あらすじ

テレサ・テン(鄧麗君(ドン・リージュン))の歌声に惚れ込んだ日本のポリドール社・舟木(ふなき)が、破格の条件で契約を結ぶため香港へ飛ぶ。しかし、テレサの父・鄧枢(ドン・シュー)は日本人への強い抵抗感から猛反対。一方、香港ではかつてのライバル劉小春(リウ・シャオチュン)が「朱迪劉」と名を変え、テレサに接近。その裏で、舟木は諦めずに鄧枢の店の前で待ち続け、香港ポリグラムの鄭氏はテレサの人柄に感銘を受け、日本行きを後押しする。頑固な父の心は動くのか、そしてテレサは日本進出の夢を叶えられるのか?

ネタバレ

まさかの争奪戦勃発!香港VS日本

まず、テレサのお兄ちゃん、鄧長富(トウ・チョウフ)さんがちょっとした騒動に巻き込まれちゃうんだけど、それはまあ、置いといて(笑)。

本題はこっち!日本の大手レコード会社「ポリドール」の佐々木さんって人が、お忍びで香港の歌謡ホールに来てたんだけど、そこでテレサの生歌を聴いちゃったもんだから、もう大変!「なんだこの天使の歌声はー!」って大興奮!すぐさま日本の舟木さんって偉い人に国際電話!「とんでもない逸材を見つけたぞ!」ってね。

これを知ったのが、香港のレコード会社「ポリグラム」の鄭さんたち。実はポリドールとポリグラムって、元は同じ系列会社なんだけど、今はライバル関係。佐々木さんをもてなそうとしたら、まさか自分たちが目を付けてた(けど契約し損ねてた!)テレサに横からかっさらわれそうになってる!?「しまったー!先に契約しとけばよかった!」って後の祭り。こうして、テレサを巡る香港ポリグラムと日本ポリドールの仁義なき(?)争奪戦の火ぶたが切って落とされたわけ!

佐々木さんはテレサのレコードを買い占めて、ソッコーで日本にトンボ帰り。一方、ポリグラムの鄭さんたちは「まあ、日本のレコード会社も東南アジアの歌手を連れてきて失敗してるし、今回もダメかもね…」なんて、ちょっと弱気モード。

熱血スカウト、香港へ飛ぶ!しかし最大の壁が…

日本のポリドール本社でも、舟木さんたちがテレサの歌声を聴いて「これは本物だ!」と大絶賛!すぐに契約交渉のために、なんと舟木さん自ら香港へ乗り込んできた!

ポリグラムの鄭さんも諦めきれず、舟木さんと一緒にテレサとお母さんの趙素桂(ジャオ・スーグイ)さんに会いに行く。舟木さんは「今の契約が終わるまで待ちます!最高の条件で、最高の待遇であなたを日本に迎えたいんです!」って、もう土下座せんばかりの勢いで熱烈アプローチ!

日本進出なんて、とんでもないビッグチャンス!でも、お母さんは即決できない。「お父さんに相談しないと…」って。

そして、そのお父さん、鄧枢(ドン・シュー)さんが今回の最大の難関!舟木さんがわざわざ台湾まで会いに行ったんだけど…「日本人だと!?ふざけるな!絶対協力なんかするものか!」って、けんもほろろに追い返しちゃった!うわー、お父さん、めちゃくちゃ頑固!昔の戦争のことがあって、日本人には強い抵抗があるみたい…。電話でお母さんにも「二度と日本人と会うんじゃないぞ!」ってカンカン。あ~あ、せっかくの話が…。

懐かしのライバル登場?不穏な影…

そんな中、テレサが歌ってるナイトクラブ「海天」で、ちょっとした事件が。オーナーから「台湾から来た新人歌手とデュエットしてくれないか?君が一緒なら彼女も売れるだろう」って頼まれたテレサ。優しい彼女は「いいですよ~」って快諾。

ステージに上がってきた新人歌手を見て、テレサびっくり!なんと、それはかつてのライバル、劉小春(リウ・シャオチュン)じゃないの!名前も「朱迪劉(ジュディ・リウ)」に変えてる!しかもこの劉小春(リウ・シャオチュン)、やけにテレサに馴れ馴れしくしてきて、テレサのファンにまで取り入ろうとしてる感じ…。なんだか、いや~な予感…。テレサの優しさを利用しようとしてる…?

諦めない男・舟木!そしてテレサの「神対応」

鄧枢(ドン・シュー)さんに門前払いされた舟木さんだけど、全然諦めない!毎日、鄧枢さんのお店(小さな食堂)の前で、ひたすら包子(パオズ)を食べながら待ち続けてる!すごい執念!

一方、劉小春はテレサのファンを引き連れて夜食に行こうとするんだけど、テレサは行かない。心配したファンの一人が「テレサ、もしかして怒ってる?」って聞きに戻ってきた。するとテレサは「怒ってなんかないわ。でも、皆さんが私のために、お花を買ったり、お茶を飲んだり、夜食を食べたり…お金を使いすぎてるのが心配なの」って。うーん、ファン想い!さらに「このお花、一緒に老人ホームに届けに行かない?」って提案。どこまで優しいんだ、テレサ!

この一部始終を見ていたのが、ポリグラムの鄭さん。テレサの歌声だけじゃなく、その美しい心にもすっかり感動しちゃった。「この子は本物だ…!」ってね。彼は、老人ホームに向かうテレサとファンを車で迎えに行き、食事に連れて行ってあげる。

頑固親父の心も動く…?

鄭さんは車の中でテレサに、自分も鄧枢さんに契約の話をしに行ったけど、やっぱり追い返されたことを話す。そして、「日本のレコード制作のレベルは世界トップクラスだ。君ならきっと、もっともっと大きく成長できるはずだ」と、日本行きを後押しする。

そして、あの頑固親父・鄧枢さんにも少し変化が?部下の四川(スーチュアン)さん(?)を使って、こっそり舟木さんの人となりを試したりしてるみたい。娘の将来を考えたら、いつまでも意地を張ってちゃいけない、って思い始めてるのかも…?日本人へのわだかまりは消えないけど、娘の夢を応援したい気持ちも出てきた…?

さあ、テレサの日本進出は実現するのか!?頑固親父・鄧枢さんの最終決断は!?そして、劉小春の企みは…?

つづく