あらすじ

宋翰(ソン・ハン)の巧妙な策略により、苗安素(ミアオ・アンスー)は彼に心を開き、長年の親友である竇昭(ドウ・ジャオ)との間に深い溝が生まれてしまう。そんな中、竇昭の懐妊という喜びも束の間、紀詠(キ・エイ)の隠された野望が明らかになり、新たな波乱を呼ぶ。一方、苗安素は実家の不幸と弟の死という悲劇に見舞われ、絶望の淵に立たされる。その裏で糸を引く宋翰の真の目的とは?愛と憎しみ、策略と誤解が複雑に絡み合い、登場人物たちは過酷な運命に翻弄されていく。

ネタバレ

今回の『九重紫』第29話、またまたすごい展開でしたね!宋翰(ソン・ハン)の腹黒さがもう天元突破しちゃって、見てるこっちがハラハラしっぱなしでしたよ!

まずね、宋翰(ソン・ハン)ったら、亡き母をダシにして苗安素(ミアオ・アンスー)の同情を引こうとするんですよ。「お義母さんが生きてたら、きっとこんな風にスープを作ってくれたはず…」なんて殊勝なこと言いながら、ちゃっかり亡き父・宋宜春(ソン・ギシュン)の位牌まで持ち出しちゃって。これには純粋な苗安素(ミアオ・アンスー)もコロっといっちゃって、「なんて情に厚い人なの!」って祠堂に位牌を置くことを許可しちゃうんです。

でも、そこに待ったをかけたのが陳曲水(チェン・チュイシュイ)と素蘭(スーラン)!「宋宜春は罪人よ!一緒に祀ったら宋家全体が迷惑するわ!」って大反対。特に素蘭は「J(側室)の子が何を偉そうに!」とまで言っちゃうもんだから、宋翰(ソン・ハン)の策略にハマった苗安素(ミアオ・アンスー)は激怒!素蘭にお仕置きを命じるんだけど、武術の心得がある素蘭はなかなか手ごわい。でも、皇后の名前を出されちゃったら、さすがの素蘭も抵抗できず、打たれるがままに…。うーん、素蘭、かわいそうに…。

そこへ我らが竇昭(ドウ・ジャオ)が駆けつけて、無礼な口を利いた蘇琰(スー・イェン)にビシッ!と平手打ち!スカッとしたのも束の間、なんと宋翰が竇昭(ドウ・ジャオ)に平手打ちを返すんですよ!「全部私のせいです…」なんて、またまた被害者ぶっちゃって!これには苗安素も完全に宋翰の味方。「あなたは姉妹の情なんてなくて、ただ私を憐れんでるだけでしょ!」って竇昭(ドウ・ジャオ)に言い放ち、長年の友情にあっけなく亀裂が…。ショックで竇昭は気絶しちゃうんだけど、そこに颯爽と現れたのが宋墨(ソン・モー)様!竇昭を抱きかかえ、「お前たちは竇昭を食い物にする気か!」と一喝。いやー、宋墨(ソン・モー)様、かっこよすぎ!

そしてそして、なんと竇昭のお腹には新しい命が!なかなか子宝に恵まれなかったから、竇昭も宋墨(ソン・モー)も大喜びなんだけど、宋墨は竇昭の体を心配して「子供は諦めても…」なんて言うんです。でも竇昭は「産みます!」と強い意志を見せて、もう名前まで考えちゃってる。この夫婦の絆の深さには、見てるこっちも胸が熱くなりますね!

場面は変わって、お寺で祈福する竇昭。偶然にも苗安素も祈福に来ていて、「姉妹と仲直りできますように。竇昭の体が無事でありますように」って願ってるのを聞いちゃうんです。長年の情があるから、竇昭も苗安素を許して、宋翰の正体を伝えようとするんだけど…またしても宋翰がいいタイミングで現れて、苗安素に優しくマントをかけて連れ去っちゃう。あー、もう!邪魔ばっかり!

二人きりになったところで、竇昭は宋翰に「あなたの魂胆は見抜いてるわよ!安素を裏切ったら許さないから!」と警告。でも宋翰も負けてない。「あなたに他人を裁く権利なんてない。あまり首を突っ込むと痛い目見ますよ」だって。うわー、この男、どこまで性根が腐ってるんだか!

そんな中、嬉しいニュースも。以前襲われて意識不明だった栖霞(せいか)が目を覚ましたんです!紀詠(キ・エイ)の「鬼門十三針」っていう鍼治療のおかげみたい。紀詠(キ・エイ)は竇昭にもこの秘術を教えるって言うんだけど、なんだか様子がおかしい…。

案の定、紀詠(キ・エイ)は慶王(けいおう)と繋がってた!竇昭に問い詰められて、初めて出会ったあの山洞に連れて行かれるんだけど、そこで紀詠は「この国を立て直し、最も信頼する者を皇帝にする」なんて壮大な野望を語りだすんです。以前の流賊騒ぎも紀詠の仕業だったと知って、竇昭は「人の命を何だと思ってるの!私のことも駒としか見てなかったのね!」と激怒。紀詠は「君を死なせはしない」って言うけど、もう竇昭の怒りは収まらない。「あなたの周りにいる慶王の手下は誰なの!」と詰め寄るけど、紀詠は答えられない。ついに竇昭は紀詠との決別を宣言…したところで、また気絶!どんだけ心労が…。そこへまたまた宋墨様が登場!紀詠は部下に手出しをさせず、二人を行かせるんだけど、「死期が迫ったら竇昭と離縁しろ。彼女を巻き込むな」なんて不吉なことを言い残すんです。一体どういうことなの!?

一方、宋翰と苗安素はというと…。寝ている宋翰に苗安素がそっと上着をかけようとしたら、宋翰が寝ぼけて剣で苗安素の首を傷つけちゃうんです!我に返った宋翰は後悔して苗安素を抱きしめて謝罪。医者を呼ぼうとするのを苗安素は止めて、逆に宋翰を自分の膝の上で安心させるんです。宋翰は母親を呼ぶように苗安素に甘えて、苗安素はますます宋翰に同情しちゃう。そして…ついに二人は初めて結ばれるんです。うーん、複雑な心境…。

翌朝、目覚めた宋翰は、眠る苗安素の首の傷を見て愛おしさがこみ上げたのか、キスをするんです。それで目覚めた苗安素もそれに応えて…。

でもね、幸せも束の間。苗安素が実家に帰ると、弟の平安(へいあん)があちこちで借金を作って、さらに商売のためにお金が欲しいって大騒ぎ。苗安素は「あなたに商売の才能なんてないわ」と反対するんだけど、両親に「お前は財産を管理してるだけだ!全部平安のものだ!」って罵倒されて突き飛ばされちゃう。この一部始終を、宋翰が陰から見てるんですよ…でも助けずに、黙って立ち去るの。怖すぎ!

その後、宋翰はわざと平安を料亭に連れ出して、花魁を紹介したりするんです。そこで平安は董琪(トウ・キ)っていう男と女の取り合いになって喧嘩になり、階段から突き落とされて…死んじゃうんです!その頃、家で刺繍をしていた苗安素は、急に針で指を刺しちゃって、胸騒ぎを覚えるんだけど…そこに平安の亡骸が運ばれてきて、苗安素は悲しみのどん底に。

雪が降る中、宋翰が傘を差して苗安素に寄り添うんだけど、苗安素は気を失っちゃう。目覚めた苗安素に、宋翰は「遅くなってごめん。でも犯人は捕まえたよ」って言うんです。たった一人の弟を失い、父親はショックで中風になり、母親は何度も卒倒するっていう悲劇の連続。そんな苗安素を宋翰は抱きしめて、「これから一人になっても、僕がずっとそばにいるよ」だって…。

いやもう、宋翰の策略、恐ろしすぎでしょ!平安の死も、絶対宋翰が裏で糸を引いてるって!苗安素が可哀想で見てられないよ…。次回はどうなっちゃうんでしょうか!?

つづく