あらすじ

海賊討伐で手柄を立てたものの、父・宋宜春(ソン・ギシュン)の軍規違反の身代わりとなり鞭打ちの罰を受ける宋墨(ソン・モー)。父との確執に苦悩を深める。一方、実家に戻った竇昭(ドウ・ジャオ)は、父・竇世英(ドウ・シーイン)が催した縁談目的の宴で、その聡明さと度胸を発揮。自分や友人を侮辱する貴族の子弟たちを痛烈に批判し、その場を圧倒する。宴の後、街に出た竇昭と宋墨は、それぞれ仮面で顔を隠しており、ニアミスを果たす。

ネタバレ

海賊討伐で名を馳せるも、父の影に苦しむ若き将軍・宋墨(ソン・モー)

まずは宋墨(ソン・モー)サイドから。いやー、宋墨、今回もカッコよかったわね!弟分たちを率いて東渝(とうゆ)の海賊船を奇襲!見事、奴らの本拠地が舟島(しゅうとう)だって突き止めちゃうの。もう、その勢いで舟島も攻め落として青史に名を残すぞ!って息巻いてて、こっちもテンション上がったわ!

福亭(ふくてい)の町は定国軍の帰還に大盛り上がり。民衆も「少帥(若様)!」って感じで宋墨たちを熱烈歓迎よ。舟島攻略も成功して、戦利品もたんまり。まさに英雄って感じだったんだけど…ここで波乱が。

なんと、宋墨の父であり英国公の宋宜春(ソン・ギシュン)が、軍規違反で罰せられそうになってるのよ!しかも、それを軍営で縛り上げて鞭打とうとしてたのが、宋墨の叔父であり上官でもある蒋梅荪(ジャン・メイスン)。いやいや、身内びいきなしの厳しさ、さすがです…。

そこへ凱旋した宋墨が登場。実は、宋墨が食糧不足の中、無理を押して舟島を奇襲したのは、この父の失態を帳消しにするための手柄を立てるためだったのね…(涙)。「父の罪は自分が代わりに受けます!」って、もう、健気すぎるでしょ!周りのみんなも「宋墨様は悪くありません!」って庇うんだけど、結局、蒋梅荪は宋墨に鞭打ち10回の罰を命じるの。でもね、蒋梅荪だって鬼じゃない。内心は甥っ子の宋墨をめちゃくちゃ心配してるし、宋宜春のだらしなさに呆れてるのよ。「あんな父親を持ってお前も苦労するな…」って、薬を塗りながらポツリ。この叔父さん、実は宋墨のこと、ちゃんと分かってくれてるんだよね。

でも、当の父親・宋宜春は、宋墨の活躍も蒋梅荪の配慮もどこ吹く風。むしろ蒋梅荪が自分にだけ厳しいって不満タラタラ。妻であり蒋梅荪の妹でもある蒋蕙荪(ショウ・ケイツソン)が間に入ってなだめようとするんだけど、聞く耳持たず。宋墨がちょっとでも蒋梅荪を庇おうもんなら、「お前はどっちの息子だ!」って逆ギレよ。うーん、この父親、なかなかの曲者ね…。

自分の部屋に戻った宋墨は、弟のために持ち帰った戦利品の刀を渡すんだけど、弟には優しい父親の姿を見て、自分への冷たい態度とのギャップに、ますます寂しさを感じちゃうの。街で父親が子供と遊んでるのを見て、自分の境遇と重ね合わせたりして…もう、切ないったらありゃしない!

知略と度胸で魅せる!聡明ヒロイン竇昭(ドウ・ジャオ)の痛快反撃!

一方、我らがヒロイン竇昭(ドウ・ジャオ)は、今回もキレッキレだったわよ!

まずは商売の才能を発揮!海賊が掃討されたことで、これからは地方役人が税金を吊り上げて商売がやりにくくなるって予測。福亭での商売に見切りをつけて、さっさと手持ちの商品と船を売り払い、新たな商機を探そうとするの。この先見の明、さすがだわ!親友の趙璋如(ジャオ・ジャンルー)も「竇昭(ドウ・ジャオ)が言うなら間違いない!」って全幅の信頼を寄せてる。竇昭がいつか大富豪になったら、あの意地悪な継母や済寧侯府の連中を見返してやるんだから!って息巻いてる趙璋如も可愛いわよね。

そんな中、実家から「父・竇世英(ドウ・シーイン)が病気で、娘に会いたがっている」って使いが来るの。竇昭は最初、乗り気じゃなかったんだけど、師匠の陳曲水(チェン・チュイシュイ)が頷いたのを見て、しぶしぶ承諾。

実家に着くと、まあ、盛大な宴が開かれてるじゃないの!でも、竇昭はあえて質素な服装で登場。これに叔父の竇世枢(ドウ・シースー)が「まるで妹の侍女みたいじゃないか!」ってケチをつけるんだけど、竇昭は「近年は戦乱が続いて、皇帝も皇后も倹約に努めていらっしゃいます。臣下たるもの、それに倣うべきですわ」ってピシャリ!これには竇世枢もぐうの音も出ず、逆に「わしとしたことが、そこまで気が回らなかった」なんて感心しちゃう始末。このやり取り、見ていた鄔善(ウー・シャン)っていう貴公子も、竇昭に注目したみたいよ。

その後、竇昭は父・竇世英と二人きりになった時、今日の宴の本当の目的が、娘たちの縁談探しだってことを見抜いて、「私を利用して朝廷との繋がりを作ろうなんて思わないでくださいまし。そのお考えは、妹の竇明(ドウ・ミン)に託した方がよろしいかと」って釘を刺すの。父親に対しても容赦ないわね!でも、それだけ母親の死やその後の境遇に思うところがあるってことなのよね…。

宴の途中、竇昭は自分や趙璋如を「趙璋如はサトウキビの搾りかす、竇昭は金持ちの娘」なんて品定めしてる貴族の子弟たちの陰口を耳にしちゃうの。これにはさすがの竇昭もカチン!と来て、雨量計の竹筒をひっくり返して、そいつらに水をぶっかけちゃうのよ!その際、鄔善が巻き込まれそうになるんだけど、竇昭はとっさに銀銭を投げて彼の注意をそらして回避させるの。この機転の速さ、鄔善も感心してたわ。

宴席では、男女が屏風で隔てられて詩の応酬をするんだけど、妹の竇明(ドウ・ミン)が困っているのを見て、こっそり助け舟を出す優しい一面も。でも、ここでまた面倒な展開が。鄔善が竇昭に詩を求めるんだけど、竇昭は書きたがらない。見かねた趙璋如が代わりに詩を書いて屏風の向こうに投げると、龐昆白(ホウ・コンパク)っていう男が、とんでもなく下品な詩で返してくるのよ!もう、サイテー!

しかも、趙璋如の筆跡だとバレて、竇世枢が「じゃあ龐昆白を趙家の婿にでもするか!」なんて言い出す始末。龐昆白は慌てて謝るんだけど、周りからは「趙璋如は田舎育ちだから詩の教養がないのも仕方ない」なんて失礼な言葉が!

これには竇昭の怒りが大爆発!「なんですって!?」とばかりに屏風から飛び出すと、そばにあった扇にサラサラと詩を書き付け、その詩で陳世元(チン・セイゲン)や龐昆白をはじめ、その場にいた貴族の子弟たちを「権力に媚びへつらうだけの輩!まるでハエかウジ虫ですわね!」って痛烈に皮肉って、颯爽と退場!いやー、この啖呵、スカッとしたわー!趙璋如たちも「よく言った!」って感じで後に続くの。鄔善だけは、竇昭の才能と気骨に感心しきりだったみたい。

仮面の二人、街角でのニアミス…?

宴の後、師匠の陳曲水と合流した竇昭。陳曲水は「もっと才能を隠せ」って言いたかったみたいだけど、竇昭は「隠しきれないものは仕方ありませんわ。それに、嫁いで他人の家の世話をして、側室たちとその子供たちの面倒まで見るなんて、まっぴらごめんですもの」とキッパリ。うんうん、竇昭には自分の力で道を切り開いていってほしいわ!

そして、街に出た竇昭は、誰かにつけられている気配を感じて、仮面を買って顔を隠すの。

一方その頃…なんと、あの宋墨も、やるせない気持ちを抱えて街をさまよい、同じように仮面をつけていたのよ!

つづく