あらすじ
雕楼小筑で行われた酒の対決で、百里東君(ひゃくりとうくん)は遅れて到着するも、自ら醸した「七盞星夜酒」で謝師の「秋露白」を破り勝利する。しかし、対決後、百里東君を狙う刺客が現れ、罠も発動。蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)が黒幕を追及しようとするが刺客は自害し、青王(せいおう)が裏にいることが示唆される。百里東君は後事を師兄に託し、師父・李長生(り・ちょうせい)らと共に天啓を去ることを決意。司空長風(しくうちょうふう)とは薬材探しの目的が違うため、再会を誓い別れる。出発前、百里東君は亡き師・古塵(こ・じん)の願いを果たし、七盞星夜酒を天啓で最も高い場所に掛ける。一方、天外天や魔教もそれぞれ動きを見せる。旅の途中、李長生は古塵と教坊三十二閣の主との悲恋の約束を明かす。最後に、蕭若風が李長生の謎めいた過去や現在の状態について問い詰めるところで幕を閉じる。
ネタバレ
ドキドキの酒対決!遅れてきたヒーロー、百里東君(ひゃくりとうくん)!
舞台は雕楼小筑(ちょうろうしょうちく)。腕利きの酒造家たちが集まって、最高の酒を決めるコンテストが開催中! 会場はもうパンパンのお客さんで熱気ムンムン。
今回の目玉は、なんといっても謝師(しゃし)自慢の「秋露白(しゅうろはく)」。これを飲むためにみんな集まったようなもんだからね。でも、肝心の対戦相手、我らが百里東君(ひゃくりとうくん)が時間になっても現れない! 「おいおい、まさか逃げたのか?」って会場がザワつき始めたその時!
「待たせたな!」
ギリギリセーフで、相棒の司空長風(しくうちょうふう)と一緒に颯爽と登場! いやー、焦ったぜ! 主人公は遅れてやってくるって言うけど、心臓に悪いわ!(笑)
さあ、いよいよ勝負開始! 品評を務めるのは、荀先生(じゅんせんせい)、月牙姑娘(げつが こじょう)、そして百里東君(ひゃくりとうくん)の師兄でもある蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)(しょうじゃくふう)の三人。
まずは謝師の「秋露白」。三人が口に含むと…「うまい!」の大合唱! 特に蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)は「春の暖かさ、夏の情熱、秋の愁いを解き放つ…三つの味わいがある」なんて詩的なコメント。さすが師兄、言うことが違うね!
対する百里東君、「俺の酒は天上の酒だ。人間の味なんてしないぜ」と、相変わらずのビッグマウス! 会場からは「おいおい、大口叩きすぎだろ!」って声も飛ぶけど、自信満々なのがまたカッコいいんだよね。
奇跡の酒「七盞星夜酒」!飲めば時が戻る!?
そして、百里東君が満を持して取り出したのが、彼が醸した「七盞星夜酒(しちさんせい やしゅ)」。七つの杯に注がれた、星空のような美しい酒…。
荀先生がゴクリと七杯連続で飲み干すと…「おおっ!まるで少年時代に戻ったようだ!」と大興奮! マジかよ、タイムスリップ酒!?
さらに、師兄・蕭若風のために特別に仕込んだという一杯。これを飲んだ蕭若風は、なんとその場で武術の境地を突破! えええ!? レベルアップアイテムじゃん、この酒!
月牙姑娘も「人間の百味を味わうより、天宮を一瞬旅する方が素晴らしいわ!」と大絶賛! もうね、会場中が「なんだこの酒は!?」って騒然となったよ。
最後に百里東君は、対戦相手の謝師にも一杯勧める。飲んだ謝師は、百里東君の師匠があの伝説の儒仙(じゅせん)だと知り、「参りました…」と完敗を認めた。そりゃそうだ、儒仙の弟子が作る酒だもん、勝てるわけないって!
対決の裏で蠢く影…刺客現る!
見事勝利した百里東君は、賞品の「秋露白」を手に入れる。一方、司空長風(しくうちょうふう)が自分の槍を取り返そうとした瞬間、まさかの罠が発動! 隠し武器が飛び出し、同時に刺客が出現! 狙いは百里東君の命だ!
間一髪で避ける百里東君たち! 蕭若風が刺客を捕らえて黒幕を問い詰めようとするも、刺客は舌を噛んで自害…。くそっ、口封じか! でも、その場にいた青王(せいおう)の怪しい動き…どう見てもお前が黒幕だろ! 蕭若風もピシャリと青王に警告。この件は師兄に任せて、百里東君は師父・李長生(り・ちょうせい)や尹落霞(いん らっか)と共に天啓(てんけい)の都を去る準備を始める。
司空長風(しくうちょうふう)は、師匠・辛百草(しんひゃくそう)のための薬材探しがあるから、ここでお別れ。百里東君は勝ち取った「秋露白」を分けて、「また必ず会おうぜ!」と熱い約束を交わす。うーん、男の友情っていいね!
師の願いを胸に…天啓の空へ
天啓を去る前、百里東君は亡き師・古塵(こ・じん)の願いを思い出す。それは、彼が醸した酒(おそらく七盞星夜酒のことかな?)を、天啓で一番高い場所、教坊三十二閣(きょうぼうさんじゅうにかく)の仙人指路台(せんにんしろだい)に掛けること。師匠の想いを乗せて、百里東君は静かに酒を掛けるのだった…。
一方、宮廷では太安帝(たいあんてい)が百里東君暗殺失敗にブチ切れ! さらに、山前書院(さんぜんしょいん)の陳儒(ちんじゅ)が稷下学堂(しょくかがくどう)の新しいトップになったという報告も。李長生と百里東君が去っていくのを、ただ見送ることしかできない皇帝…なんだか切ないね。
各地の動き…天外天と魔教
場面は変わって、天外天(てんがいてん)。月卿(げつけい)のもとに、莫棋官(ばく きかん)と紫雨寂(し・うじゃく)が到着。姉の玥瑶(げつよう)はまだ来られないらしい。彼らは百里東君が天賦の武脈を持つ逸材だと知っているけど、鎮西候府(ちんせいこうふ)の息子で李長生の弟子という立場から、手が出しにくいみたい。代わりに、別の「天賦の武脈を持つ者」を見つけたって…誰のことだ!? 不穏な動きだな…。
そして、魔教サイド。葉鼎之(ようていし)は師匠の雨生魔(うせい ま)に「魔仙剣(ませんけん)」を教えてほしいと頼むけど、雨生魔は乗り気じゃない。かつて李長生に二度も敗れた苦い経験があるからね…。そこへ刀客・凌雲(りょううん)が挑戦に来るけど、雨生魔は一撃で瞬殺! 強すぎ! 雨生魔は葉鼎之(ようていし)に「これから多くの挑戦者が来るだろう。俺が一撃で倒すから、よく見て学べ」と告げる。これも厳しい修行だね…。
李長生の秘密と古塵の恋物語
旅の途中、百里東君は師父・李長生になぜ古塵が酒を天啓の一番高い場所に掛けさせたのか尋ねる。李長生は、古塵がある女性…教坊三十二閣の主(あるじ)に「情けの借り」があったからだと語り始める。
なんと、古塵とその女性の間には、「もし古塵が自分で酒を持って天啓に来たら、彼女を娶る。もし他の誰かが酒を持ってきて天啓の一番高い場所に掛けたら、それは古塵が死んだ証」という約束があったんだって! うわー、切ない恋物語じゃん…! 百里東君が酒を掛けたことで、彼女は古塵の死を知ったわけか…。
そんな感傷的な雰囲気の中、彼らを引き止める人物が! 師兄・蕭若風だ! 彼は李長生にずっと聞きたかったことをぶつける。「あなたはいったい何歳なんだ?」「今日天啓を去るということは、もうこの世に李長生は存在しなくなるということか?」「急に去る決意をしたのは…武功を失ったからじゃないのか?」
核心を突く質問! 李長生の謎に包まれた過去や正体に、ついに光が当たるのか!? ってところで、今回はおしまい!
つづく