あらすじ
皇帝は慶王と竇世枢(ドウ・シースー)の接近を警戒し、太子に宋墨(ソン・モー)を重用するよう示唆する。竇昭(ドウ・ジャオ)と宋墨は慶王の陰謀と太子の不可解な動きを分析する。宮中では皇后が竇昭を雪元丹で引き込もうとするが、竇昭はこれを拒否し、逆に慶王へ渡るはずだった雪元丹を奪い宋墨に渡す。しかし、その雪元丹には謎が多く、後に薬の色が変化する。淑徳(シュクトク)は竇世枢に慶王から離れるよう忠告するが、竇世枢は野心を捨てない。灯籠祭りの夜、趙璋如(ジャオ・ジャンルー)と陳嘉(チン・カ)の仲が進展する一方、宋翰(ソン・ハン)は苗安素(ミアオ・アンスー)に励まされた後、慶王に協力を申し出て宋墨を裏切る。慶王と紀咏(ジー・ヨン)は宋翰を利用する計画を進め、科挙では竇世枢が沐閣老から不正な依頼を受ける。様々な陰謀と人間模様が交錯し、物語は新たな局面を迎える。
ネタバレ
九重紫の27話も目が離せない展開だったわね!慶王のヤツ、いよいよ大胆になってきたし、太子もなんだか本心が読めない感じでハラハラするわ。そして、私たちの竇昭(ドウ・ジャオ)ちゃん、今回も大活躍だったけど、宋墨(ソン・モー)様との関係も気になるし、新たな問題も勃発しちゃって、もう大変!
慶王の野心と太子の思惑、そして皇帝の願い
まず、皇帝陛下が慶王の動きを警戒してるのよね。慶王ったら、お祝い事にかこつけて竇世枢(ドウ・シースー)にガンガン貢物を贈ってるみたい。皇帝陛下は太子に「おいおい、慶王と竇世枢(ドウ・シースー)が手を組んだらヤバくないか?」って心配してるんだけど、太子は「まあ、だからって竇世枢を切り捨てるわけにもいきませんし、むしろ朝廷の安定のためには団結しないと」なんて、のらりくらり。皇帝陛下はそんな太子の寛大さを評価しつつも、宋墨(ソン・モー)こそが太子にとっての「宝剣」だと信じていて、太子がその剣をしっかり握れるようになることを願ってるの。うーん、親心ってやつかしら。
竇昭(ドウ・ジャオ)と宋墨、夫婦の絆と迫りくる危機
一方、私たちのヒロイン竇昭は、愛する夫・宋墨の白髪を染めながら、夫婦で今の情勢について話し合ってるの。以前、太子が宋墨を監視したり警告したりしてたのは、皇位を重んじるが故の行動であって、別に宋墨を引き込もうとしてたわけじゃないみたい。むしろ、慶王の方がヤバい!遼東で市場を開いて軍資金を稼ぎ、竇世枢を取り込んで兵馬を動かせるようにして、皇帝を軟禁して謀反を起こそうとしてるんじゃないかって。朝廷で兵馬に関わる人間をまとめるには、どうしても宋墨の力が必要だから、慶王は以前、流賊騒ぎの時に宋墨の部下を一部入れ替えようとしたのよね。それにしても、太子の考えてることがイマイチ読めなくて、宋墨は部下に太子の動向を探らせることにしたわ。
皇后の罠と竇昭の機転、雪元丹の行方
そんな中、竇昭は淑徳(シュクトク)妃に急に宮中に呼び出されて、皇后や公主、太子妃たちと馬吊(マージャンみたいなものね)をすることに。もう、一歩間違えば命取りになりかねない状況で、竇昭はわざと負けて場を丸く収めるの。さすがだわ!
その後、皇后は竇昭を呼び止めて、表向きは「宮中で使う紙はどれがいいかしら?」なんて相談するフリをして、実は秘薬「雪元丹」を渡そうとするのよ!この雪元丹、あの陳曲水(チェン・チュイシュイ)ですら手に入れられない貴重な薬で、死人をも蘇らせるなんて噂もあるくらい。もし竇昭がこれを受け取って宋墨の病の治療に使えば、それは皇后、つまり慶王側に付くことを意味するの。でも、私たちの竇昭はきっぱり断ったわ!
ところが、ここからが竇昭のすごいところ!皇后が慶王の屋敷に雪元丹を運ばせるところを、なんと部下に命じて強奪させちゃったの!そして、それを宋墨に渡すのよ。「あなたのためよ」ってね。宋墨も竇昭の深い愛情に感動して、「家族を苦しめるような愚かな忠義立てはしない。いざとなったら必ず家族を守る」と誓うの。竇昭も「どんな選択をしてもあなたを支持するわ」って。もう、この夫婦、最高すぎ!
雪元丹の謎、そして新たな疑惑
宋墨が雪元丹を飲もうとしたその時、竇昭はハッとするの。前世で宋墨は慶王に寝返ったけど、結局白髪のままだった。もしかして、この薬は効かないどころか、毒なんじゃないかって!慌てて薬箱で調べてみると、なんと解毒作用があることが判明。でも、安心して宋墨に飲ませようとしたところに、趙璋如(ジャオ・ジャンルー)が灯籠見物に誘いに来て、いったんお預けに。そして、彼らが部屋を出た後、なんと薬の色が変わってたのよ!えええ、どういうこと!?
淑徳(シュクトク)の過去と竇世枢の野心
皇后は雪元丹が奪われたことを聞いて、竇昭の仕業だと察するんだけど、証拠がないから手が出せないの。
一方、淑徳妃は竇世枢を訪ねて、慶王側につかずに争いから離れるように忠告するの。昔、竇世枢が県丞だった頃、才能がありながらも不遇をかこっていた時、淑徳妃が寺で亡き夫のために祈っていると、竇世枢が彼女のために詩を詠んでくれたんですって。それに感動した淑徳妃が推薦状を書いたんだけど、竇世枢は「自分の力で科挙に合格したい」と一度は断ったの。でも、淑徳妃に「現実を見なさい。今のままではあなたの才能を活かせる場所はないわ。強くなれば何でもできるのよ」と諭されて、それ以来、周囲の冷笑にも耐えて今の地位まで上り詰めたのね。淑徳妃は、このままでは自分まで巻き込まれると心配してるんだけど、竇世枢は「いつか君が望むもの全てを与える」と言って聞かないの。うーん、この二人の関係も複雑ね。
灯籠祭りの夜、それぞれの恋模様と新たな火種
竇昭と宋墨は一緒に街へ灯籠見物に出かけるんだけど、そこで竇昭は趙璋如(ジャオ・ジャンルー)が見知らぬ男性と一緒にいるのを目撃!慌てて後をつけようとするんだけど、宋墨に「賭けをしてるんだから、邪魔したらダメだろ」って止められちゃう。
趙璋如は足をくじいちゃって、一緒にいた陳嘉(チン・カ)におんぶされてるの。そこへ運悪く竇昭と宋墨にバッタリ!二人とも気まずそうにしてるんだけど、陳嘉(チン・カ)はちゃんと宋墨と竇昭に「趙璋如さんが足をくじいたので送っていきます」と説明するの。宋墨も陳嘉の男らしさを認めたみたいだし、竇昭も少し安心した様子で、宋墨と一緒に灯籠見物を続けるわ。
その頃、苗安素(ミアオ・アンスー)は宋翰(ソン・ハン)にお菓子を差し入れて、宋翰(ソン・ハン)は自分の懐炉を苗安素(ミアオ・アンスー)に渡して手を温めさせてあげてるの。苗安素は落ち込んでいる宋翰を励まし、「自分の力で道を切り開いて」と勇気づけるの。空に浮かぶ月を見て、苗安素が詩の一節を思い出すと、宋翰がスラスラと続きを読むなんて、ちょっといい雰囲気じゃない?
でも、その夜、宋翰は黒いマントを羽織って馬で屋敷を飛び出していくのよ!
宋翰の裏切りと慶王の策略
竇昭が屋敷に戻って薬を見ると、やっぱり色が変わってる!この薬では一時しのぎにしかならないと知って、竇昭は悲しみにくれるんだけど、宋墨は優しく慰めるの。「なるようになるさ」って。
そして、宋翰はなんと慶王の元へ!「宋墨を倒すためにあなたに協力します。自分は宋墨にとって、最も意表を突く駒であり、逃れられない罠だ」なんて言って、慶王に忠誠を誓うのよ!慶王は宋翰に向かって矢を放つんだけど、宋翰は血を流しながらもその矢を掴み取るの。慶王は「会試に合格したら重用してやる」と告げるの。えええ、宋翰まで裏切っちゃうの!?
慶王は紀咏(ジー・ヨン)に会って、宋翰の行動が紀咏(ジー・ヨン)の読み通りだったことを称賛するの。宋翰も慶王も庶子だから、出世するためには慶王の成功に協力するしかないってわけね。紀咏は宋墨を取り込めなかったから、代わりに宋翰を利用することにしたみたい。もし何かあっても、それは宋家の内輪揉めってことで、慶王には何の損もないって魂胆よ。腹黒いわね!
科挙の不正疑惑
そして、今回の科挙の主考官は、なんと竇世枢!沐閣老っていう偉い人が、息子のために事前に竇世枢に便宜を図ってくれるよう頼みに来るの。竇世枢は文科試験では少し手心を加えることを約束するけど、武科試験は実力勝負だからねって。沐閣老は息子の武術には自信があるみたいだけど…。なんだか、きな臭い話になってきたわね!
いやー、本当に盛りだくさんな27話だったわ!雪元丹の謎も気になるし、宋翰の裏切りもショックだし、慶王の陰謀はどこまで進むのか…。次回も目が離せないわね!
つづく