あらすじ
翻訳院では、些細な誤解からインターンたちの間に不穏な空気が流れる。一方、喬菲(チャオ・フェイ)の親友・呉嘉怡(ウー・ジャーイー)には新たな出会いが訪れる。スイスでは、難病の少年を救うため高家明(ガオ・ジアミン)が専門医との交渉に臨むが、事態は難航。遠く離れた地にいながらも、程家陽(チョン・ジアヤン)や文暁華(ウェン・シャオホワ)もこの問題に深く関わっていくことになる。それぞれの場所で、登場人物たちの運命が大きく動き出す。
ネタバレ
ギスギス翻訳院…犯人はお前だったのか!
まず冒頭、翻訳院のインターンたちの間に流れる不穏な空気…。郝哲(ハオ・ジョー)たちは、最近の院内の冷たい態度は、絶対に喬菲(チャオ・フェイ)が自分たちのことをチクったせいだと決めつけて、ギスギスモード全開!
でもね、視聴者の皆さんはお見通しですよね?そう、真相は郝哲が送ったメールの宛先ミス!CCに担当者じゃない李雷(リー・レイ)を入れちゃったっていう、まさかの自爆だったんです。それに気づかず喬菲(チャオ・フェイ)を逆恨みしてるなんて、ちょっと可哀想になってきちゃいますね…。
親友ジャーイーに春到来!?イケメン俳優とのシンデレラな出会い
一方、喬菲(チャオ・フェイ)の親友・呉嘉怡(ウー・ジャーイー)には、とんでもない幸運が舞い降ります!
女四号として頑張る彼女ですが、撮影が終わって次の現場に急ごうとしたら、なんと車が故障!撮影所の車を貸してもらおうにも、「女四号のくせに」と鼻であしらわれる始末…。世知辛い!
そこに颯爽と現れたのが、なんとそのドラマの主役、超イケメン俳優・傲天(アオ・ティエン)の豪華なキャンピングカー!「困っているなら、僕が送るよ」なんて、少女漫画みたいな展開!
車内でも超紳士的な傲天に、すっかり心を奪われた嘉怡。SNSまで交換しちゃって、まさに有頂天!これは新しい恋の予感でしょうか?
そんな嘉怡に、あの手この手でアプローチをかける残念御曹司・王旭東(シュードン)は、ドラマ出演をエサに「お茶しない?」なんて誘ってしまい、「枕営業のつもり!?」と嘉怡を激怒させる始末。王旭東(シュードン)、頑張れ…!方向性がちょっとズレてるぞ!
スイスでの絶望と、一筋の光
さて、物語の核心へ。難病の少年・小幸福(シャオ・シンフー)を救うため、スイスまで飛んだ高家明(ガオ・ジアミン)。しかし、現地の専門医から告げられたのは、「執刀医のモレー医師がプロジェクトを抜けたため、もう手術はできない」という絶望的な言葉でした。
フランス語がおぼつかない家明は、スイスにいる元カノ・文暁華(ウェン・シャオホワ)に助けを求めます。
しかし、その暁華もまた、夫の周南(ジョウ・ナン)が堂々と浮気している現場を目撃したばかり…。夫婦関係は完全に冷え切っている様子。辛い状況の中、家明のために駆けつけますが、医師の決意は固く、交渉は決裂。
感情的になって医師に掴みかかりそうになる家明を見かねて、暁華が電話したのは…そう、我らが程家陽(チョン・ジアヤン)!
家陽の必死の説得で、医師はついに重い口を開きます。「モレー医師がチームを抜けたのは…彼自身が病気だからだ」と。なんという皮肉…。
しかし、完全な絶望ではありませんでした。なんとモレー医師は、翌日、上海で開かれる交流会に出席するというのです!「彼を説得できるかは、君たちの誠意次第だ」という言葉を信じ、家明は上海へトンボ返りすることを決意。「家陽、何としてもモレー先生を引き留めてくれ!」と、最後の望みを託します。
揺れる心、叶うはずだった夢
スイスで再会した家陽と暁華。暁華は、かつて家陽と歩いた思い出の道を歩きながら、「あなたがスイスの大使になったら、また昔みたいに一緒に過ごせるわね」と夢を語ります。
家陽も「近々、スイス大使館で働くことになるかもしれない」と告げるのですが…。
あれ?おかしいぞ?ずっと夢見ていたことが叶うはずなのに、家陽の心は少しも晴れないのです。彼の心の中には、もう別の誰か…そう、喬菲の存在が大きくなっているからなのでしょうか。切ない!
あまりにも残酷すぎる結末…
そして舞台は上海へ。スイス医療団の視察に、家陽は喬菲たちインターンを総動員。「モレー医師は体調が悪い。彼の様子を注意深く見ていてくれ」と、喬菲に特別な指示を出します。
視察が終わりに近づいても、高家明(ガオ・ジアミン)は一向に現れません。焦る家陽と喬菲。
その時、家陽のスマホに一本のSMSが届きます。
「高医師が事故で負傷し、緊急手術に入った。彼からの伝言だ。『頼んだこと(モレー医師の件)は、必ずやり遂げてくれ』と。…そして、小幸福くんの父親が、先ほど飛び降り自殺をした」
え…?
嘘でしょ…?
高家明(ガオ・ジアミン)の事故、そして小幸福の父親の自殺という、二重の悲劇。あまりにも衝撃的すぎるラストに、言葉も出ません。
一体、彼らの運命はどうなってしまうのか!?喬菲と家陽は、この絶望的な状況を乗り越えることができるのでしょうか?
『私のキライな翻訳官』第16話の感想
第16話は、登場人物たちが直面する過酷な現実が胸に迫る回でした。呉嘉怡(ウー・ジャーイー)の新しい出会いといった明るい話題もありましたが、物語の主軸はスイスでの必死の交渉と、そこで明らかになる厳しい真実でした。高家明の焦りと、彼を助けようとする程家陽(チョン・ジアヤン)や文暁華の姿には、それぞれの複雑な想いが交錯しているのが見て取れます。特に終盤、立て続けに起こる悲劇的な出来事には言葉を失いました。希望の光が見えたかと思った矢先に突き落とされる展開は、非常に重く、心に残るものがありました。各キャラクターの心情が深く描かれており、見応えのあるエピソードです。
つづく