あらすじ
百里東君(ひゃくりとうくん)は新技「相思」を会得し、司空長風(しくうちょうふう)と共に登天閣を突破。憧れの「仙子姐姐」ではなく、身近な尹落霞(いん らっか)への愛を自覚する。一方、葉鼎之(ようていし)は玥卿(げっけい)からの復讐への誘いを断る。南宮春水と洛水(らくすい)は結婚して旅立ち、百里東君と司空長風に城主の座を託す。良玉榜で第一甲となった百里東君の前に、仙子姐姐・玥瑶が現れるが、彼は尹落霞への想いを告げる。しかし、尹落霞の正体こそが玥瑶であり、彼女は北闕の帝女であること、当初の目的、そして今は戦いを望まないことを告白。二人は互いの想いを確認し結ばれる。葉鼎之は愛する易文君(い・ぶんくん)を救うため、天啓城へ向かう決意をする。
ネタバレ
新技「相思」炸裂!登天閣、ついに突破!
前回、登天閣でボコボコにされちゃった百里東君(ひゃくりとうくん)と司空長風(しくうちょうふう)。でも、我らが東君、ただじゃ転ばない! なんかピーン! ときちゃったみたいで、新しい技を編み出したんだって! その名も… 「相思」!
え、相思? なんか切ない名前じゃない? って思ったけど、この技がすごかった! 再び登天閣に挑んだ二人。守閣人の落風鐘(らくふうしょう)と落念瑟(らくねんしつ)は「またボコられに来たの?」って感じだったけど、今回は違ったね! 東君の「相思」が炸裂したのか、見事に登天閣を突破! やったね! 諦めない心が大事ってことだよね!
海中の月か、人間煙火か…百里東君(ひゃくりとうくん)の決断
登天閣を突破して、ちょっと自信がついた東君。夜、一人で月を眺めてる尹落霞(いん らっか)を見つけて、お酒片手に声をかけるんだ。
そこで語られる東君の心の内が、もう…! 以前、司空長風(しくうちょうふう)にも話してたけど、彼には忘れられない「仙子姐姐(せんしあねご)」がいたんだよね。一目惚れってやつ。それはまるで「海中の月」みたいに、キラキラしてて手が届かない憧れの存在。
でも、ずっとそばにいて、一緒に笑ったり泣いたりしてきた尹落霞。彼女との時間は、まるで「人間煙火(じんかんえんか)」、つまり日常の温かさそのもの。東君、気づいちゃったんだよね。憧れも本物だったけど、すぐそばにあるこの温かい気持ちも、紛れもない本物の「好き」だって。
「昔は海中の月に照らされたかったけど、今は人間煙火がそばにあって、二人で楽しくいられればそれでいい」
うわーん、東君、大人になったねぇ…!(涙) 尹落霞に「登天閣も突破したし、仙子姐姐に会いに行けるね」って言われても、「うん、会いに行くよ」とは答えるんだけど、彼の心はもう決まってる感じがプンプンしてたんだよね。
槍仙への道と、師匠たちの旅立ち
一方、司空長風(しくうちょうふう)も、心に秘めた人がいるみたい。師匠の南宮春水にお見通しされて、「いつ意中の人に会いに行くんだ?」なんて聞かれちゃってる。長風は「もっと槍の腕を磨いてから」って、真面目だなぁ。
そんな弟子に、南宮春水は奥義「驚龍変(きょうりゅうへん)」を伝授! そしてなんと、洛水(らくすい)さんと一緒に「俺たち、結婚して旅に出るわ!」宣言! えええ! 城主どうすんの!? って思ったら、百里東君を「大城主」、司空長風を「三城主」に任命! 二代目城主は別にいるらしいけど…? 南宮春水と洛水さん、お幸せに~!
玥卿の誘惑と葉鼎之(ようていし)の信念
その頃、葉鼎之(ようていし)は玥卿(げっけい)に付きまとわれてた。彼女、天外天(てんがいてん)に葉鼎之(ようていし)を連れて行きたいみたい。なんでも、北闕(ほっけつ)には「虚念功(きょねんこう)」っていう、天賦の武脈を持つ者しか修行できない武功があるんだって。彼女の父上がその修行中で、助けが必要だから、天賦の武脈を持つ葉鼎之に協力してほしい、と。成功したら、北離(ほくり)を滅ぼして蕭氏皇族(しょうしこうぞく)に復讐できるし、葉鼎之は美人(玥卿のことね)も手に入れられる…って、すごい誘惑!
でも、葉鼎之はキッパリ断るんだ。「蕭氏皇族は憎いけど、北離の民を巻き込みたくない」「天下第一にはなりたいけど、間違いを間違いで上書きしたくない」って。うーん、彼もブレない信念を持ってるね! カッコイイぞ!
良玉榜発表!そして、衝撃の再会と告白!
そして一ヶ月後。百暁堂(ひゃくぎょうどう)が来て、若手の実力ランキング「良玉榜(りょうぎょくぼう)」を発表! 司空長風は第五甲、そしてなんと、百里東君と葉鼎之が並んで第一甲に輝いた! すごい!
師匠たちを見送った後、東君と長風は、師匠が言ってた「すごい美人」の二代目城主を待つことに。そこに現れたのは…
え、仙子姐姐!?
そう、東君がずっと焦がれていた、あの仙子姐姐・玥瑶(げつよう)が現れたんだ! 「あなたが有名になったから、約束を果たしに来たわ」って。
でもね、東君はもう心が決まってた。「あなたが来るのを待ってた。でも、それは物語の始まりじゃなくて、終わりだったんだ」って。そして、「俺には本当に好きな人ができたんだ」と告げて、自分が最初に醸したお酒「過早(かそう)」を彼女に渡すんだ。
切ない…! けど、ここからが超・展・開!!
なんと、玥瑶が衝撃の告白を始めるの!
「私の本当の名前は玥瑶。北闕の帝女よ」
「尹落霞は親友の名前を借りただけ」
「あなたに近づいたのは、あなたが天賦の武脈を持っていると知ったから。父の修行を助け、北闕を復興させるために」
えええええええ!?!? 尹落霞って、仙子姐姐だったの!? しかも目的があったなんて…!
でも、玥瑶は続ける。「でも、もうあなたを天外天に連れて行くつもりはない。北闕の軍隊が北離を踏みにじることも望まない。戦火で民が苦しむのは見たくないの。私は新しい土地で、民のために新しい家を作る」って。
うわー…! 彼女も色々葛藤してたんだね…。
この告白を聞いた東君の反応が、またイイ男なんだ!
「名前が偽りでも、君は君だ。俺が好きになったのは、君自身なんだよ」
キャーーーーー!!!
お互いの気持ちを確認しあって、二人はついに結ばれた! よかったね、東君! 遠回りしたけど、最高のハッピーエンドじゃない!?
葉鼎之、愛のために天啓城へ
一方、葉鼎之は、愛する易文君(い・ぶんくん)を救い出すため、魔仙剣の修行に没頭してた。師匠の煙凌霞(えん りょうか)も彼の努力を認めてる。そして葉鼎之は、師匠の形見の剣「玄風(げんふう)」を煙凌霞に預け、いよいよ天啓城へ向かう決意を固めるのでした…。こっちのカップルも目が離せないね!
つづく