あらすじ

コンサートを終え日本へ向かったテレサ・テンは、到着早々、偽造パスポート使用の容疑で逮捕されてしまう。それは、嫉妬に駆られた劉小春(リウ・シャオチュン)の密告によるものだった。恋人のヴィンセントは、母が末期がんであることが判明し、すぐには駆けつけられない状況に。一方、テレサへの想いを断ち切ろうとする周台生(ジョウ・タイシェン)は、献身的に支える段寧(ドワン・ニン)との未来を考え始めていた。無実は証明されたものの、日本から1年間の入国禁止処分を受けたテレサは、台湾へは戻らずアメリカでの再起を決意。しかし、スキャンダルの影響でコンサートの宣伝活動は難航する。そんなテレサを、ヴィンセントは陰ながら支えようとするのだった。

ネタバレ

束の間の再会、そして忍び寄る影…

コンサートを終えたテレサ、息つく間もなく次の目的地・日本へ!恋人のヴィンセントとは、彼が飛行機を降りたばかりなのに、またすぐお別れ…。「もっと一緒にいたい」って切ない表情のヴィンセントに、テレサは「時間を作るからね」って約束するんだけど、この時の二人は、まさかあんなことになるなんて思ってもいなかったでしょうね…。

その頃、台北の空港でテレサの姿を偶然見かけたのが、あの劉小春(リウ・シャオチュン)!すっかり大スターになったテレサと、平凡な自分を比べて、またメラメラと嫉妬の炎が…。テレサのパスポートを見て「ん?何かおかしいぞ?」って気づいちゃうんですよ。これが、とんでもない事件の始まりだったなんて…!

過去との決別、それぞれの道

日本に着いたテレサは、周台生(ジョウ・タイシェン)と再会。でも、もう昔の関係じゃない。「好きな人ができたの。その人と一緒に歩んでいきたい」ってはっきり告げるんです。周台生(ジョウ・タイシェン)はショックを受けつつも、最後は「幸せになれよ」って送り出すしかなくて…。切ないけど、テレサの決意は固かったですね。

一方、テレサに振られてヤケ酒をあおる周台生。そばにいるのは、やっぱり段寧(ドワン・ニン)。ひどい言葉を投げつけられても、黙ってそばにいて、部屋の片付けまでしてくれる…健気すぎる!そんな段寧(ドワン・ニン)の優しさに触れて、周台生もついに涙。段寧がそっと慰めるシーンは、グッときました。

まさかの逮捕!偽造パスポート事件

日本に着いた翌日、テレサに衝撃の出来事が!なんと、「偽造パスポートを使った」っていう疑いで、日本の警察に逮捕されちゃうんです!えええーーーっ!?って感じですよね。

ニュースを見たテレサの家族は大パニック!お父さんの鄧枢(ドン・シュー)は息子たちにすぐ調査するように指示。そして、このニュースを見てほくそ笑んでいたのが…そう、劉小春(リウ・シャオチュン)!彼女がテレサのパスポートのことを密告した張本人だったんです!もう、嫉妬って怖い!

ヴィンセントの苦悩と、母の愛

テレサの一大事に、ヴィンセントはすぐにでも日本に飛んでいきたい!でも、おばあちゃんに猛反対されちゃう。お母さんの謝宜芳も止めようとするんだけど、ヴィンセントは必死に抵抗。そこで妹がポロッと漏らしちゃったのが…お母さんが末期がんだっていう衝撃の事実!ヴィンセント、テレサのことも心配だけど、お母さんのそばを離れるわけにもいかなくなって…。

そんな中、テレサのお母さん、趙素桂(ジャオ・スーグイ)が日本へ!行く前夜には、故郷・安邦新村のみんなからの応援の署名が届けられます。「みんなテレサを応援してるよ!」って。収容所にいるテレサにとって、この署名はどれだけ心強かったことか…。でも、お母さんに「ヴィンセントは来た?」って聞かれて、寂しそうな表情を見せるテレサ。ヴィンセントが来られない理由を知らないから、仕方ないけど切ない…。

無罪、そして日本からの追放

テレサは、舟木(ふなき)にパスポートの真相を説明します。「これはインドネシア大使館が発行したもので、ファンからもらったもの。ヴィンセントからもらったんじゃない」って。

結局、「偽造パスポート事件」は無実だって証明されたんだけど、日本側は「期限までに出国しなさい。あと1年間は日本に来ちゃダメ!」っていう厳しい処分を決定。無罪なのに、あんまりだよね…。

新たな道へ…それぞれの決断

日本を離れることになったテレサ。でも、台湾には戻らない。お母さんにも見送りを頼まず、一人でアメリカへ向かうことを決意します。強い!

一方、日本に残った周台生のもとには、段寧が足しげく通います。お父さんが作った餃子を届けたりして、献身的に支える段寧。そんな彼女の愛情に、周台生もついに心を開き始めます。「子供のこと…」なんて話し始めて、指輪を渡すんですよ!これ、元々は別の人(王又玲)へのプロポーズ用に持ってた指輪らしいけど、段寧にとっては初めての!良かったね、段寧!って思わず言っちゃいました。

誤解と和解、そしてアメリカでの挑戦

ヴィンセントはようやく時間を作って、テレサのお母さん・趙素桂(ジャオ・スーグイ)に会いに行きます。最初は冷たく当たられちゃうんだけど、「実は3日前に母が末期がんだと分かって…」って事情を説明。それを聞いて、趙素桂もすぐに誤解だったって気づいて和解。良かった…。

アメリカに渡ったテレサは、さっそく北米ツアーの準備を開始!最初の会場は、なんとあのリンカーン・センター!すごい!でも、例のパスポート事件が「道徳的に問題あり」って見なされちゃって、現地の中国語新聞もラジオ局も宣伝に協力してくれないっていうピンチに!

でも、ここで黙っちゃいないのがヴィンセント!テレサの窮状を知って、アメリカの関係者に連絡。「チャイナタウンの汪さん(ヴィンセントの一族かな?)のスーパーとか宝石店、中国語学校にチラシを貼って宣伝してくれ!」って裏でしっかりサポート!こういう陰ながらの支え、泣ける!

つづく