珠姫・端午(たんご)、起死回生の舞と禁断の策!
珠姫としての価値を高め、手の中の真珠を最高値で売りたい端午(たんご)。でも、綺羅びやかな舞姫たちの中では、どうしても埋もれがち…。練習もなしにいきなり踊るなんて、そりゃあ無茶ってもんよ!案の定、最初は見てるこっちがハラハラするくらいだったんだけど、さすがは我らが端午(たんご)!ここで終わるようなタマじゃないのよね。
ふと楽隊の太鼓に目を付けた端午は、まるで何かが憑依したかのように、小鼓を手に取り、独創的で美しい舞を披露し始めるの!その舞は、他の舞姫たちとは一線を画す斬新さで、あっという間に皆の視線を釘付けに!他の舞姫たちも「こりゃ敵わんわ…」って感じで、そそくさと退散。端午、あんたって子は本当にすごい!
そして舞の後はいよいよ真珠の競り。ここでも端午は大胆な策に出るのよ。なんと、自分の真珠に血を一滴垂らして「血珠」と名付けたの!「この血珠は邪気を払い、命を守る。一珠に一つの命が宿る」なんて言われたら、そりゃあ価値も爆上がりよね!まさに命がけのパフォーマンス!
絶体絶命!救いのヒーロー登場なるか!?
燕子京(えん・しけい)が600万という高値をつけたんだけど、端午は首を縦に振らないの。実は、元締めと「700万で売れなければ、乱棍で打ち殺される」っていう血の誓いを立てていたのよ…。もう、端午の目には涙が浮かんでて、見てるこっちも胸が締め付けられる思いだったわ。仲間と一緒に珠場(しゅば)から出るためには、もう賭けるしかなかったのね…。
その時!端午と元締めの会話を偶然耳にしていた張晋然(ちょう・しんぜん)が、「私が700万で買おう」と名乗りを上げたの!きゃー!ヒーロー登場!会場は騒然となったけど、張晋然(ちょう・しんぜん)は金葉子を元締めに渡して、取引成立!端午、本当に良かった…!
束の間の安らぎと「自由」への願い
命拾いした端午は、張晋然(ちょう・しんぜん)にお礼を言いに行くの。そこで張晋然は、端午に辺りを案内してほしいと頼むのね。貴公子と珠姫、身分は全然違う二人だけど、なんだかいい雰囲気…。張晋然が語る都・長安の賑わいや、願いが叶うという古い許願樹の話に、端午は目を輝かせるの。そして、端午の最大の願いが「自由」だと知った張晋然は、その場で端午の願いを短冊に書いて、許願樹に掛けてくれるのよ。「心は明鏡の如く、願うところは皆得るべし」なんて、もう、ロマンチックが止まらない!
裏でうごめく陰謀の影…
一方、その頃、燕子京(えん・しけい)は崔五(さいご)と密会していたの。崔五は、張晋然の素性が分からなくて、ビクビクしてたみたい。そりゃそうだよね、いきなり高値で真珠を買っていく謎の男だもん。燕子京(えん・しけい)は、張晋然が実は郢王(エイオウ)の義弟で、朝廷からの信頼も厚く、何やら密命を帯びて南下してきたらしいってことを崔五に伝えるの。さらに、郢王と譚王(タンオウ)が激しく争っていて、今のところ郢王が優勢だとか…。自分の身を守りたい崔五は、その日の競りに出た真珠を全部、燕子京に安値で売ることを承諾しちゃうの。うーん、きな臭くなってきたわね…。
絶望の淵で見た、母の愛
そして、悪夢は再び…。端午と臘臘(ロウロウ)は、あの好色な崔五の部屋に送られてしまうの!端午は必死に抵抗するんだけど、崔五は刃物を持ってるし、もうダメかと思ったその時!嬷嬷(モモ)が駆けつけてくれたの!でも、崔五は嬷嬷に端午を殺すよう命令するのよ!どうなっちゃうの!?って思ったら、なんと嬷嬷が崔五を…!
崔五は倒れたけど、追っ手はすぐそこまで迫ってる!嬷嬷は必死に端午を逃がそうとするんだけど、多勢に無勢…。嬷嬷は最後の力を振り絞って端午を船に押し上げ、そして、衝撃の事実を告げるの。「私が、お前の母親だよ。ずっとお前を助け出したかった…これで思い残すことはない」って…。うわーん、涙腺崩壊よ!自由を手に入れた瞬間に、たった一人の肉親を失うなんて、端午の気持ちを思うと、もう…。
船は漂流し、意識も朦朧とする端午。そこに、大きな船が…。衝突の衝撃で気を失いそうになる端午だったけど、その船に乗っていたのは、なんと張晋然!端午と弟は、九死に一生を得たのだった…。
つづく