事の発端は、張思静(チョウ・シジン)っていう女の子が失踪して一週間以上経っても見つからないってところから。親御さんがドローンを使って山村の周りを捜索してたんだけど、そこで見つかったのは行方不明の少女じゃなくて…なんと、おびただしい数の白骨が転がる「白骨の穴」だったんだ!

これには杜城(ドゥー・チョン)俳優:率いる捜査チームも現場に急行。案内してくれた救助隊員によると、そこは地元じゃ「自殺の谷」なんて呼ばれてる場所で、まさか噂が本当だったなんて…って感じだよな。専門的な装備がないと底まで降りられないような場所だから、これまで誰も気づかなかったんだろう。

法医の何溶月(ホー・ロンユエ)さんの見立てだと、死因は崖からの転落。しかも、谷底には鋭い岩がゴロゴロしてるから、都会でビルから飛び降りるより遺体の損傷が激しいって言うんだから、想像するだけでゾッとするぜ…。湿気が多い環境もあって、遺体の腐敗も進んでて、死亡時期はだいたい3年から10年前くらいじゃないかってことだった。

こんな状態じゃ、生前の顔を復元するなんて至難の業だよな。でも、そこで諦めないのが我らが天才絵師、沈翊(シェン・イー)!「やってみます」の一言が頼もしすぎるぜ。

沈翊(シェン・イー)がバラバラになった頭蓋骨をパズルのように組み合わせていくと、ふと近くに一本の海棠(カイドウ)の木があることに気づく。そして、その木のすぐそばには、明らかに大人じゃない小さな骸骨が…。何溶月(ホー・ロンユエ)さんの鑑定で、この遺体は8歳くらいの女の子で、7年から10年前に亡くなった可能性が高いってことがわかった。他の大人の遺骨はバラバラに散らばってるのに、この女の子の遺骨だけは比較的まとまってたらしい。崖の途中の木に引っかかって衝撃が和らいだ後、最後の力を振り絞って海棠の木の方へ這っていったんじゃないかって…切なすぎるだろ…。

さらに驚いたのが、その海棠の木、なんと女の子の手のひらから生えてたって言うんだ! どうやら亡くなる直前まで、海棠の実をギュッと握りしめてたみたいで、それが芽を出して成長したってことらしい。その海棠の実が、彼女にとってどれだけ大切なものだったのか…想像するだけで胸が締め付けられるよな。

地元の警察官、蔣峰(ジャン・フォン)の話によると、この山は峰都山(ホウトザン)って名前で、山頂からは「雲蒸霞蔚(うんじょうかえい)」って呼ばれる絶景が見られるらしい。ネットで写真がバズってからは観光客も来るようになったけど、地形が複雑で未開発だから、遭難したり滑落したりする人も後を絶たない危険な場所なんだと。

そんな峰都山に詳しい村人として登場したのが、常楓(ジョウ・フウ)っていう若い男。彼も昔、妹さんをこの山で亡くして、それ以来ずっと一人で暮らしてるんだって。杜城(ドゥー・チョン)俳優:の頼みで、常楓が山頂まで案内することになるんだけど、その途中、杜城が危うくトゲだらけの落とし穴に落ちそうになるのを、常楓が間一髪で助けるっていうヒヤッとする場面もあった。常楓の案内でなんとか山頂にたどり着いた杜城は、噂通りの絶景を目にするんだけど、常楓は「実はもっとすごい花畑もあるんですよ」なんて意味深なことも言うんだよな。

一方、谷底では沈翊と何溶月さんが遺骨の分類作業を終えて撤収しようとしてたんだけど、その時、沈翊が谷底の遺体の配置がなんだか妙なことに気づくんだ! すぐさまその光景をスケッチする沈翊、さすがとしか言いようがない!

捜査チームが野営してるところに、常楓がひょっこり現れる。沈翊は、あの8歳の女の子が常楓の妹かもしれないと思って、復元した似顔絵を常楓に見せるんだ。すると常楓は、それが妹の小娟(ショウエン)で間違いないって言うんだよ! 当時、彼女が持ってた海棠の実は、登山隊の人からもらったものだったって…。常楓は捜査チームに深々と頭を下げて感謝を伝えると、杜城と沈翊を自宅に招いて、自殺した人たちが残していった遺品を見せてくれる。

沈翊は常楓が語る遺品のエピソードから、持ち主たちの顔を次々と描き上げていく。杜城はその似顔絵を照合するために持ち帰るんだけど、沈翊は常楓の家に残ることを選ぶんだ。常楓の許可を得て、家の中を色々と見せてもらう沈翊。

そしてラストシーン、沈翊が常楓に「もし妹さんが生きていたら、この家はどんな感じだったでしょうね?」って問いかけるんだ。すると常楓は、乾燥唐辛子とかマッチ棒とか、その辺にあるもので手際よく飾り付けを始める。それを見た沈翊は、思わず顔を上げて、常楓のことをじーっと見つめるんだよ…。あの沈翊の目、絶対何かを見抜いてるよな!? 常楓って男、ただの親切な村人じゃないかもしれないぞ…?

【猟罪図鑑Ⅱ 第5話】感想

『猟罪図鑑Ⅱ』第5話、今回も息をのむ展開でした。冒頭の「自殺の谷」の発見シーンは、そのおびただしい白骨の描写に思わず目を覆いたくなるほどで、事件の闇の深さを予感させました。

沈翊の天才的な画力と洞察力は今話でも健在で、特に海棠の木の下で発見された少女の遺骨と、彼女が握りしめていた海棠の実からその背景を読み解いていく様は見事でした。少女の悲しい最期を思うと、胸が締め付けられます。

そして、新たな登場人物である常楓。彼の妹も山で亡くしているという過去と、どこか影のある雰囲気が気になります。杜城を助ける親切な一面を見せつつも、沈翊が彼に対して抱いた疑念の眼差しは、今後の物語に大きな波乱を呼びそうで目が離せません。常楓の家で沈翊が何を感じ取ったのか、その鋭い観察眼が事件解決の糸口を掴むのか、非常に興味深いです。

つづく