あらすじ
家陽(ジアヤン)の恋を応援しようとお節介を焼く喬菲(チャオ・フェイ)だが、彼の怒りを買ってしまう。気まずい雰囲気のまま、喬菲は家陽から紹介された通訳の仕事で杭州へ向かうことに。しかし、その出張先で予期せぬ緊急事態が発生する。プロとしての厳しい判断が求められる中、二人の価値観の違いが浮き彫りになり、関係に新たな波紋が広がる。
ネタバレ
前回、家陽(ジアヤン)の長年の片想いが白日の下に晒されましたが、今回はその恋を応援しようとする喬菲(チャオ・フェイ)の健気な(?)お節介と、それに振り回される家陽のツンデレっぷりが炸裂します!
でも、話はそれだけじゃないんです。それぞれの過去や家族の問題、そして通訳としてプロの仕事が試される大事件まで発生!今回もハラハラドキドキの展開てんこ盛りですよ!
恋のキューピッド、まさかの大失敗!?
恋のライバル(?)である周南(ジョウ・ナン)と一触即発になった家陽を見て、我らが喬菲(チャオ・フェイ)が立ち上がります!家陽が想いを寄せる晓华(シャオホワ)との恋を成就させるため、なんと徹夜で図解入りの「恋愛翻訳の原則」なる虎の巻を作成しちゃうんです。 健気すぎません?
親友の嘉怡(ジャーイー)には「それって家陽のこと好きなんじゃないの?」と核心を突かれますが、本人は「助けてもらったお返しよ!」と全力で否定。 いやいや、そのお節介っぷりはもう恋でしょ!って画面の前でツッコミを入れたくなりますよね(笑)。
でも、この喬菲(チャオ・フェイ)の親切が、家陽の盛大な地雷を踏んじゃうんです…。虎の巻とおすすめレストランのリストをドヤ顔で渡す喬菲(チャオ・フェイ)に、家陽はブチギレ!「プライベートなことを知られたのが一番の後悔だ!誰かにバラしたら高級翻訳院から追い出す!」と脅した挙句、分厚い辞書を押し付けて「暇なら単語でも覚えてろ!」ですって。 も~、素直じゃないんだから!本当は助けてもらって嬉しいくせに!この二人のもどかしいやり取り、見ていてニヤニヤが止まりません。
忍び寄る影…それぞれの試練
一方で、物語はシリアスな展開へ。晓华の父親のワインビジネスが深刻な経営危機に陥り、晓华は周南との商談を成功させなければならないというプレッシャーに晒されます。
さらに、喬菲(チャオ・フェイ)の元カレで医師の家明(ジアミン)が再登場。彼は病院内で研究チームから外されるという不遇な扱いを受け、イライラを募らせています。 そんな中、偶然喬菲(チャオ・フェイ)と再会し、過去の因縁を蒸し返すんです。なぜ昔、自分の母親から10万元もの大金を受け取って姿を消したのか、と。 喬菲(チャオ・フェイ)は「あなたを愛したことはない、友達としか見てなかった」と冷たく突き放しますが、この過去の金銭問題、何やら深いワケがありそうですね…。
杭州での大事件!プロの判断が招いた心の溝
物語のクライマックスは杭州で起こります。家陽が紹介してくれた通訳のアルバイトで、喬菲(チャオ・フェイ)はフランスからの招待団に同行。心配でついてきた家陽ですが、その心配が的中!メンバーの一人が突然倒れて病院に緊急搬送されるという大ピンチが発生するのです。
一刻も早く手術を、と焦る喬菲(チャオ・フェイ)は、自分が家族の代わりにサインしようとします。しかし、家陽はそれを冷静に制止。「待て」と状況を分析し、フランス大使館と連携。医師の初期診断「肥大型心筋症」とは違う、「アンダーソン・ファブリー病」という難病である可能性を突き止めます。
彼の的確でプロフェッショナルな判断が、結果的に患者の命を救ったわけですが…。人命がかかった状況でもあくまで冷静沈着、事務的に事を進める家陽の姿に、喬菲(チャオ・フェイ)は「なんて冷たい人なの…」とショックを受けてしまうんです。
プロとして完璧な仕事をした家陽。でも、そのプロ意識が、二人の心の距離をさらに広げてしまうなんて…。切ない!
お互いを想い合っているはずなのに、ことごとくすれ違ってしまう二人。家陽のツンデレと不器用さ、喬菲(チャオ・フェイ)の猪突猛進なお節介が、今回は完全に裏目に出てしまいました。そして、ちらつき始めた喬菲(チャオ・フェイ)の過去の謎と、元カレ家明の存在…。
『私のキライな翻訳官』第9話の感想
今回は、家陽への恋心を自覚しないままお節介を焼く喬菲(チャオ・フェイ)と、素直になれない家陽のもどかしい関係性が中心に描かれました。良かれと思ってしたことが裏目に出てしまう展開は、見ていて歯がゆい気持ちになります。恋愛模様だけでなく、晓华の家族が抱える経営問題や、喬菲(チャオ・フェイ)の過去を知る家明の再登場など、物語に深みを与えるシリアスな要素も加わってきました。特に終盤、杭州での緊急事態における家陽のプロとしての冷静な判断と、それに反発を覚える喬菲の対比が印象的です。人命を救うという同じ目的がありながら、過程の違いで二人の間に溝が生まれてしまう様子は、非常に考えさせられるものでした。
つづく