あらすじ
竇昭(ドウ・ジャオ)の簪がきっかけで母と再会した蘇琰(スー・イェン)は、竇昭への恩返しを誓う。一方、宮中では慶王の不穏な動きを察知した竇昭と宋墨(ソン・モー)が、それぞれ太子妃や太子を通じて情報を探ろうとする。狩りの場で太子と慶王が衝突し、宋墨が仲裁に入るが、この事件は皇帝や皇后をも巻き込む事態に。そんな中、太子妃の口から定国公の死にまつわる衝撃の真相が語られ、黒幕が万皇后であることが明らかになる。万皇后は皇帝に毒を盛り、慶王を唆して皇位簒奪を企んでいた。竇昭と宋墨は太子を説得し、定国公の名誉回復と万皇后の陰謀阻止に向けて動き出す。そして、栖霞の記憶が戻り始め、定国公の残した秘密の手紙の謎が深まる。
ネタバレ
まず冒頭、蘇琰(スー・イェン)が街で竇昭(ドウ・ジャオ)を見かけるシーンから。以前、お寺で竇昭(ドウ・ジャオ)の頭に銀のかんざしがあるのを見ていた蘇琰、なんと大胆にも追いかけて、いきなりそのかんざしを奪い取っちゃうんです!「このかんざし、どこで手に入れたの!?」って、そりゃ竇昭(ドウ・ジャオ)もビックリですよね。
竇昭が正直に「流賊を討伐した時に助けた母子から頂いたんです」と答えると、蘇琰の顔色が一変!自分の持っていたかんざしと合わせると…なんとピッタリ一対に!そう、その母子こそ、蘇琰のお母さんと弟だったんです!運命の再会ってやつですね!
竇昭の案内で眠っている母と弟の元へ向かった蘇琰。起こさないようにそっと帰ろうとするんだけど、お母さん、気づいちゃうんですよねぇ。母娘の涙の再会シーンは、もうティッシュなしでは見られませんでした…!蘇琰は竇昭への感謝の気持ちを胸に、恩返しを誓うのでした。
さて、場面は変わって、竇昭が元宵(げんしょう:中国の甘い団子)を作っているところに、我らが宋墨(ソン・モー)が登場!宮中の宴が近づいていて、慶王(ケイオウ)の手の内を探りたい宋墨(ソン・モー)。竇昭は「慶王を抑えるには、宮中の力を借りるのが一番よ」とアドバイス。ちょうど太子妃(タイシヒ)から宴の相談で呼ばれていた竇昭は、この機会を利用しようと考えます。一方、宋墨(ソン・モー)も太子(タイシ)や慶王と狩りに行く予定で、そこで何かを探ろうと画策。夫婦で連携プレー、さすがです!
二人それぞれ行動開始!太子妃は竇昭の宴のアイデアに感心しきり。そんな中、太子妃が魚料理の匂いで急に吐き気を催すハプニングが!竇昭はすぐに太子妃の懐妊に気づきます。妊娠中の女性って嗅覚が鋭敏になりますもんね。太子妃も隠すことなく、侍女の王格(オウ・カク)に玉蘭花を取ってくるよう命じます。この時、竇昭は王格の腕にチラリと見える刺青に気づくんです!前世で宋墨に矢を放ったのが、この王格だったことを思い出し、ゾッとします…。太子妃の体調が悪化したのを見て、竇昭がすぐに診察しようとすると、王格が止めようとしますが、竇昭に「身の程をわきまえなさい!」と一喝されて、しぶしぶ従うしかありませんでした。竇昭、カッコイイ!
その頃、狩り場では慶王が我慢できずに太子に「皇位を譲れ!」と挑発。兄弟喧嘩が勃発しちゃいます!宋墨は金吾衛(きんごえい:近衛兵)に「聞いたら九族皆殺しだぞ!」と釘を刺し、二人から目をそむけさせます。このままでは二人とも大怪我を負いかねない状況で、宋墨はなんと一人一発ずつ殴って喧嘩を止めるという荒業に!
この騒動はすぐに皇帝(コウテイ)の耳にも入ります。皇后(コウゴウ)は自ら謝罪し、皇后の位を辞して慶王を庶民に落とすよう懇願。これによって皇帝は慶王を罰しませんでした。太子が不憫なのは分かっているけれど、皇帝自ら太子を見舞えば事が大きくなってしまう。そして、金吾衛の長である宋墨も罰せられることになり、そうなると朝廷のバランスを保てる者がいなくなってしまう…皇帝もつらい立場ですね。
太子府では、宋墨と竇昭が太子と話しています。太子は宋墨に殴られたことを怒っていますが、太子妃は「宋墨がいなければ、あなたの足は無事では済まなかったわ」と冷静。竇昭も、慶王が太子と宋墨をまとめて排除しようとしていることを見抜き、協力して定国公(テイコクコウ)の死の真相を探るべきだと提案します。太子は皇帝の前で口外しないと誓ったため話せませんが、なんと太子妃がその経緯を知っていたんです!
太子妃が語った真相は衝撃的でした。定国公は功績こそあれ罪はなかった。皇帝が病に倒れた際、情に厚い太子が定国公を制御できないことを心配し、あえて罪を着せて都へ護送させたのです。太子が即位した後に定国公を解放すれば、恩義を感じて太子の力になると考えた皇帝の深謀遠慮だったんですね。しかし、太子はそんな策略を嫌い、定国公を敬っていました。皇帝は、帝王たるもの情けだけではダメで、定国公に自分を憎ませることで、本当に太子に忠誠を尽くさせようとしたのです。うーん、帝王の道は厳しい…。
これで一件落着かと思いきや、道中で何者かに邪魔が入ったとのこと。そこへ汪公公(オウコウコウ)が皇帝の命で現れ、当時のさらなる事実を語り始めます。皇帝は定国公が無実だと知りながらも罪を宣告したのは、なんと万皇后(バンコウゴウ)の進言があったから!しかし、皇帝は蒋(ショウ)家一門への罰は軽くし、定国公一人の罪に留めたのです。これを聞いた宋墨は、本当に謀反を企んでいるのは万皇后だと確信します!
なんと皇帝は毒を盛られており、万皇后はその道に長けていて、皇帝の解毒薬にも毒を混ぜていたため、病状が回復しなかったのです!その頃、万皇后の宮殿では、慶王が「皇后様を帝の代わりにしたいと焦って、軽率なことをしました」と土下座して謝罪。しかし万皇后は慶王を責めず、「私が帝に取って代わるのも簡単なことではないわ。でも、もう芝居を続ける必要もない。そろそろ手を打つ時ね」と不敵な笑み。皇帝に盛った「怨憎会(おんぞうえ)」という薬も、そろそろ効き目が切れる頃だと…。万皇后、恐ろしすぎます!
竇昭は、半毒半薬を皇帝に与え、もし解毒薬が見つからずに突然薬を止めたらどうなるか、その恐ろしさを理解します。だから皇帝は真相を知っていても言えなかったのですね。宋墨が太子に「乱を正す気はありますか?」と問いますが、太子は「皇室の面子を地に貶めることになる」と断固拒否。これには竇昭もブチ切れ!太子を罵倒します。太子が何か言う前に、太子妃が「よくぞ言ってくれました!毎日お金を払ってでも、この石頭の太子を罵りに来てください!」と竇昭を称賛(笑)。ナイス、太子妃!
宋墨は、定国公が蒋蕙荪(ショウ・ケイツソン)に送った手紙が慶王の手に渡らないようにと注意を促します。その手紙は慶王一派にとって相当厄介なもののようです。宋墨は太子を皇帝にすると宣言し、その代わりに定国公の件を天下に明らかにし、忠臣の汚名をそそぐことを要求。太子はためらいますが、太子妃が太子の手を引いて宋墨と手を組ませます。太子は宋墨の横柄な態度に不満タラタラで、竇昭に「若くて美しい君が宋墨をしっかり管理しろ」と忠告。宋墨も負けじと「太子妃こそ太子をしっかり見張ってください」とやり返します。この夫婦たち、面白い!
宋墨と竇昭が去った後、太子は妻に「お前はどっちの味方なんだ」と拗ねますが、太子妃は太子の耳を引っ張って部屋に連れて行きましたとさ(笑)。帰り道、宋墨はご機嫌斜め。今日の太子の竇昭への褒め言葉が、竇昭を気に入っているように聞こえたらしく、「次は黒い服を着て、おしゃれするな」と命令。でも、「いや、竇昭は何を着ても綺麗だ…」と思い直し、たまらず馬車から飛び降りて、竇昭を抱きかかえて家まで帰るという暴挙に!「竇昭は俺の女だと皆に知らしめる!そして体を養って、もっと竇昭を守れるようになる!」と宣言。宋墨の独占欲、爆発してますね!
汪公公が皇帝に薬を差し出すと、皇帝はためらうことなく一気に飲み干します。その胸中には、すでにある答えがあったのかもしれません。一方、苗安素(ミアオ・アンスー)と宋翰(ソン・ハン)は安平(アンピン)を埋葬していました。苗安素(ミアオ・アンスー)は「ここに来るべきではなかった。福亭にいれば弟は死ななかったのに」と後悔。宋翰(ソン・ハン)は自分が今や騰翔衛(トウショウエイ)の指揮使で、宋墨と変わらない地位にあり、もう誰の顔色も伺う必要はないと豪語。苗安素(ミアオ・アンスー)はその役職を聞いたことがありませんでしたが、宋翰(ソン・ハン)の説明では、全てを掌握する武将のようなものらしい。苗安素は都が平和に感じられるのに、宋翰の口ぶりはまるで戦場のようだと感じます。宋翰は苗安素を抱きしめ、「君に太平を与える」と約束するのでした。宋翰も何か企んでいそうですね…。
そして、栖霞(セイカ)が目を覚まします!竇昭は栖霞を以前の屋敷に連れて行き、記憶を呼び覚まそうとします。栖霞の断片的な言葉から、当時彼女が薬を煎じていて、蒋蕙荪が病気で九種類の薬草が必要だったことが分かります。宋墨が手紙のことを尋ねると、栖霞は慌てて竇昭に手紙を要求。竇昭が偽の手紙を渡すと、栖霞は飛んで行って夫人に「定国公からお手紙です!」と喜び勇んで報告します。その手紙には秘密があり、乾いている状態では文字が見えず、水に浸して初めて文字が現れる仕掛けになっていたのです!蒋蕙荪は最初、栖霞に手紙を隠すよう言いましたが、隠しきれないと悟り、逆に一番目立つ場所に貼るように指示したのでした。この手紙が今後の鍵を握ることは間違いなさそうですね!
つづく