あらすじ
桂陽(けいよう)太守・趙範の部下・耿純(こうじゅん)は趙子龍(ちょうしりゅう)に偽の降伏を申し出て暗殺を企むが、趙子龍に見破られ失敗する。一方、劉備(りゅうび)は諸葛亮(しょかつりょう)の策に従い東呉との同盟継続のため荊州返還を先延ばしにするが、これに怒った周瑜(しゅうゆ)は荊州奪還の策を練る。孫権(そんけん)は劉備に妹・孫尚香との政略結婚を持ちかけ、劉備一行は東呉へ向かう。時を同じくして趙子龍を追ってきた馬玉柔(ば ぎょくじゅう)は、諸葛亮から託された3つの錦嚢を携え東呉で趙子龍と再会。冷遇される劉備一行の状況を打開すべく、趙子龍は最初の錦嚢を開ける。
ネタバレ
前回、趙雲(ちょううん)たちが桂陽(けいよう)を手に入れたものの、太守の趙範(ちょうはん)はまだ何か企んでる様子で…。さっそく今回のエピソードを振り返っていきましょう!
耿純(こうじゅん)の裏切り、趙雲(ちょううん)暗殺計画の行方は!?
案の定、趙範は部下の耿純(こうじゅん)と趙雲(ちょううん)暗殺の密談をしていますよ!耿純(こうじゅん)が提案したのは、なんと趙雲に偽の降伏をするというもの。「明日、趙雲が大軍を率いて城内に入るときに奇襲をかける。もし失敗したら、吊り橋を上げて城門を固く閉ざし、強弓で一斉に矢を放つ。さらに熱した油や丸太で瓮城(おうじょう)に閉じ込め、火攻めにする」だって!ひえ~、恐ろしい作戦を立てたもんだ!
そして、耿純は言葉巧みに趙雲に近づき、この作戦を「趙範の計画」としてリークするんです。「自分は彼らの仲間ではなく、むしろ善行もしてきた」なんて言ってね。柳慎(りゅうしん)は疑いまくりで、今にも斬りかかりそうな勢いだけど、趙雲は意外にも耿純の投降を受け入れます。もちろん、警戒は怠っていませんよ!
その夜、やっぱり耿純は本性を現しました!趙雲の寝所に忍び込み、暗殺を試みますが…さすが我らが趙雲!とっくにお見通しで、あっさりと耿純を取り押さえちゃいました!いや~、スカッとした!趙雲の冷静沈着ぶり、今回も光ってましたね!
劉備(りゅうび)と孫権、荊州を巡る駆け引きと周瑜の新たな策謀
一方、荊州(けいしゅう)では、劉備(りゅうび)が軍師・諸葛亮(しょかつりょう)の策に従い、曹操(そうそう)に対抗するため東呉(とうご)との同盟継続を望んでいます。「荊州は一時的にお借りしているだけで、益州(えきしゅう)を取ったら必ずお返しします!」と。
しかし、これに納得いかないのが東呉の周瑜(しゅうゆ)!「そんなの口実に決まってる!兵を出してでも荊州を奪い返す!」と息巻いていますが、魯粛(ろしゅく)が「今、劉備(りゅうび)と事を構えれば曹操の思う壺。それに、先の合淝(がっぴ)での敗戦で我が軍も疲弊している」と諫めます。うーん、魯粛の言うことも一理ある…。
そんな中、周瑜は劉備の甘夫人(かんふじん)が亡くなったという知らせを聞き、何やら悪だくみを思いついた様子。「これで劉備に荊州を返させる策ができたぞ!」とニヤリ。魯粛には詳しいことを話さず、主君・孫権(そんけん)に直接相談しに行くあたり、周瑜の自信がうかがえますね。一体どんな策なんでしょうか…?
まさかの縁談!?孔明の「計を逆用する計」とは?
そして、孫権は呂範(りょはん)を荊州に派遣。その目的は…なんと劉備と孫権の妹・孫尚香(そんしょうこう)との縁談!これには諸葛亮(しょかつりょう)も大賛成。しかし、婚礼は東呉で行いたいという条件が。劉備は「罠ではないか?」と心配しますが、諸葛亮(しょかつりょう)は「これは周瑜の計略。しかし、その計を逆用します。必ずや孫夫人を娶り、無事に戻ってこれますぞ!」と断言。さすが孔明先生、頼りになります!
馬玉柔(ば ぎょくじゅう)、趙雲を追って東呉へ!孔明の3つの錦嚢
場面は変わって、馬玉柔(ば ぎょくじゅう)が馬慶(ばけい)と共に江夏(こうか)へ趙雲を訪ねてきます。しかし、趙雲は劉備と共に東呉へ向かった後。それを聞いた玉柔、すぐに東呉へ行くと決意!行動が早い!
そこへ諸葛亮が声をかけ、玉柔に協力を依頼します。「趙雲が東呉で苦労するかもしれない。だから、この3つの錦嚢(きんのう)を彼に渡してほしい」と。
- 緑の錦嚢:趙雲に会ったらすぐに開けるべし。
- 黄色の錦嚢:年末に開けるべし。
- 赤の錦嚢:東呉を離れる際に危険に遭遇したら開けるべし。
玉柔は喜んでこの役目を引き受けます。これで趙雲に会う口実もできましたしね!
東呉での冷遇、そして趙雲と玉柔の再会!
劉備一行は東呉に到着しますが、待っていたのは冷たい仕打ち。孫権の屋敷を4度も訪ねますが門前払い、魯粛にすら会えません。劉備も「縁談どころか、江夏に帰れなくなるのでは…」と弱気に。
そんな中、趙雲が「もう一度、孫権の屋敷へ行ってみます。魯粛殿か呂範殿に会って、孫権様のお考えを伺わねば!」と立ち上がります。
そして街に出た趙雲は、漢服姿の馬玉柔(ば ぎょくじゅう)とバッタリ再会!一瞬、亡き軽衣(けいい)と見間違える趙雲。玉柔は「私は“牛玉”よ!」と慌てて訂正。彼女は「孔明先生の命で、あなたたちを助けに来たの!」と告げ、最初の緑の錦嚢を渡します。
その中身は…「先んじて声勢を奪い、騒ぎを起こし、その後人を通して和を図り、喬公(きょうこう)を訪問せよ」。
さあ、孔明の指示を受けた趙雲はどう動くのか!?劉備は無事に孫尚香と結ばれ、荊州の危機を乗り越えることができるのでしょうか!?次回も見逃せませんね!
つづく