常楓、ついに重い口を開く…!
前回、沈翊(シェン・イー)が突きつけた正義の女神テミスの絵。あれが常楓(チャン・フォン)の心の奥底に眠っていた記憶の扉をこじ開けたんですね。そう、あの崖は常楓にとって「利剣」であり、道を示す標識は「選択の天秤」だった…。
ついに常楓は語り始めました。あの忌まわしい過去。馬淮南(マー・ホワイナン)の死は、確かに常楓が手を下したこと。でも、そこには衝撃の事実が隠されていました。なんと、馬淮南は柯霊(コー・リン)を殺そうとして、故意に手を放し、彼女を崖から突き落とそうとしたというのです! 怒りに燃えた常楓は、柴刀で馬淮南を傷つけ、結果的に彼を崖下へ転落させてしまった…。
その後、常楓は必死に柯霊を救助し、救急車を呼んだそうです。自らの罪を償う覚悟もあったけれど、柯霊は「馬淮南は悪事を働いた報いを受けただけ」と、事実を隠すことを選んだんですね…。うーん、なんともやるせない。そして、常楓は馬淮南の遺体をあの天坑に遺棄した、と。長年隠し通してきた秘密が、ついに白日の下に晒されたわけです。
張思静失踪事件、常楓の不可解な自白
話はこれで終わりません。なんと、常楓の家から、あの失踪していた張思静(チョウ・シジン)のスマホ、身分証、そして遺書まで発見されたんです! 杜城(ドゥー・チョン)俳優:が以前、張思静の写真を見せて「見覚えは?」と尋ねた時、常楓は「ない」と答えていたのに…。
問い詰められた常楓は、あっさりと「自分が張思静を殺した」と自白。なんでも、張思静は家からの結婚のプレッシャーに耐えかねて自殺を考え、「自殺の名所」として知られる峰都山へやって来た。しかし、高所恐怖症で山頂からの景色を見ることができず、絶望していたところ、常楓が「湖に飛び込むのはどうだ?」と提案したというのです。
これには沈翊(シェン・イー)も「ん?」と眉をひそめます。常楓は無差別に人を殺すような人間には見えない…。なぜこんなにもあっさりと自供するのか?
沈翊(シェン・イー)の洞察力が光る!張思静は本当に死を選んだのか?
張思静のスマホを解析すると、最後の通話相手は劉欣瑶(リウ・シンヤオ)という友人だと判明。杜城(ドゥー・チョン)俳優:と沈翊は、彼女が経営するカフェへ。そこで明らかになったのは、張思静が両親から仕事、交友関係、果ては服装に至るまで、厳しく管理されていたという事実。
沈翊はカフェに飾られていた2枚のゴーギャンの絵に注目。まるで対話しているかのようなその絵画。さらに、張思静の両親に話を聞くと、彼女がゴーギャンをモデルにした小説『月と六ペンス』を愛読していたことが分かります。
これらの情報から、沈翊は一つの仮説にたどり着きます。「張思静は本当に死にたかったのではなく、全く新しい生き方を選びたかったのではないか?」と。
そして、衝撃の真実が明らかに!
案の定、蔣峰(ジャン・フォン)(ジャン・フォン)たちが湖から引き揚げたのは、張思静の服を着せられた案山子!やっぱり!
捜査を進めると、ついに張思静本人を発見! しかも、沈翊は劉欣瑶のカフェにあった写真に写る「短髪の友人」こそが、変装した張思静だと見抜いていたんです。さすが沈翊、お見事! 常楓が逮捕されたと聞き、張思静は驚き、彼のために何かできることはないかと考え始めます。常楓は、張思静の「新しい人生」を助けるために、彼女の死を偽装し、罪を被ろうとしていたんですね…。どこまでもお人好しというか、不器用というか…。
ラスト、沈翊の絵を巡る不穏な動き…!
一件落着かと思いきや、最後に不穏な空気が漂います。画展の張理事から沈翊に電話が。あの沈翊の作品『躁動的静物(騒がしい静物)』が、ある方(ファン)と名乗る男性に買われたというのです。
沈翊はその絵を買い戻したいと申し出て、購入者の男性と会うことに。なんとその男、以前画展で偶然会い、沈翊の絵についてコメントしていたあの人物だったんです!
男性が絵を買った理由は「他の誰にもこの絵を見られたくなかったから」。そして、沈翊が買い戻したいと伝えると、彼はそれを拒否。次の瞬間、沈翊が言葉を失う中、男はナイフで絵を上から下へと切り裂いてしまったのです!
「なぜ…」と呆然とする沈翊に、男はこう言い放ちます。「あれは君の夢を見たということだ。そして、それは私の夢でもある」と…。
えええええ!? どういうこと!? 沈翊のあの悪夢と関係があるの? この男は一体何者? まさに鳥肌もののエンディングでした!
『猟罪図鑑 シーズン2』第7話、常楓の告白とその背景にある人間ドラマには深く引き込まれました。彼の行動の動機は複雑で、一言では言い表せない感情を抱かせます。沈翊の鮮やかな推理で張思静の失踪の真相が明らかになったのは爽快でした。しかし、ラストシーンでの謎の男の出現と衝撃的な行動は、物語に新たな緊張感をもたらし、今後の展開から目が離せません。一体彼の目的は何なのでしょうか。
つづく