あらすじ
司空長風(しくうちょうふう)は自身の毒を解くため、温壺酒(おんこしゅ)に示された辛百草(しんひゃくそう)を探す旅に出る。一方、仲間を助けたい一心で武術を志した百里東君(ひゃくりとうくん)は、叔父の温壺酒と共に、4年に一度開催される名剣の祭典「剣林」へ向かう。剣林では最高位の剣「不染塵」を巡り、多くの剣士が集結。その中には、天啓城を目指す途中の葉鼎之(ようていし)の姿もあった。酔っ払っていた百里東君は、ひょんなことから「不染塵」争奪戦に加わり、圧倒的な強さを見せる葉鼎之と対峙することになる。剣術を知らないはずの百里東君だったが、酔いの中で師匠に教わった伝説の剣術「西楚剣歌」を繰り出し、葉鼎之と互角の戦いを繰り広げる。
ネタバレ
前回、司空長風(しくうちょうふう)の古傷を治すために、叔父さんの温壺酒(おんこしゅ)が「以毒攻毒」とか言ってヤバそうな「五毒断腸」って毒を使っちゃったんだよね。で、なんとその毒、温壺酒(おんこしゅ)自身じゃ解毒できないって言うんだから、もうハラハラ!
でも大丈夫、温壺酒はちゃんと策を用意してた。司空長風(しくうちょうふう)に地図を渡して、「10日以内に辛百草って人を探せ!そいつは俺の生涯のライバルだから、お前の毒を見たらムキになって解毒してくれるし、ついでに傷も治してくれるはずだ!」って。いやいや、ライバル心頼みって、結構ギャンブルじゃない!? ともかく、司空長風は解毒のために旅立つことに。百里東君(ひゃくりとうくん)と温壺酒は彼を見送って、「江湖でまた会おうぜ!」って約束を交わすんだ。こういう男同士の別れって、グッとくるよねぇ。
一方、我らが主人公・百里東君(ひゃくりとうくん)。最初は「武術なんて、チャンバラごっこみたいで興味ないね」って感じだったけど、北離八公子の仲間たちが助けに来てくれた一件で、考えが変わったみたい。「いつか仲間がピンチになった時、俺も剣を抜いて一緒に戦えるようになりたい!」って。うんうん、その気持ち、大事だよね!
ちょうどその頃、4年に一度の「剣林」っていう、名剣が集まるイベントが開かれるって話を聞きつけるんだ。温壺酒が尊敬してやまない「天外飛天の李先生」の話にも感化されて、百里東君は「俺も剣を始める!剣林で最高の剣を見つけるぞ!」って決意。温壺酒も「そろそろ甥っ子にも良い剣を持たせる頃合いか」って感じで、二人で剣林に向かうことに。
同じ頃、あの葉鼎之(ようていし)も、長く住んだ村を出て天啓城へ向かう旅の途中だった。そして運命のいたずらか、剣林のある街で百里東君とすれ違うんだ!お互い「あれ?なんか見覚えあるような…?」って感じだったけど、気づかずに通り過ぎちゃう。もどかしい~!
さあ、舞台は剣林!ここには江湖の猛者たちがわんさか集まってる。温壺酒によると、世の中には「剣心冢」と「名剣山荘」っていう二大剣作り名門があって、今年の剣林大会は名剣山荘の若きトップ、魏長風が仕切ってるらしい。剣にもランクがあって、下から「高山」「滄海」「雲天」、そして最高ランクが「仙宮」。仙宮の剣は、もう天からの授かりものレベルで、手に入るかは運次第なんだって。百里東君はもちろん、「名を上げるなら、仙宮しかないっしょ!」って意気込んでる。単純でいいね!
まずは望城山の王一行っていうお兄さんが、三品の「雲天」ランクの「火神剣」を見事にゲット!弟弟子にあげるんだってさ。優しいね。
そして、ついに最高ランク「仙宮」の剣が登場!その名も「不染塵」。これはなんと、主催者の魏長風が作った剣らしい。この剣が現れた時、百里東君はというと…剣の試し飲みに夢中で、すっかり酔っ払っちゃってた。でも、酔った勢いで「その剣、俺がもらう!」って宣言!
もちろん、他の猛者たちも黙っちゃいない。無双城の宋燕回も名乗りを上げるんだけど、そこに颯爽と現れたのが、あの葉鼎之(ようていし)!あっという間に宋燕回を打ち負かして、「不染塵」に手を伸ばす。強い、強すぎる!
ここでまさかの展開!酔っ払い百里東君が、葉鼎之に勝負を挑むんだ!葉鼎之は相手が百里東君だって気づいて、「お、久しぶり!」って心の中で思ってるんだけど、なぜか正体は明かさない。王一行が親切にも剣を貸してくれるんだけど、百里東君ってば剣術なんて習ったことないはずじゃ…?
ところが!酔いが回った百里東君、師匠の儒仙に昔教わったっていう剣術を思い出すんだ。それがなんと、あの有名な「西楚剣歌」!酔拳ならぬ、酔いどれ剣術!?百里東君と葉鼎之、二人の剣が激しくぶつかり合う!めちゃくちゃカッコいいバトルシーンだったよ!
いやー、酔った百里東君がまさか伝説の剣術を使えるなんて、ビックリだよね!葉鼎之との勝負の行方は?そして葉鼎之はいつ正体を明かすのか?次回が待ちきれない!
つづく