今回のエピソードでは、廃工場の地下室で6体の遺体が発見されるという衝撃的な事件が発生。被害者の一人である京劇俳優・冯晓雯(フォン・シャオウェン)の娘は、葛宇天(ゴー・ユーティエン)という男が母を殺したと主張する。沈翊(シェン・イー)の鋭いプロファイリングが葛宇天を追い詰める一方、杜城(ドゥー・チョン)俳優:と何溶月(ホー・ロンユエ)は現場の再捜査により、冯晓雯が事故で動けなくなり餓死したという、さらに悲惨な死の真相にたどり着く。

「猟罪図鑑 シーズン2」あらすじネタバレ18話

物語は、不気味な雰囲気が漂う廃工場「宏达化工厂」から始まります。ここはかつて火災事故でアンモニアが漏れ、汚染されて以来、放置されていた場所。警備員もたまにしか巡回しないっていうんだから、そりゃあ何かあってもおかしくないよね…。案の定、杜城(ドゥー・チョン)俳優:と蔣峰(ジャン・フォン)(ジャン・フォン)が捜査に入ると、そこには施錠された謎の地下室が! 警備員も知らないっていうんだから、もうこの時点で嫌な予感しかしません。

蔣峰(ジャン・フォン)が錠をこじ開けると、鉄板の下から強烈な腐敗臭が! ぬるぬる滑る階段を慎重に下りた二人が地下室で見たものは…言葉を失う、まさに地獄絵図。なんと、6体もの遺体が、それぞれ異なるポーズで横たわっていたんです! これには百戦錬磨の杜城(ドゥー・チョン)俳優:も顔色を変え、すぐさま技術科と法医を招集。いやもう、ホラー映画のワンシーンかと思いましたよ…。

次々と明らかになる被害者たち、そして浮かび上がる最初の犠牲者

鑑識の結果、6人の被害者の身元が判明します。

  1. 王梦晓(ワン・モンシャオ):溺死。手首と足首には縛られた跡があり、何者かに拘束された末に溺死させられたようです。
  2. 赵元庆(ジャオ・ユエンチン):こちらも溺死。5ヶ月前から行方不明になっていましたが、遺体の腐敗がひどく、正確な死亡時期は不明。
  3. その他、柳芳(リウ・ファン)、李红(リー・ホン)、周国良(ジョウ・グオリャン、42歳)、そして冯晓雯(フォン・シャオウェン、50歳)。

この中で特に注目されたのが、冯晓雯。彼女だけが地元以外の人間で、朝晖京劇団の京劇俳優でした。そして、どうやら彼女が最初の犠牲者で、体には多数の暴力による骨折痕があったとのこと。年齢も職業もバラバラな6人の被害者たち。一体どんな繋がりが…? 杜城(ドゥー・チョン)俳優:は、この冯晓雯から捜査の糸口を見つけようとします。

調査を進めると、冯晓雯がかつて北江で公演しており、その公演場所がなんと、あの忌まわしき宏达化工厂だったことが判明! 点と点が繋がり始めた瞬間ですね。

「母はあの男に殺された!」娘の悲痛な叫びと新たな容疑者

そこへ、冯晓雯の娘である吴念君(ウー・ニエンジュン)が南沙から駆けつけます。「母は殺されたんですか?」と涙ながらに問う彼女。そして、杜城の顔を見るや否や、「母は葛宇天(ゴー・ユーティエン)に殺されたんです!」と断言するのです。なんでも、冯晓雯が北江に来たのは、葛宇天に会うためだったとか。

これは聞き捨てならないと、杜城と蔣峰(ジャン・フォン)は早速、葛宇天を警察署へ任意同行。葛宇天は冯晓雯のことを「干妈(義母のような存在)」と呼びますが、吴念君は「母を騙そうとしていた」と信じて疑いません。葛宇天は、殺人や保険金詐欺の疑いを真っ向から否定。冯晓雯が加入していたのは配当型保険で、長生きするほど受取額が増えるため、殺す理由がないと主張します。うーん、どっちの言い分が本当なんでしょうか…。

沈翊(シェン・イー)の慧眼が光る!京劇と花言葉が暴く嘘

ここで我らが沈翊(シェン・イー)の登場です! 彼は京劇を切り口に、葛宇天に巧みに質問を重ねていきます。すると葛宇天は、冯晓雯との出会いを無意識のうちに語り始めるんですね。そして沈翊(シェン・イー)は、突如「月月紅(ユエユエホン)」という花の花言葉(具体的な花言葉は劇中では明かされませんでしたが、おそらく「偽りの愛」や「欺瞞」といった意味合いでしょう)を突きつけ、葛宇天が保険金目当てで冯晓雯に近づいたのではないかと鋭く指摘! 当時50歳だった冯晓雯は、多くの種類の保険に加入できる年齢だった、と。

これには葛宇天も激昂!「あんたみたいな人間の偏見が、俺たちを追い詰めたんだ!」と叫びますが、沈翊は冷静に「いつからあなたと冯晓雯は、そんなにも親密な関係になったのですか?」と核心を突く質問を投げかけます。いやぁ、沈翊のプロファイリング、今回もキレッキレでしたね!

現場再捜査で衝撃の事実が…!冯晓雯の本当の死因とは?

一方、杜城と何溶月(ホー・ロンユエ)は再びあの廃工場へ。そして、そこで新たな発見をするのです。なんと冯晓雯は、地下室に閉じ込められた後、梯子を使って脱出しようとしたものの、誤って転落。その際に左足の脛と左腕の骨を骨折し、動けなくなり…最終的には、誰にも発見されず、そこで餓死してしまったというのです! なんて悲惨な最期なんでしょうか…。当初の暴力性骨折とはまた違う、もっと残酷な真実が隠されていたとは…。

果たして、葛宇天の嘘は暴かれるのか? そして、他の5人の被害者たちとの関連は? 事件はますます混迷を深めていきます。

『猟罪図鑑Ⅱ』第18話、今回も心に深く刻まれる重厚なエピソードでした。廃工場での6遺体発見という衝撃的な幕開けから、被害者たちの悲惨な死の状況が明らかになるにつれ、事件の異常さに言葉を失います。特に冯晓雯さんの、暴力の果ての餓死という結末はあまりにも痛ましく、胸が塞がる思いです。娘さんの告発と葛宇天の嘘、そして沈翊の鋭い追及。それでもなお多くの謎が残り、事件の真相が気になります。非常に考えさせられる内容でしたね。

つづく