あらすじ

王映雪(ワン・インシュエ)の策略で実家に戻った竇昭(ドウ・ジャオ)は、母・崔氏(ツイし)と再会するも、王映雪との対立は深まる。一方、宋墨(ソン・モー)は竇昭に想いを寄せつつも、英国公府の陰謀に巻き込まれていく。母の死、そして父・宋宜春(ソン・ギシュン)からの濡れ衣と拷問により絶体絶命の危機に陥る宋墨だったが、竇昭と陳曲水(チェン・チュイシュイ)、そして命を賭した陸争(リク・ソウ)らの助けにより救出される。髪に白いものが見え始めた宋墨は、父への反撃と真相究明を決意する。

ネタバレ

今回の『九重紫』第12話も、息つく暇もないくらい濃密だったわね!もう、王映雪(ワン・インシュエ)のあの手この手には、見てるこっちがキーッ!ってなっちゃうんだけど、我らが竇昭(ドウ・ジャオ)ちゃんが、そう簡単には屈しないのが救いだわ。

王映雪(ワン・インシュエ)の策略と竇昭(ドウ・ジャオ)の覚悟

まず、やっぱり王映雪(ワン・インシュエ)!あの女、本当に抜け目ないわよね。竇昭(ドウ・ジャオ)を実家に戻させるために、崔氏(ツイし)を心配させて病に倒れさせるなんて、もう悪女の典型!でも、竇昭もただのお嬢様じゃないのよ。「もう子供じゃない、自分のことは自分で何とかする」って啖呵を切る姿、カッコよかったわ~。崔氏も、娘の成長を信じつつも心配でたまらないって感じで、母心にグッときちゃった。

束の間の再会と、九重紫に込めた想い

そんな中、竇昭の父、竇世枢(ドウ・シースー)が、娘が都で恥をかかないようにって、立派な衣装を届けに来るんだけど、そのタイミングでどこからともなく美しい音楽が…。なんと、それは宋墨(ソン・モー)様からのサプライズ演奏だったの!粋なことするわよね~。

そして、庭で一人、九重紫の花を植える竇昭。そこに現れたのは、やっぱり宋墨(ソン・モー)様!「いつも助けてくれてありがとう」って感謝を伝える竇昭に、宋墨(ソン・モー)様は「君ほど物事の本質を見抜ける女性はいない」だって!キャー!そして、以前、船の上で宋墨様が矢で射落とした竇昭の耳飾りを、ちゃんと拾って返してくれるなんて…もう、ロマンチックが止まらない!竇昭も「宋墨様のように、この状況を打破してみせる」って決意を新たにするの。この二人の間には、言葉以上の絆が芽生えてるわね!

英国公府に渦巻く陰謀の影

一方、英国公府では不穏な動きが…。陸争(リク・ソウ)は姿を消し、新しい使用人が増え、蒋蕙荪(ショウ・ケイツソン)の病状は悪化の一途。毎日血を吐いてるなんて、聞いただけでもツラい…。陳曲水(チェン・チュイシュイ)からの知らせで、竇昭は『昭世录』に書かれていた宋墨様の不吉な未来――「父を弑し弟を殺し、一夜にして白髪になる」――を思い出しちゃうの。しかも、それが今年起こるかもしれないって!定国公だけでなく、英国公公も関わってるんじゃないかって、竇昭の推理が冴えわたる!

姉妹の絆に変化?竇明(ドウ・ミン)の優しさ

そんな中、竇昭の妹、竇明(ドウ・ミン)が、なんだか急に優しくなって、竇昭を湖に誘ったり、王映雪に言いつけられた写本を代わりにやってくれたり。以前の竇明(ドウ・ミン)とはまるで別人みたいで、竇昭も戸惑ってる様子。でも、二人きりで蝋燭の火を吹き消して隠れるシーンは、なんだかドキドキしちゃったわ。姉妹の間に、新しい何かが芽生えたのかしら?

そして、紀詠(キ・エイ)と宋墨様も、竇昭の写本を手伝ってくれるんだけど、宋墨様ったら、竇昭の左手で書いた文字とそっくり同じに書けるの!紀詠(キ・エイ)もかなり似せて書けるみたいで、素心(スーシン)が「二人分とも使っちゃえば?」なんてナイスアイデアを出すもんだから、竇昭も思わず笑顔。こういう息抜きシーンも大事よね!

宋墨、都へ…そして待ち受ける悲劇

紀詠(キ・エイ)は慶王(けいおう)に仕えていて、宋墨様の弓の腕前を披露するの。目隠しで百発百中なんて、さすが宋墨様!慶王も彼を欲しがるけど、宋墨様は母の病を理由に都へ戻ることに。ちょうどその時、辺境で軍事的な動きがあって、宋墨様は檄文を都へ届ける任務を負うの。

でもね、都に戻った宋墨様を待っていたのは、あまりにも残酷な現実だった…。お母様は亡くなっていて、霊前には弟がひざまずいてるの。「母上は、あなたの名前を呼びながら薬を飲もうとしなかった」なんて言われたら、自分を責めちゃうわよね…。父親の宋宜春(ソン・ギシュン)も、妻の突然の死に打ちひしがれてる様子。

濡れ衣、そして父からの非情な仕打ち

悲しみに暮れる宋墨様に、追い打ちをかけるように、父・宋宜春がとんでもない疑いをかけるの!侍女の梅蕊(ばいずい)と不義密通したって!しかも、蒋蕙荪が亡くなった後、梅蕊は自殺して、お腹には三ヶ月の子供がいたって言うじゃないの!宋墨様が都に戻る三ヶ月前って…タイミングが合いすぎてるけど、もちろん宋墨様は無実を主張!でも、父親は聞く耳を持たず、平手打ちからの家法で処罰よ!ひどすぎる!

竇昭、宋墨救出へ!

英国公府が封鎖されたと聞いた竇昭は、自分が禁足中なのも構わず、宋墨様を助けに行こうとするの!もう、愛だわ、愛!その頃、宋墨様は父親に鞭打たれ、祠堂に閉じ込められて、明日には一族郎党を集めて除名、世子の座も剥奪されるって大ピンチ!

決死の救出劇と、悲しい犠牲

でも、竇昭は諦めない!陳曲水の助けを借りて、宋墨様を救い出すのよ!陸争も密室に閉じ込められていたけど、陳曲水が混乱を起こして、陸鳴(リク・メイ)と協力して宋墨様を脱出させるの。でも…陸争は、追っ手を食い止めるために、命を落としてしまうの…うぅ、悲しすぎる…。

絶望と希望、そして白髪の謎

宋墨様は、血の繋がった家族に殺されそうになり、見ず知らずの人たちが命がけで助けてくれたことに、深く傷つき、そして感謝するの。特に、男女の隔てなく助けに来てくれた竇昭にね。「あなたに助けられたことがあるから」と口走る竇昭。宋墨様は、竇昭の字を見て、以前一緒に芝居を見た女性だと確信するんだけど、竇昭はまだ認めないのよね~。もどかしい!

そして、宋墨様の傷の手当てをする竇昭は、彼の髪に一筋の白いものを見つけるの!ここで、竇昭は前世の宋墨様の姿を思い出すのよ!やっぱり、あの「一夜にして白髪」の伏線が動き出したってことよね!?

宋墨の逆襲、始まる

傷だらけの宋墨様だけど、「父上が祠堂を開くなら、止めるわけにはいかない。この死局、止まるわけにはいかないんだ。部下の命も、母上の弔いもまだだ。今必要なのは治療じゃない、刀を握る力だ!」って、もう、覚悟が違うわ!ここから宋墨様の反撃が始まるのね!

つづく