あらすじ

蒋梅荪(ジャン・メイスン)を失った宋墨(ソン・モー)は、竇昭(ドウ・ジャオ)の言葉に励まされ、表向きは定国軍を解散しつつも、密かに「暗衛」として再起を図る。一方、竇昭は苗家の危機を機転で救い、母の形見の腕輪を抵当に入れる。そんな中、王映雪(ワン・インシュエ)は竇昭の不在を探り当て、済寧侯府との縁談話を進めようとする。福亭では、竇昭がジャガイモ栽培を提案し、紀詠(キ・エイ)は船貿易の国有化策で成果を上げる。紀詠が慶王に接近する中、竇昭は前世の記憶から彼の動きを察知する。竇世枢(ドウ・シースー)と竇世英(ドウ・シーイン)に連れ戻される道中、竇昭は定国軍の兵士たちに助けられ、無事に帰郷するが、屋敷では王映雪と望まぬ婚約が待ち受けていた。宋墨は、竇昭の帰還を陰ながら見守るのだった。

ネタバレ

前回、蒋梅荪(ジャン・メイスン)を失って悲しみに暮れる宋墨(ソン・モー)だったけど、竇昭(ドウ・ジャオ)の一言が彼を奮い立たせることになるのよ。

宋墨(ソン・モー)、決意の再出発!そして竇昭(ドウ・ジャオ)の機転

結局、竇昭(ドウ・ジャオ)は宋墨(ソン・モー)のそばを離れられなかったのよね。宋墨に対して「蒋梅荪に劣る」なんてキツイ言葉も投げかけちゃうんだけど、それも彼を想ってのこと。蒋梅荪のために祈りの小船を流して、自分の今の豊かさは彼のおかげだって感謝するの。そして宋墨には「陛下はきっと真相を知っているはず。今は時局が悪くて動けないだけ。隠忍自重して、力を蓄えるのよ」って諭すのよ。定国公は亡くなったけど、その志は生きている。そして、「今日から、あなたが蒋梅荪なのよ」と宋墨に告げるシーンは、もう涙腺崩壊!

一方、宮中では何やら不穏な動きが。陳嘉(チン・カ)の情報によると、陛下は毎日戒尺に向かって訳の分からないことを呟いてるんですって。どうやら宋墨に対して罪悪感があるみたいで、定国公が無実だと知りつつも、早々に事件を終わらせたらしいの。宋墨は、またもや竇昭の言葉が的を射ていたことに気づくの。一体誰をかばっているのか…もしかして太子派を守るため?なんて憶測も飛び交うわ。

そんな中、福亭軍営で騒動発生!兵士たちが「もう反乱だ!」「山賊にでもなってやる!」なんて息巻いてるの。そこに宋墨が駆けつけて、「馬鹿なことを言うな!」と一喝。軍職を解かれた彼だけど、兵士たちの信頼は厚くて、「少帥にどこまでもついて行きます!定国公の仇を討ちましょう!」って。でも宋墨は、表向きは定国軍を解散すると宣言。その裏では、腹心を集めて「暗衛」として再起を期す準備を進めるの。まさに「燎原の火」となる力を蓄えようってわけね!

苗家の危機と竇昭の覚悟

その頃、苗安素(ミアオ・アンスー)の家では大変なことに!商船が差し押さえられて積み荷がダメになったせいで、借金取りが押し寄せて大騒ぎ。物を壊したり奪おうとしたり、もうメチャクチャ!そこへ竇昭と紀詠(キ・エイ)が駆けつけて、紀詠(キ・エイ)が法律を盾に連中を黙らせ、竇昭はなんと、お母さんの形見の腕輪を官府に抵当として差し出して、「10日以内に必ず清算します!」って約束するのよ。カッコよすぎるでしょ!

苗安素(ミアオ・アンスー)は竇昭に申し訳なくて、自分の嫁入り道具を全部売ってでも腕輪を取り戻そうとするんだけど、竇昭は「お金なんかより、あなたの方がずっと大切。お母様も、この腕輪がこんな風に役立って喜んでいるはずよ」って。もう、どこまで優しいの、竇昭!苗安素(ミアオ・アンスー)のお父さんは息子の安平(アンピン)の科挙の費用も心配してるんだけど、苗安素は竇昭への恩返しを優先しようとするの。そこに竇昭が現れて、「そのお金は使っちゃダメ!」って。本当に素敵な関係よね。

招かれざる客と見抜かれた秘密

そんな竇昭の元へ、王映雪(ワン・インシュエ)がお供を連れて節句の贈り物を持ってきたんだけど、これがまた厄介な女でね。どうしても竇昭に会うって聞かないの。趙璋如(ジャオ・ジャンルー)が止めても「あなたに竇家の指図をする資格はない!」なんて言い放つ始末。そこへ崔氏(ツイし)が駆けつけて王映雪(ワン・インシュエ)を叱りつけるんだけど、王映雪(ワン・インシュエ)は「竇昭様のために神像をお持ちしました」なんて言って、しれっとしてるの。付き添いの周嬷嬷(しゅうまま)が無理やり竇昭の部屋のカーテンを開けようとしたら、素心(スーシン)がその手をバシッ!崔氏は「天然痘だから風に当たれないのよ!」って言って追い返すんだけど、王映雪は素心の手を見て、部屋にいるのが竇昭じゃないことを見抜いちゃうのよ。女の勘って怖いわね~。

もちろん崔氏も、部屋にいたのが竇昭じゃないことはお見通し。問い詰められて、趙璋如はついに竇昭が福亭へ行ったことを白状しちゃうの。そして王映雪は、その情報をちゃっかり竇世英(ドウ・シーイン)に報告。そこへタイミングよく済寧侯府からお誘いの手紙が。どうやら縁談話みたいで、竇世英は断ろうとするんだけど、王映雪は「これは良い機会ですわ」なんて言って、自分が宴会に行くことを提案。優柔不断な竇世英は、結局それを許可しちゃうの。あ~あ、また面倒なことになりそう…。

竇昭の先見の明と紀詠(キ・エイ)の野心

福亭では、竇昭が発芽したジャガイモを見つけて、「これは食べられないけど、植えれば収穫できるわ!」って苗安素に土地を買って栽培するようにアドバイス。3ヶ月で収穫できるなんて、さすが竇昭、先見の明があるわね!紀詠も良い知らせを持ってきて、彼が朝廷に提案した船貿易の発展策が工部に認められて、民間の船を高値で買い取ってもらえることになったの。竇昭は紀詠に心から感謝するの。

紀詠は、今の太子はあまり寵愛されてないから、慶王(けいおう)に近づこうと考えてるみたい。慶王は皇帝の覚えもめでたくて、太子の生母である沈皇后(しんこうごう)はずっと冷遇されてるし、朝臣の支持も少ない。それに比べて慶王は人望もあって帝王の風格があるって。竇昭は前世の記憶で、慶王が成功したのは有能な謀士がいたからで、それが紀詠だったことを思い出すの。紀詠はまるで未来を知っているかのように全てを掌握していて、竇昭は彼を説得するのは無駄だと悟って、目が悪い彼に眼鏡を贈るの。紀詠は竇昭に顔を近づけて、「君は醜くないな」なんて、ちょっとドキッとするセリフも!

竇昭、故郷へ…しかし試練は続く

そこへ、竇世枢(ドウ・シースー)と竇世英がやって来て、竇世枢は「こんな遠くまで来て恥さらしな!」なんて竇昭をいきなり罵倒。でも竇昭は「苗家の人たちを助けるのは当然のこと」と反論。竇世枢は苗家の身分が低いって見下してるのよ、ひどいわ!さらに、「お前が出て行ったせいで崔氏様が病気になったんだ!」って。崔氏が病気と聞いて、竇昭はすぐに謝って、急いで帰って看病すると言うの。でも竇世枢はわざと出発を遅らせようとして、竇昭は福田での全財産を竇家に渡すことまで承諾して、ようやく早朝に出発することに。

本当は烏鎮で一泊できたのに、竇昭が急ぐからって、前にも後ろにも宿がないような場所で野宿する羽目に。竇世枢はまた文句タラタラ。でも、そこに駐屯していた兵士たちが現れて、親切にもてなしてくれて、豪華な食事まで用意してくれるの。竇昭は体調が悪くてあっさりしたものが食べたいって言ったら、すぐにお粥が出てきて、それでピンとくるのよ。「定国軍の人たちだわ!」って、思わず笑みがこぼれるの。

禹州城に着くと検問があったんだけど、竇昭が「礼部の竇家の者が都へ戻る」と伝えさせたら、なんと優先的に通してくれたの!前代未聞のことらしくて、竇世枢は竇昭の馬車を振り返って、これが竇昭の仕業だと気づくの。

そして、大雨で馬車が泥にはまっちゃうんだけど、農民風の男たちが現れて、あっという間に馬車を引き上げてくれるの。「四小姐!」なんて呼んで、竇昭からのお礼も受け取らない。竇世枢はますます不機嫌になって、「お前は本当に素性の知れない連中と付き合うのが好きだな!」だって。失礼しちゃうわ!

竇昭が屋敷に戻ると、竇世枢は崔氏を見舞いもせずに、魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)との婚約のことを念押ししてくるの。婚約書は竇世英夫婦がもうサインしちゃったんですって!竇昭は言い争ってる暇もなく、急いで崔氏の部屋へ。すると、そこには王映雪が意地の悪い笑みを浮かべて待ち構えていたのよ…。

そして、宋墨はずっと竇昭が無事に屋敷に着くのを見届けて、ようやく安心してその場を去っていくの。どこまでも竇昭を想う宋墨、切ないわね…。

つづく