あらすじ
喬菲(チャオ・フェイ)と程家陽(チョン・ジアヤン)の関係は、喬菲の母親の反対や、ある人物の策略によって最大の試練を迎える。一方、文暁華(ウェン・シャオホワ)の家業が一大スキャンダルに見舞われ、彼女の周囲にも大きな変化が訪れる。その影響は喬菲たちにも及び、人間関係は複雑に絡み合っていく。さらに、親友である呉嘉怡(ウー・ジャーイー)と王旭東(シュードン)の関係にも深刻な危機が訪れるなど、複数の問題が同時に進行。登場人物それぞれが重大な選択を迫られる、波乱に満ちた回となっている。
ネタバレ
親の心子知らず…フェイの母、まさかのガオ・ジアミン推し!?
家に帰ったチャオ・フェイを待っていたのは、お母さんからの真剣な話し合い。なんと、あのガオ・ジアミンが家を訪ねてきて、フェイのことが大好きだと誠実に告白したらしいのよ!しかも「僕は程家の養子だから、結婚相手にそこまで高い期待はされていないんです」なんて、抜け目ないアピールまで!
これにすっかり心を動かされたお母さん。「チョン・ジアヤンとの道は険しすぎる。最初は手を取り合えても、最後は疲れ果てるだけよ」と、ジアミンの方がフェイにふさわしいと説得モードに。いやいやお母さん、気持ちはわかるけど、娘の心がどこにあるか一番わかってるはずじゃ…!?フェイの苦悩が伝わってきて、こっちまで胸が痛くなっちゃうわ。
崩壊するウェン家…シャオホワの父、倒れる
一方、ウェン・シャオホワの家はまさに地獄絵図。例のワインが「低品質の偽物」だとネットで大炎上!テレビも報道し始めて、スーパーからは全品撤去。この知らせにシャオホワのお父さん(文道)は心臓発作で倒れてしまうの。
ジアヤンの母親に助けを求めるも、「公私混同はしない」とバッサリ。八方ふさがりでパニック状態のお父さんの前に、心配して駆けつけたジアヤンが現れるんだけど…。「お前の彼女のせいで!」と、怒りの矛先はジアヤンへ。もう、誰のせいでもないのに、やり場のない怒りが悲しいわね…。
ジャーイーとシュードン、史上最大の危機!
こっちのカップルも大変よ!
ウー・ジャーイーは人気が爆発して、お店も大繁盛。そんな時、あの元カレ・傲天(アオ・ティエン)から食事の誘いが!スキャンダルで仕事がなくなった途端にすり寄ってくるなんて、本当にサイテーな男!
ジャーイーは彼をこらしめてやろうとするんだけど、そこへ王旭東(シュードン)が登場!ジャーイーと元カレの親密な(ように見える)姿を見て、ついに堪忍袋の緒が切れた!「もう絶交だ!」とブチギレ。
シュードンに本気で怒られて、ジャーイーはようやく自分がずっと彼を好きだったことに気づくの。でも、もう遅い…。「3ヶ月で投資金を引き上げるから、1週間以内に俺の家から出ていけ」と、シュードンは本気。ああ、この二人はどうなっちゃうの!?
フェイの悲しい決断と、ジアヤンへの残酷な嘘
物語は、一番つらい核心へ…。
食品薬品監督管理局が会見を開き、ウェン家の賠償責任が確定。そのプレッシャーからか、シャオホワのお父さんは帰らぬ人となってしまいました。
この責任を感じたフェイは、シャオホワに謝罪に行こうとするんだけど、ジアミンが必死で止める。「今行ったら火に油を注ぐだけだ!」と。案の定、シャオホワは「あなたが父を殺したのよ!」とフェイを罵倒。そのショックで、フェイはまたしても倒れてしまうの…。
病院に運ばれる救急車の中で、弱々しいフェイが付き添いに選んだのは…ジアミンだった。閉まるドアを見つめるジアヤンの絶望した顔が忘れられない…。
検査の結果、フェイの脳は手術が刻一刻を争う状態。ついに彼女はジアミンとスイスで手術を受けることを決意します。でも、その条件は…ジアヤンを完全に諦めさせるため、「彼を傷つけるための芝居に付き合ってほしい」という、あまりにも悲しいものでした。
シャオホワの暗躍と、衝撃のラスト
フェイがジアヤンを選ばなかったことに、ほくそ笑むシャオホワ。怖い、この女、怖すぎるわ…。しかも、偶然にも昔ジャーイーがフェイの名前を使って中絶手術を受けた時の医師と遭遇し、その偽のカルテを手に入れてしまうの!これでジアヤンは完全にフェイに幻滅するはず…と、彼女の策略は止まらない。
そして、運命の時。
フェイはジアミンの手を取り、ジアヤンの前に現れます。「もう愛してないの」と、考えうる限り最も残酷な言葉で、彼を突き放すフェイ。本当は違うのに…!
シャオホワから偽の中絶話を聞かされても、ジアヤンは「彼女がそんなことをするはずがない」と信じない。真実を確かめるため、フェイがジアミンとスイスへ向かったと聞き、車で空港へ猛スピードで向かいます。
フェイとの幸せな思い出が頭をよぎる中、アクセルを強く踏み込むジアヤン…。
そして、目の前が真っ暗になり…まさかの交通事故。
え、ここで終わるの!?嘘でしょ!?
『私のキライな翻訳官』第41話の感想
第41話は、登場人物たちが次々と重大な局面に立たされる、非常に密度の濃い回でした。特に、自らの病を隠し、愛する程家陽(チョン・ジアヤン)を突き放すために非情な芝居を打つ喬菲(チャオ・フェイ)の姿には胸が締め付けられます。彼女の悲痛な決断と、何も知らずに絶望する家陽の対比が鮮烈でした。一方で、父の死をきっかけに、手段を選ばず家陽を手に入れようとする文暁華(ウェン・シャオホワ)の執念には凄みを感じます。呉嘉怡(ウー・ジャーイー)と王旭東(シュードン)の関係にも大きな亀裂が入り、全ての人間関係が破綻へと向かう緊迫した展開でした。終盤の衝撃的な出来事は、物語が最終局面へ向かっていることを強く印象付けました。
つづく