!

そんな中、兄の馬慶から「趙範が不老長寿の仙丹を道士に求めてる」という情報が。これを聞いた玉柔ちゃん、ピコーン!と閃いちゃったんですね。「趙範に弱点がないと思ってたけど、不老長寿を願うなら、それを利用して隠し財産のありかを見つけられるかも!」と。

そして始まる、玉柔ちゃん一座(?)の珍道中!道士に変装した玉柔ちゃん、「仙丹なんていりませんよ。金銀財宝が眠るような縁起の良い場所で法事を行えば、不老長寿になれますぜ、旦那!」なんて趙範をそそのかし、まんまと宝物庫へ案内させることに成功!趙範と柳慎(りゅうしん)をあっさり気絶させ、仲間たちと一緒にお宝を運び出しちゃいます。

しかし、欲張りな玉柔ちゃん、洞窟の奥にあった巨大な金の塊に目がくらみ、うっかり罠を作動させて鉄格子の中に閉じ込められちゃうんです。あちゃー、やっぱり一筋縄ではいかないのが玉柔ちゃんクオリティ!

子龍の優しさと、玉柔の決意

そこに現れたのが、我らが趙子龍(ちょうしりゅう)!玉柔ちゃんを助け出し、「この金銀は江夏の軍資金にするつもりだったんだ」と告白します。玉柔ちゃんは「先に見つけた者の勝ちよ!」なんて強気だったけど、子龍の「君が悪事を働いても、俺は非道な人間にはなりたくない」という言葉と、自分を助けてくれた行動にキュン!「夏侯軽衣(かこうけいい)がなぜあなたを深く愛したか、今わかったわ。あなたは本当にいい人ね」と、なんと子龍の頬にキス!そして、「あの金銀はちゃんと江夏に送るわ」と約束するのでした。いや~、玉柔ちゃん、素直で可愛いじゃないの!子龍の男前っぷりも、ますます磨きがかかってますね!

周瑜と孔明、次なる一手は「火攻め」!そして「苦肉の計」へ…

さて、呉の陣営では、周瑜が孔明先生を呼び出し、「曹操軍の水寨は守りが固い。何か策はないか?」と相談。孔明先生も「実は私も一つ…」と、お互い手のひらに策を書いて見せ合うと…なんと二人とも「火攻め」!さすがです!

しかし、曹操は過去に孔明先生に二度も火攻めでやられています。成功させるには、さらなる「妙計」が必要。そこで周瑜は、黄蓋と組んで「苦肉の計」を実行!黄蓋が降伏を主張したことにして、周瑜がわざと黄蓋を厳しく罰し、曹操に偽りの降伏を信じ込ませるという、まさに体を張った大芝居です。

さらに孔明先生、「周瑜殿の策は素晴らしいですが、目的を達成するためには、もう一人、高名な人物の力が必要です。その人こそ、襄陽の鳳雛(ほうすう)・龐士元(ほうしげん)殿です」と進言。おおっと、ここでまた新たな重要人物の名前が!ますます目が離せませんね!

いやはや、今回も盛りだくさんな内容で、あっという間の一時間でした!孔明先生の知略、子龍と玉柔の関係、そして赤壁の戦いに向けての布石と、見どころ満載!次回も楽しみで仕方ありません!

つづく