沈翊(シェン・イー)は周珊珊の胎児の父親が曹建であると推測。周珊珊の告白と曹建の尋問から、曹暁東の無精子症と、曹建の遺伝子で子を儲け曹暁東の子とする計画が明らかになる。沈翊は曹暁東のエディプスコンプレックスを指摘。現場に残された絵画から曹暁東の犯行を示す血痕と指紋が発見され、曹暁東は周珊珊を襲撃中に逮捕される。曹暁東は泥酔して母・劉瑶を父・曹建と誤認し刺殺したと自供。劉瑶は死の間際、代理出産計画は自分と曹建のものだったと明かした。事件後、沈翊は犯罪心理研究への決意を新たにする。一方、蘇有亮という男性が性行為中に急死する事件が発生。婚約者の訴えで捜査が始まり、遺体から微量のタリウムが検出され、毒殺の可能性が浮上する。

「猟罪図鑑 シーズン2」あらすじネタバレ22話

前回、周珊珊(ジョウ・サンサン)のお腹の子の父親は誰なんだ!?ってところで終わって、モヤモヤしてた方も多いんじゃないでしょうか?沈翊(シェン・イー)の鋭い洞察が、今回も事件の核心に迫っていきましたよ!

周珊珊の告白と曹家の歪んだ計画

まず、沈翊(シェン・イー)が「周珊珊のお腹の子、父親は曹建(ツァオ・ジエン)じゃないか?」って言い出した時は、ええー!?ってなりましたよね。なんでも、曹建のあのギラギラした感じとか、若々しいファッションセンスから、「この人、まだまだ現役でいたいんだな…」って読み取ったらしいんです。さすが、人の内面まで見抜くプロファイラー!

で、再度、周珊珊に話を聞きに行くと、ついに彼女も重い口を開きました。曹家の長男・曹暁東(ツァオ・シャオドン)はとんでもないギャンブル依存症で、その尻拭いをずっとしてきたのが母親の劉瑶(リウ・ヤオ)。劉瑶は会所の経営も手伝いながら、身銭を切って曹暁東の借金を返済してたっていうんだから、もう…ねぇ。そりゃ、父親の曹建もブチギレますわな。

明かされる衝撃の事実!曹暁東の無精子症と「代理出産」計画

警察に呼ばれた曹建は、劉瑶殺害をきっぱり否定。そして、衝撃の事実を告白するんです。なんと、息子の曹暁東は無精子症だった!劉瑶ももう50代で出産は難しい。でも、曹家の血を絶やすわけにはいかない…そこで曹建と劉瑶が考えたのが、曹建の遺伝子で子供を作り、表向きは曹暁東の子として育てるっていう、とんでもない計画!いやいやいや、それ、曹暁東からしたら屈辱以外の何物でもないでしょ…。杜城(ドゥー・チョン)俳優:が「曹暁東が母親を殺したと?」って確認すると、曹建はそれを認めるんですよね。うーん、この父親も大概だぞ…。

沈翊(シェン・イー)のプロファイル炸裂!エディプスコンプレックスが生んだ悲劇

ここで沈翊のプロファイリングが光ります。曹暁東には「エディプスコンプレックス」…つまり、母親を愛し、父親を憎む傾向があったんじゃないか、と。劉瑶は元々裕福な家柄で、曹建が成り上がるにつれて、曹暁東に「父親を出し抜いて家産を奪い返せ!」みたいな意識を植え付けてたフシがあるらしいんです。でも、そんな母親からの期待とは裏腹に、曹暁東は男性としてのプライドをズタズタにされ、あげくの果てに「代理出産」計画の首謀者が母親だったと知ってしまった…。母への愛が、憎しみへと変わってしまった瞬間だったのかもしれません。

決定的な証拠と犯人の自供

家宅捜索では、なかなか曹暁東の犯行を示す証拠が見つからなかったんですが、沈翊が壁の絵と床に落ちていた絵の具の欠片が違うことに気づくんです。絵を外してみると、やっぱり!絵を掛け替えた跡が!封鎖されていた家から運び出されていないはずの元の絵画を探し出し、調べてみると…ビンゴ!劉瑶の血痕と、曹暁東の指紋がバッチリ検出されました。

その頃、曹暁東は周珊珊を襲って、お腹の子ごと殺そうとしていました!間一髪、杜城(ドゥー・チョン)俳優:と蔣峰(ジャン・フォン)(ジャン・フォン)が駆けつけて阻止!いやー、危なかった!

追い詰められた曹暁東は、ついに全てを自供。周珊珊を車で轢かせようとしたのも、自分の仕業だと認めました。事件の夜、泥酔していた曹暁東は、劉瑶から「お金があれば尊厳も保てる。まずは周珊珊のお腹の子を受け入れなさい」と諭されたそう。酔っ払って、母親の劉瑶を父親の曹建と見間違えて刺してしまった…と。

そして、劉瑶の最後の言葉がまた衝撃的。周珊珊に曹建の子を妊娠させたのは、自分と曹建の計画だったと白状したんです。さらに、「その子(曹暁東の弟になる子)を人質にして、私をアメリカに連れて行って」と息子に頼んでいたなんて…。どこまでも自分勝手な母親だったんですね…。

沈翊の新たな決意と、忍び寄る次の事件の影…

この複雑怪奇な事件を経て、沈翊は人間の複雑な心理をもっと研究したいと、重刑犯への面会を申請。でも、杜城(ドゥー・チョン)俳優:は反対。上司の方凱毅(ファン・カイイー)からは転職まで勧められちゃう始末。それでも沈翊は、「犯罪者の人格を分析することで、未来の犯罪を防げるかもしれない」と、その信念を曲げません。

そんな中、新たな事件の通報が。蘇有亮(スー・ヨウリアン)という男性が亡くなったんですが、その婚約者の林小茵(リン・シャオイン)が「普通じゃない死に方だ!」と火葬を差し止めたんです。検死の結果、死因は「性猝死」。つまり、性行為中の突然死。現場には大量の精力剤が見つかり、激しい行為があったことがうかがえます。

しかし、法医の何溶月(ホー・ロンユエ)がさらに詳しく調べると、蘇有亮の体内から微量のタリウムが検出されたんです!致死量ではないものの、タリウム中毒の状態で精力剤を飲み、激しい性行為に及んだ結果、急性心筋梗塞を引き起こしたんじゃないか、と。蘇有亮の彼女とされる安陸然(アン・ルーラン)は、華安医療センターの理事長で、ちょうど海外出張から帰国する飛行機の中。李晗(リー・ハン)が空港警察に協力を要請し、到着を待つことに…。

『猟罪図鑑Ⅱ』第22話、今回も人間の業の深さをまざまざと見せつけられるエピソードでした。曹家の親子関係の歪みは想像を絶するもので、特に母親である劉瑶の計画には言葉を失います。息子の曹暁東が抱えたであろう絶望と、そこから生まれる憎悪という感情の変遷は、非常に重く受け止めざるを得ません。

沈翊の鋭い観察眼とプロファイリング能力が、複雑に絡み合った糸を解きほぐしていく様は見事でした。一枚の絵画から真相にたどり着く展開は、まさに彼の真骨頂と言えるでしょう。

そして、息つく間もなく提示される新たな事件。蘇有亮の死因に隠されたタリウムの存在は、またしても一筋縄ではいかない展開を予感させます。登場人物たちの抱える闇や、事件の背景にある人間の心理が、次回どのように描かれるのか、引き続き注目していきたいです。このドラマは、人間の心の複雑さを丁寧に描き出している点が、大きな魅力だと改めて感じました。

つづく