舞台は、後の女帝・武則天(ぶそくてん)が武則天(ぶそくてん)として権勢を振るい始めた唐の都・長安。後の名宰相として知られる狄仁傑(てき じんけつ)の、若き日の活躍を描くミステリーってことで、期待値MAXで視聴をスタートしました!
これがもう、第1話からとんでもない面白さ!早速、あらすじとネタバレ満載で語っていきたいと思います!
■ やる気ゼロの主人公、でも実はキレ者!
物語は、不穏な雰囲気で幕を開けます。武則天(ぶそくてん)の偽の命令で、洋州刺史の陳諸良(ちん しょりょう)とその一族が毒殺されるという衝撃的な事件が発生。さらに宮中では、梧桐の古木が燃えるという不審な火事も起こり、都には不穏な空気が渦巻いています。
そんな中、我らが主人公・狄仁傑(てき じんけつ)はというと…これがまた、食えない男なんです。
当時は、武則天の改革で家柄に関係なく官僚になれる「科挙」の試験制度が始まったばかり。全国から野心あふれる若者たちが長安に集まってきてるっていうのに、狄仁傑(てき じんけつ)は「役人なんてまっぴらごめん。俺は自由に諸国を旅したいんだ!」と、全くやる気なし。父親の元部下である洪亮(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)や、恩師の魏無疾(ぎ むしつ)が「頼むから試験を受けてくれ!」と説得しても、どこ吹く風。
ところが、この男、ただの風来坊じゃないんです。
彼が滞在する宿屋で、いきなり盗難事件が発生!役人たちが「怪しいやつは全員連行だ!」と息巻く中、狄仁傑が「待った!」をかけます。
彼は、容疑者たちの些細な癖や持ち物から、その人物像をズバリと見抜いていくんですね。故郷の母を思う逃亡兵、病を患った老人、家族を抱える男…彼らを次々と容疑者リストから外し、最終的に帳簿係に化けていた真犯人をビシッと名指し!この鮮やかな推理には、宿屋の客も役人も、みんなビックリ。この時点で「こいつ、ただ者じゃないぞ…!」感がダダ洩れです。
■ 愉快な仲間と、悲劇の始まり
そんな狄仁傑ですが、街に出ればトラブルメーカー(笑)。イカサマ賭博でボロ儲けしていたお調子者の馬栄(ば・えい)と喬泰(きょうたい)(きょうたい)(きょうたい)を助けたり、追っ手に追われていた親友の賀大荊(が だいけい)を救うために大立ち回りを演じたり。結局、みんなまとめて牢屋に入れられちゃうんですが、この騒動がきっかけで、馬栄(ば・えい)と喬泰(きょうたい)(きょうたい)は彼の子分的な存在になります。このデコボコトリオ、見ていて飽きませんね!
なんだかんだありながらも、恩師の説得や、仲間たちの存在、そして運命の導きもあって、狄仁傑はついに科挙の試験を受けることを決意します。
そして、運命の試験が終わった夜。
狄仁傑は親友の賀大荊に誘われ、「鞠水楼」という風情ある酒楼へ。そこで、賀大荊から意味深な話を聞かされます。なんと、恩師の魏無疾(ぎ むしつ)が、武則天の命で新しい名家リスト『姓氏录』を作っているというのです。これは、古くからの名門貴族の力を削ぎ、新しい秩序を作るための布石…。宮中で渦巻く権力闘争のキナ臭さを感じさせます。
酔いが回り、話が核心に迫ろうとしたその時、悲劇が起こります。
雷鳴が轟く中、鞠水楼が突然の火事に!狄仁傑は必死に親友を探しますが、目の前で賀大荊が炎の中に消えていくのを目撃してしまうのです…。
親友の突然の死。それは本当にただの事故だったのか?
いや、絶対に違う。狄仁傑が酒楼で見かけた、怯えるように隠れていた楼主の妹・雅馨(が しん)。何かを隠すような楼主の怪しい態度。そして、親友が最後に語った宮中の陰謀…。
自由な旅を夢見ていた男は、親友の死の真相を突き止めるため、巨大な王朝の謎に挑むことを決意します。第1話のラスト、炎を見つめる狄仁傑の燃えるような瞳が、天才探偵誕生の瞬間を物語っていました。
『大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る』第1話の感想
初回から重厚な世界観と巧みなストーリーテリングに引き込まれました。後の名宰相・狄仁傑が、官吏になることを嫌う自由人として描かれているのが新鮮です。しかし、宿屋での盗難事件で見せた観察眼と推理力は、彼の非凡な才能を鮮烈に印象付けました。愉快な仲間たちとの出会いなど軽快な場面を挟みつつも、物語の最後には衝撃的な悲劇が訪れます。親友の死をきっかけに、彼がどう事件の真相に迫っていくのか、その過程に大きな期待を抱かせる第1話でした。
つづく