あらすじ

魔教教主・葉鼎之(ようていし)は、最愛の女性・易文君(い・ぶんくん)と親友・百里東君(ひゃくりとうくん)に見守られる中、自らの功力を散じ、息子・葉安世(ようあんせい)と部下たちの未来を百里東君に託して自刎する。彼の死により魔教の東征は終結。易文君は宮殿へ戻り、百里東君は魔教と交渉し、葉安世を12年間北離に留め置く条件で停戦協定を結ぶ。戦いが終わり、百里東君は玥瑶との結婚を決意し、故郷へ帰る。

ネタバレ

運命の再会、そして迫る終焉

洛青陽(らく・せいよう)に連れられて、易文君(い・ぶんくん)が百里東君(ひゃくりとうくん)のもとへ駆けつけた。百里東君(ひゃくりとうくん)は、昔天啓城に来た時にもっと易文君(い・ぶんくん)の行方を探していれば…と自分を責めるんだけど、易文君(い・ぶんくん)は「あなたはもう十分すぎるほど尽くしてくれた」と、彼を慰めるんだ。むしろ、自分が葉鼎之(ようていし)を引き止められなかったこと、草廬で心を決めきれなかったこと、全て自分のせいだと涙するんだよね…。うぅ、切ない…。

一方、葉鼎之(ようていし)の前には、なんと葉小凡(よう・しょうはん)が現れる!かつて自分が「葉小凡」だった頃を思い出すかのように…。葉小凡は「なぜ魔頭になったんだ!なぜ戦乱を起こすんだ!」と問い詰める。葉鼎之(ようていし)は「失い続けた人生だった。もう失うことには耐えられない」と、悲痛な胸の内を明かすんだ。結局、葉小凡は葉鼎之を殺すことができず、南訣へ逃げるように言うんだけど、葉鼎之は彼を気絶させて、李寒衣(り かんい)たちに連れて行かせるんだ。これもまた、一つの愛の形なのかな…。

百里東君(ひゃくりとうくん)は、錦仙(錦宣(きんせん))たちが葉鼎之を討つために姑蘇へ向かったことを知る。「友を見殺しにはできない!」と、ついに草廬へ向かう決意を固めるんだ。友情が、彼を突き動かすんだね!

そして翌朝、易文君も草廬へ。葉鼎之との、これが本当に最後の再会になるなんて…。葉鼎之は、彼女を一切責めなかった。「君が自ら俺のもとを去るはずがないと、ずっと信じていた」って…。もう、この言葉だけで涙腺崩壊だよ…。

愛と友情の果て…葉鼎之、最後の決断

錦萱(瑾萱(きんけん))ら四大監、そして百里東君が草廬に集結。かつて白羽剣仙の物語に胸を躍らせた三人が、こんな形で再会するなんて…。最愛の女性と、最高の友に見守られ、葉鼎之の体から禍々しい魔気がすーっと消えていくんだ。執着から解放され、本来の彼に戻った瞬間だった。

でも、本来の葉鼎之なら、愛する人と友がこんな状況に置かれたら、どうする…? 答えは一つしかなかったんだね。

葉鼎之は、その場にいた全員の前で、自らの一生の功力を散じたんだ!そして、息子・葉安世(ようあんせい)のこと、氷原から共に来た部下たちのことを、親友・百里東君に託した。

「俺たちの約束を胸に、しっかり生きてくれ」

そう言い残し、葉鼎之は自ら刃を首に…。愛する易文君の腕の中で、静かに息を引き取ったんだ…。易文君の慟哭が、あまりにも悲しく響き渡ったよ…。

戦いの終わりと、それぞれの道

明徳八年春末、魔教教主・葉鼎之は姑蘇城外で死す。七人の江湖の猛者たちが成し遂げた、悲しい「狙殺」だった。彼の死後、魔教は指導者を失い、東征は完全に終結。一方、南北の戦場では蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)(しょうじゃくふう)と雷夢殺(らい・むさつ)が大勝利を収め、蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)はかつての英雄・定遠将軍の冤罪を晴らし、世間はその正義を称えた。

百里東君と易文君は、葉鼎之を草廬のそばに埋葬した。易文君は息子の安世を心配するけど、百里東君は「今は天外天も混乱している。俺がうまくやるから、君は表に出ない方がいい」と諭す。そして、少しだけ、易文君が過去に草廬を去ったことを責めるんだよね…。百里東君も、ずっと辛かったんだろうな…。

そこへ錦宣(きんせん)が現れ、易文君に宮殿へ戻るよう説得する。「宮殿にはあなたのお子がいる。もう一人のお子も、百里東君だけでは守りきれないかもしれない」と。易文君は、葉鼎之の墓前に跪き、別れを告げ、宮殿へ戻ることを決意するんだ。母としての、苦渋の決断だね…。

百里東君は、北離と魔教が対峙する最前線へ。魔教の莫棋官(ばく きかん)と交渉し、一つの約束を取り付ける。それは、「魔教は北離から撤退し、天外天を再建すること。そのための猶予として12年間を与える。ただし、その間、葉安世は人質として北離に留め置く」というもの。これは雪月城や暗河など、江湖の主要門派が一致して決めたことだった。莫棋官は葉安世に「百里東君の言うことをよく聞きなさい。12年後、我ら全員で、あなたを新たな宗主として迎えに来る」と告げ、魔教は撤退していく。葉安世の新たな運命が始まるんだね。

そして一ヶ月後。司空長風(しくうちょうふう)は、妻と娘のために雪月城の守りにつくことに。自由な百里東君や李寒衣が羨ましいみたい(笑)。一方、百里東君は、長年連れ添った玥瑶(げつよう)と共に、故郷の乾東城へ。ついに、玥瑶を妻として迎えるため、両親に挨拶し、結婚の準備を始めるんだ!長い道のりを経て、ようやく二人の幸せな未来が見えてきたね!

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