あらすじ
曹操(そうそう)の大船団を打ち破るため、周瑜(しゅうゆ)は龐統の「連環の計」と黄蓋の「苦肉の計」を用いた火攻めを決行。諸葛亮(しょかつりょう)の祈祷で待望の東南の風が吹くと、赤壁は炎に包まれ、曹操軍は大敗北を喫する。一方、諸葛亮はその智謀を恐れた周瑜の魔の手を趙子龍(ちょうしりゅう)の助けで逃れる。勢いに乗る劉備(りゅうび)軍は、趙子龍が南郡を、関羽(かんう)・張飛(ちょうひ)が荊州・襄陽を次々と攻略。これを知った周瑜は怒りと衝撃で倒れる。その後、趙子龍は降伏した桂陽(けいよう)へ向かうが、太守・趙範の不審な動きに警戒を強める。
ネタバレ
今回の『三国志~趙雲(ちょううん)伝~』第50話、手に汗握る展開とはまさにこのこと! 赤壁の戦いの火蓋が切って落とされ、孔明先生の神がかり的な策略と、我らが趙子龍(ちょうしりゅう)の鮮やかな活躍、そして周瑜(しゅうゆ)の人間臭い苦悩が炸裂しましたね! まるでジェットコースターみたいな回で、ブログ主もテレビの前で釘付けでしたよ!
さてさて、まずはあの龐統さん。曹操(そうそう)に「船を全部鎖で繋いじゃえば、北方の兵も船酔い知らずで無敵艦隊っすよ!」なんて甘い言葉でそそのかしてましたけど、これがまあ、周瑜(しゅうゆ)の火攻めにとっては最高の「お膳立て」になっちゃったわけです。曹操(そうそう)もまさか、それが壮大な罠だなんて夢にも思ってなかったでしょうねぇ。お気の毒さまです(笑)。
一方、我らがイケメン都督・周瑜様は、万全の準備を整えたものの、肝心の東南の風が吹かずにヤキモキ。あまりのストレスで倒れちゃうほどだったんですが、そこへ颯爽と現れたのが諸葛孔明先生!「南屏山に七星壇を築いてくだされば、三日三晩、東南の風を吹かせてご覧にいれましょうぞ」なんて、サラッと言ってのけるんですから、もうカッコよすぎ!
そして、孔明先生が祭壇で祈祷を始めると…あら不思議!本当に東南の風が吹き始めたじゃありませんか! これには周瑜も大喜びで、全軍に進撃命令!勝利は目前! …と、思いきや、この男、孔明先生のあまりのチート能力にビビっちゃって、「あんなヤバい奴、今のうちに消しとかないと東呉の災いになる!」とか言って、南屏山に刺客を送るんですよ。まったく、器が小さいんだから!
時は建安十三年(西暦208年)の冬。周瑜は副将・黄蓋の「苦肉の計」を採用。黄蓋おじいちゃん、わざと周瑜にボコボコにされて曹操に偽の投降をするっていう、見てるこっちが痛々しくなる作戦で、まんまと曹操を騙し討ち! 燃えやすい枯れ木を満載した船10艘で曹操軍の船団に突っ込み、火を放ったからさあ大変! 折からの東南の風にあおられて、曹操自慢の大船団はあっという間に火の海! 孫権(そんけん)・劉備(りゅうび)連合軍わずか5万が、曹操軍20万以上を打ち破るという、歴史に残る大勝利「赤壁の戦い」がここに成立したのでした! いやー、スカッとした!
もちろん、孔明先生は周瑜の殺意なんてお見通し。とっくに桂陽(けいよう)での任務を終えた趙子龍(ちょうしりゅう)に連絡して、ちゃっかり脱出準備済み。孔明先生がもぬけの殻だと知った周瑜の怒りっぷりったら、もうね(笑)。
その頃、我らが趙子龍は南郡に到着。太守を脅して(いや、説得して)降伏させ、兵権をゲット! 柳慎(りゅうしん)に命じて荊襄にも知らせを送り、見事、南郡を接収しちゃいます。これを知った周瑜、今度は孔明にしてやられたショックで血を吐いて卒倒! 大丈夫か、周瑜!?
魯粛(ろしゅく)は「趙子龍が守る南郡は手強いから、先に荊州と襄陽を落としましょう」と進言するんですが、時すでに遅し! なんと、荊州と襄陽は既に関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)があっさりゲット済み! 劉備(りゅうび)軍、曹操が南郡に気を取られている隙に、一兵も損なわずに城を奪っちゃったんですって。これまた孔明先生の策だと知った周瑜、悔しさのあまり歯ぎしりギリギリ!「孔明とは絶対に相容れん!」と怒り心頭なのでした。周瑜の胃が心配…。
場面は変わって桂陽(けいよう)。太守の趙範が劉備に降伏し、趙子龍が接収に向かいます。趙範、子龍に取り入ろうとして、なんと亡くなったお兄さんの未亡人を子龍に娶わせようとするというとんでもない作戦に! しかし、我らが子龍、そんな下心見え見えの魂胆を見抜き、趙範を牢屋にぶち込んじゃいます。さすが子龍、清廉潔白!
そして、桂陽城内に入った子龍は、兵士の姿が一人も見えないことに気づきます。「これはおかしい…趙範の奴、何か企んでるか、伏兵を隠してるかもしれんぞ」と柳慎(りゅうしん)に警戒を促す子龍。うーん、一難去ってまた一難の予感! 次回はどうなることやら!?
つづく