あらすじ
翻訳官として大きな期待を寄せられるチャオ・フェイは、キャリアアップに不可欠な同時通訳の訓練で深刻な困難に直面する。指導役のチョン・ジアヤンは彼女を厳しく指導するが、チャオ・フェイは大きなプレッシャーを感じてしまう。職場では、ある誤解から同僚との間に気まずい空気が流れる。一方、親友のウー・ジャーイーは女優として大きなチャンスを掴み、新ドラマの記者会見に臨むが、そこで予期せぬトラブルに巻き込まれてしまう。仕事とプライベートの両方で、登場人物たちがそれぞれ厳しい試練に直面し、彼らの人間関係が試される展開となる。
ネタバレ
絶頂からの大転落!嘉怡、サイテー彼氏と決別!
まずは、我らが呉嘉怡(ウー・ジャーイー)!念願の準主役に抜擢されて、記者会見に臨む姿はまさに有頂天!高熱で苦しむ王旭東(シュードン)をアゴで使い、「売れたらアンタなんて即クビよ!」なんて言っちゃう始末。まあ、気持ちは分からなくもないけど、旭東が可哀想すぎる…!
でもね、人生そんなに甘くないんですよね。会見の場で、主演女優が着ていた毛皮のコートが「動物虐待だ!」と記者から猛烈なツッコミを受けるんです。するとこの主演女優、とんでもない一言を!
「これ、嘉怡さんのなんですぅ〜。素敵だから借りちゃいました♡」
はぁ!?一瞬にして非難の的になった嘉怡、頼みの綱の恋人・傲天(アオ・ティエン)に助けを求めますが…この男がマジで最低!「俺の投資した金がパーになるだろ!さっさと謝れ!」ですって。嘉怡のことなんてこれっぽっちも考えてない、金のことしか頭にないクズ男だったわけです。
愛する人に裏切られ、どん底に突き落とされた嘉怡。そんな彼女を慰めるのは、やっぱりあの人しかいませんよね。そう、高熱なのに一日中振り回された王旭東(シュードン)!
傷心の嘉怡を連れて火鍋を食べている時、ふと触れた手から彼が高熱だと気づくんです。「え…あなた、こんな状態で一日中私に付き合ってくれてたの…?」って。ここ、グッときましたね〜! いつもはぞんざいに扱っているけど、本当に辛い時にそばにいてくれるのは誰なのか。嘉怡が旭東を必死に看病する姿に、二人の関係が新しいステージに進む予感がして、思わずニヤけちゃいました。
良かれと思ったのに…チャオ・フェイ、職場で孤立!?
一方、主人公の喬菲(チャオ・フェイ)は職場で板挟み状態。
博物館の寄贈式典で、同期の呉明(ウー・ミン)が通訳を担当することに。 心配したチャオ・フェイは、以前の経験から得た知識を「これ、役に立つかも」って親切心で教えようとするんです。
でも、この呉明がクセモノ!チャオ・フェイが自分たちの集団転職を会社にチクったと逆恨みしていて、「余計なお世話だ!」とばかりに冷たい態度。 あ〜、こういう誤解から生まれるギスギス、社会人には「あるある」すぎて胸が痛い…!良かれと思ったことが裏目に出るなんて、切なすぎますよね。
鬼コーチの優しさと、チャオ・フェイの深いトラウマ
そして、今回の核心部分。チャオ・フェイと程家陽(チョン・ジアヤン)の師弟関係です。
田主任(ティエンしゅにん)から「チャオ・フェイをしっかり育てろ!」とハッパをかけられた家陽は、夜の同時通訳トレーニングを計画します。 でも、チャオ・フェイは「もう無理です…プレッシャーで押しつぶされそう…」と拒絶。
それでも家陽は、諦めませんでした。一晩中、誰もいない同時通訳室で、たった一人でチャオ・フェイが来るのを待ち続けたんです。…泣ける!ただの鬼コーチじゃなかった!
翌朝、ついに姿を現したチャオ・フェイ。彼女は目を閉じれば完璧に同時通訳をこなせるのに、目を開けた途端、パニック状態に陥ってしまいます。
そして、ついにその原因が明らかに…。
ガラス越しの会場が、病気の母親がいた集中治療室に見えてしまう。会場にいる人々が、いつ命を落とすか分からない母親の姿と重なってしまう…。それが、彼女を苦しめていたトラウマの正体だったんです。
その壮絶な告白を聞いた家陽は、彼女を力強く励まします。
「絶望さえしなければ、必ず希望はある。君を待っていて良かった」
この言葉、ズシンと響きましたね。彼女の心の闇の深さと、それを何とか救い出そうとする家陽の強い意志。二人の間にある絆の強さを再確認した瞬間でした。
式典本番では、呉明が見事な通訳を披露していましたが、今はそれどころじゃない!チャオ・フェイはこの深い心の傷を乗り越えることができるのか?そして、家陽は彼女の光となれるのか?
『私のキライな翻訳官』第24話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちの人間関係と内面の葛藤が深く描かれていました。特に印象的だったのは、二人の女性、チャオ・フェイとウー・ジャーイーの対照的な試練です。ジャーイーは念願の役を得てキャリアの頂点にいるかと思いきや、記者会見でのトラブルと恋人の裏切りによって一気に突き落とされます。しかし、そのおかげで、本当に自分を支えてくれる存在が誰なのかに気づかされました。一方、チャオ・フェイは同時通訳の練習中に深刻な壁にぶつかります。その原因が、彼女の過去の辛い記憶に根差していることが明らかになる場面は非常に胸が痛みました。彼女を一人待ち続け、その苦しみに寄り添おうとするチョン・ジアヤンの姿は、二人の絆の強さを感じさせました。それぞれのキャラクターが抱える問題の深刻さが伝わってくる回でした。
つづく