前回、沈翊(シェン・イー)の言葉に心を動かされた唐可盈(タン・クーイン)。彼女が下した決断とは?そして、天才画家と天才科学者の間に漂う不穏な空気の正体は一体…?早速、手に汗握る第25話の詳しいあらすじとネタバレをお届けします!
利用する側とされる側、決別の時
沈翊(シェン・イー)の説得を受け入れた唐可盈は、ついに自分の過ちと向き合う決意を固めます。彼女は、自分を利用し続けてきた安陸然(アン・ルーラン)に対し、方凱毅(ファン・カイイー)の核心データは見つけられないと告げ、きっぱりと決別!いやー、この瞬間を待ってました!唐可盈、よく言った!
そして、唐可盈は方凱毅(ファン・カイイー)のもとへ向かい、自分の犯した過ちを認め、核心データを安陸然に渡して全てを終わらせようと提案します。しかし、方凱毅(ファン・カイイー)の反応は冷ややか。「君が犯した過ちの責任を、なぜ僕が負う必要があるんだ?」と突き放します。唐可盈が「全てあなたのためだった」と訴えても、方凱毅は「自分の卑劣さの言い訳に過ぎない」と一蹴。感情的になった方凱毅は、テーブルの上のガラス瓶を叩き割り、その破片で手を切ってしまいます。そして、何も言わずにアトリエへと向かってしまうのでした。残された唐可盈、あまりにも切ない…。
天才同士の探り合いと不穏な一夜
一方、沈翊(シェン・イー)は方凱毅の研究室で遺伝子サンプルを調べていました。戻ってきた方凱毅は、なんと沈翊に「一緒に研究をしないか」と誘いをかけます。「君ならここでは研究に没頭できる」と。しかし、沈翊はその誘いを断り、「分野は違えど、世界をより良くしたいという願いは同じはずだ」と意味深な言葉を残します。この二人の会話、表面上は穏やかでも、水面下ではバチバチ火花が散っているようでゾクゾクしますね!
その夜、沈翊は方凱毅のアトリエで眠りにつきます。目覚めると、方凱毅が描いていた星空の絵は完成しており、傍らには彼が眠っていました。しかし、その頃、唐可盈が失踪したとの連絡が!最後に彼女と会っていたのは方凱毅。杜城(ドゥー・チョン)俳優:と蔣峰(ジャン・フォン)(ジャン・フォン)が事情聴取に訪れますが、方凱毅は「仕事の引き継ぎの話をしただけで、口論はしていない。手の傷は花瓶を割った時のものだ」と淡々と答えるのみ。うーん、怪しい!
消えた彼女の足取りと新たな容疑者
李晗(リー・ハン)の調査で、唐可盈の携帯電話の電波が途絶えたのは百川路の砂浜付近だと判明。漁師の目撃情報では、彼女は夜中の2時頃に廃船に入っていったとのこと。そして、方凱毅も同じ頃に車で研究院を出発し、監視カメラの少ない浜西路へ向かい、4時半頃に戻ってきたことが明らかになります。浜西路と百川路は目と鼻の先…これは偶然でしょうか?
沈翊の追及に、方凱毅はついに重い口を開きます。昨夜、唐可盈は謝罪ではなく、自分に愛を告白してきたのだと。それが彼にとって耐え難い屈辱となり、花瓶を叩き割ってしまったと。しかし、彼女に危害は加えていないし、むしろ心配していると主張。そして、「唐可盈は安陸然にとって、もう利用価値がない」と意味深な言葉を付け加えます。さらに、唐可盈が盗もうとしていたのは、特別なヒト胚遺伝子編集の核心データであり、編集された胚は14日以内に廃棄しなければならず、それを人体に移植すれば犯罪になる、という衝撃の事実を明かすのでした。
廃船からはシアン化物が発見されますが、血痕はなく、第一発見現場とは断定できません。そんな中、沈翊は安陸然の運転手・呉斌(ウー・ビン)が落とした丹蔻色(たんこうしょく:赤みがかったオレンジ色)のマニキュアと、安陸然の靴についた砂に気づきます。彼女も海辺へ…?
蔣峰(ジャン・フォン)の捜査で、漁村に出入りした不審なワゴン車が浮上。その車は村の犬をはね、運転手の男が明南里の動物保護施設へ犬を連れて行ったという情報が。杜城(ドゥー・チョン)俳優:が施設へ急行すると、そこにはなんと沈翊の姿が!彼は唐可盈の日記に残されたわずかな鉛筆の跡から、この場所を突き止めていたのです。そして、そこで発見されたのは…人骨でした。
二転三転する供述、そして絵に隠された謎
車内からは唐可盈のファンデーションと髪の毛、そして呉斌の所持品からは安陸然のものと同じ丹蔻色のマニキュアが発見されます。安陸然は家政婦の小陳(シャオ・チェン)のアリバイ証言と自身の主張で関与を否定。第一容疑者となった呉斌は、あっさりと唐可盈の殺害を自供します。
しかし、話はそう単純ではありませんでした。呉斌はかつて重い遺伝性貧血を患っており、方凱毅の遺伝子治療で救われた過去が。さらに、方凱毅の紹介で安陸然の運転手となり、二人の間には金銭的なつながりもあったことが判明します。
経験豊富な老閆(ラオ・イェン)は呉斌の供述の矛盾を鋭く指摘。すると呉斌は濃いお茶を一口飲んで落ち着きを取り戻し、なんと「唐可盈を殺したのは方凱毅だ」と供述を覆すのです!なぜ今になって翻供したのか問われると、彼は「生きたいからだ」と。この男、一体何を隠しているのか…。
その頃、杜城(ドゥー・チョン)俳優:の一言がきっかけで、沈翊は方凱毅の描いたあの星空の絵に何か問題があることに気づきます。彼は急いで凯莱(カイライ)生物研究院へ戻り、絵を改めて確認。そして、厳しい表情で方凱毅に「警察署で全てを話してもらう」と告げるのでした。
『猟罪図鑑 シーズン2』第25話 感想
今回の第25話は、登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、息をのむ展開の連続でした。唐可盈が自らの過ちを認め、新たな一歩を踏み出そうとした矢先の失踪は衝撃的です。彼女の行動が、結果として更なる謎を生んでしまったことに胸が痛みます。
方凱毅の底知れない人物像には、今回も引き込まれました。彼が語る真実と、周囲から向けられる疑惑の狭間で、視聴者も誰を信じるべきか揺さぶられます。特に、沈翊との静かな対峙シーンは、見えない火花が散るような緊張感に満ちていました。
つづく