あらすじ
迎春(げいしゅん)の調査で孫襄(そんじょう)の裏の顔が明らかになる一方、花芷(かし)と顧晏惜(こあんせき)は愛を育む。そんな中、沈煥(しんかん)は芍薬(しゃくやく)に想いを告げるも、幼い彼女には伝わらない。花琴(かきん)は驚くべき手段で孫襄の後妻となり、そのしたたかさを見せつける。花芷は太后に呼ばれ、顧晏惜との関係を認められつつも、王家の嫁としての覚悟を問われる。そして、沈煥の結婚を知った芍薬は、悲しみをこらえ手作りの贈り物を渡すのだった。それぞれの愛と決断が交差する、波乱含みの第31話。
ネタバレ
衝撃の連続!それぞれの愛の形が試される第31話
まずは、迎春(げいしゅん)の調査からスタート。孫襄(そんじょう)の家の近くで、珠钗(じゅさい/かんざし)売りの張婆婆(ちょうばば)から聞き出した情報によると、なんと孫襄には8人も奥様(姨太太)がいるっていうじゃないの! ちょっと、いくらなんでも多すぎでしょ!
そんな中、我らが花芷(かし)と顧晏惜(こあんせき)は、河原で凧揚げデート。きゃー、絵になる二人! 顧晏惜(こあんせき)が「自分はつまらない男だ」なんて言うもんだから、花芷(かし)ったら「つまらないくらいがいいのよ。あなたみたいに素敵な人が面白かったら、女の子たちが放っておかないわ。私だけのものにしておきたいんだから!」だって。もう、ごちそうさまです! 末永くお幸せに!
一方、街角では切ない恋模様が…。沈煥(しんかん)が芍薬(しゃくやく)を見つけて、思わず買ってあった紅を捨てて駆け寄るの。そして、「芍薬(しゃくやく)と一緒にいる時だけが、本当の自分でいられるんだ。もしかしたら、君に恋してるのかもしれない」って告白! でも、まだ幼い芍薬(しゃくやく)には「恋って何?」状態…。沈煥(しんかん)も焦って説明するんだけど、なかなか伝わらないのよね。結局、「僕たちはここまでなのかもしれない」って切ない言葉を残して去って行っちゃうの。うぅ、見てるこっちが苦しくなるわ…。
さて、迎春の調査はさらに続く! 孫襄のお店、経営がめちゃくちゃで、帳簿も大赤字! それなのに、よくもまあ迎春に「9番目の奥さんになって、先妻の子供を育ててくれ」なんて言えたもんだわ! 厚顔無恥にもほどがある! 迎春も「ふざけるな!(滚)」の一言で一蹴! さすが迎春、よく言った!
宮中では、顧晏惜(こあんせき)が太后(たいこう)と遭遇。太后は「皇室に生まれた者は天意と聖意に従うしかないのよ」と、憲王(けんおう)の件で顧晏惜を責める気持ちはないことを伝えるの。そして、顧晏惜に想い人ができたことを知ると、自分の母親から譲り受けた嫁入り道具の腕輪を彼に託すのよ。太后様、粋な計らい!
ここからが衝撃展開! 迎春から孫襄の情報を聞いた花琴(かきん)、「教えてくれてありがとう」なんて殊勝なこと言ってたのに…。学堂の帰りに、わざと孫襄の息子・莘儿(しんじ)を転ばせて、介抱するフリして家に送り届けるっていう策略を巡らすのよ! それを見た孫襄、まんまと花琴に惚れ込んで、結納品を持って花家に求婚! 花芷(かし)がどんなに説得しても、花琴は孫襄に嫁ぐ気満々。もう、みんな彼女の選択を尊重するしかないわよね…。
顧晏惜は、太后からもらった腕輪を「家の年長者からの贈り物だよ」って言って花芷にプレゼント。素敵!
そして、花琴は孫襄の正妻として嫁入り。側室たちの身分証文も手に入れて、すっかり奥様風吹かせちゃって! 側室たちをビシバシ指導して、旦那の孫襄までタジタジにさせちゃうんだから、変わり身の早さにビックリよ!
そんな中、宮中から花家の当主にお菓子を持ってくるようにとのお呼び出しが。花芷が行くと、太后は彼女の腕にある腕輪を見て、すぐに顧晏惜との仲を察するの。太后は二人が身分を乗り越えて愛し合っていることを喜んでくれるんだけど、同時に「凌王府(りょうおうふ)で見える空は、宮中よりも狭いのよ」と、王家の嫁になることの厳しさも忠告。でも、花芷は「顧晏惜を信じていますし、自分自身も信じています」とキッパリ! かっこいいわ、花芷!
顧晏惜は、昔、花芷の四叔父が埋めたお酒を花芷にプレゼント。今はまだ凌王の喪中で何もできないけど、花芷は「待ってるわ」と健気なの。本当に素敵なカップルよね!
そして、またまた切ない芍薬ちゃん…。一人で階段に座って、沈煥(しんかん)との思い出に浸っているところに花芷がやってくるの。「人って、みんな結婚しなきゃいけないの?」って聞く芍薬。花芷が詳しく聞くと、沈煥が結婚することを知って、彼が悲しそうだから自分も悲しいって…。花芷は「彼に贈り物をしたら?」とアドバイス。
沈煥が蒋(しょう)家に結納へ向かう道中、芍薬は彼を呼び止めて、以前失くした象戯(しょうぎ)の駒「卒」を自分で彫って渡すの。「これで他の人と遊べるね」って…。そして、背を向けた芍薬の目からは涙がポロリ。あぁ、もう涙腺崩壊よ! 純粋な恋心って、どうしてこんなに切ないのかしら…。
つづく