いやー、始まりましたね『大唐狄公案』!第1話のラスト、鞠水楼(きくすいろう)が燃え盛るシーンで「え、ここで終わり!?」ってなった人も多いんじゃないでしょうか。あの地獄絵図から唯一生き残った我らが狄仁傑(てき じんけつ)、普通なら英雄扱いされるところですが…そうは問屋が卸さないのがこのドラマの面白いところ!
第2話は、なんと狄仁傑(てき じんけつ)が放火の容疑者としてしょっ引かれるという、まさかの絶体絶命ピンチからスタート!今回は、そんな波乱万丈の第2話のあらすじと、ガッツリネタバレ感想をお届けします!
まだ見てないよ!という方は、ここから先はご注意くださいね!
絶体絶命!容疑者になった狄仁傑(てき じんけつ)
火災現場から奇跡的に生還した狄仁傑。しかし、彼を待っていたのは「よくやった!」の言葉ではなく、冷たい鎖でした。なんと、役人たちは「現場にいたお前が一番怪しい!」と、彼を放火の犯人として捕らえてしまったのです。
役所では、長官が「これは天災だ。そう書いてサインしろ」と自白を強要。もちろん我らが狄仁傑は「いや、これは人為的な犯行だ!」と断固拒否!拷問にかけられそうになったその時、「待った!」と現れたのが、恩師の魏無疾(ぎ むしつ)です。
魏無疾(ぎ むしつ)は狄仁傑の父がかつて高官だったことを明かし、身元を保証。しかし、長官も簡単には引き下がりません。「逃げたらどうするんだ」という心配に対し、魏無疾(ぎ むしつ)は「ならば玄鉄の足かせを」と提案。こうして狄仁傑は、「10日以内に真犯人を見つけ出す」という厳しい条件付きで、足かせをはめられたまま捜査を開始することになったのです。いやもう、無茶ぶりがすごい!
第一の発見!被害者の意外な正体
捜査初日、狄仁傑は助手の喬泰(きょうたい)(きょうたい)(きょうたい)と馬栄(ば・えい)を連れて遺体安置所へ。そこには8体の遺体がありましたが、7体は黒焦げなのに、なぜか雅馨(が しん)という女性の遺体だけは綺麗なままでした。
「これはおかしい…」
狄仁傑が彼女の遺体を調べると、なんと宮中のものと思われる鍵と、非常に精巧な作りの香袋(においぶくろ)を発見。すぐさま香袋の中身を調べさせると、それは没薬、白檀、ウコンを混ぜた特別な香料で、武則天(ぶそくてん)・武則天(ぶそくてん)がこよなく愛用するものだと判明します。
この瞬間、点と点が繋がりました。雅馨はただの芸妓ではなく、武則天(ぶそくてん)の側近で宝物を管理する宮女だったのです!事件は一気に宮中を巻き込む大事件へと発展していきます。
渦巻く陰謀!狙われた武則天
雅馨の正体が明らかになると、朝廷内は一気にきな臭くなります。長孫太尉(ちょうそん たいい)を筆頭とする反・武則天派の重臣たちが、ここぞとばかりに皇帝へ圧力をかけ始めました。
「雅馨が武則天の印である鳳印(ほういん)を盗み出したに違いない!これもすべては武則天の監督不行き届きのせいだ!」
彼らの狙いは、科挙改革などで門閥貴族の既得権益を脅かす武則天を失脚させること。長安の街には「天の怒りが武則天に災いをもたらしている」なんて不穏な噂まで流れ始め、武則天は後宮でひとり、木魚を叩きながら沈黙を守るしかありません。
狄仁傑は、武則天が進める改革が民のためになっていることを見抜いており、今回の事件の真犯人は、その改革を快く思わない武則天の政敵、それもかなり地位の高い人物だろうと推測します。しかし恩師の魏無疾からは「深入りはするな。我々は長安の客人だ、下手をすれば命がないぞ」と釘を刺されてしまうのでした。
新たな謎!第二の火災と謎の死体
狄仁傑が捜査に行き詰まり、友人の賀大荊(が だいけい)を失った悲しみに暮れていたその時、城外の蚕小屋で新たな火災が発生!またしても4人の犠牲者が出たとの報せが入ります。
現場に駆け付けた狄仁傑は、検視官が不在のため自ら遺体を調査。すると、死体の手のひらには農夫のようなタコがあるのに、口の中は綺麗なままでした。これは、火事で死んだのではなく、殺されてから焼かれたことを意味します。
さらに、助手の馬栄(ば・えい)が火事場から令牌(身分証)を発見。そして帰り道、狄仁傑は現場近くに繋がれていた馬に見覚えがあることに気づきます。記憶をたどった彼は、衝撃の事実にたどり着きました。
「あの死体は…全員、御林軍(皇帝直属の兵士)だ!」
なぜ御林軍がこんな場所で殺されなければならなかったのか?鳳印の行方は?そして、鞠水楼と蚕小屋、二つの火災を結ぶ線とは一体…?
タイムリミットは刻一刻と迫ります。足かせをはめられた名探偵・狄仁傑の、息もつかせぬ謎解きから目が離せませんね!
『大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る』第2話の感想
第1話の火災事件から一転、主人公の狄仁傑が容疑者とされる展開には驚かされました。足枷をはめられ、10日間という限られた時間で自らの潔白を証明しなければならない状況は、物語に強い緊張感を与えています。単なる放火事件かと思いきや、被害者の正体から武則天を巡る朝廷の権力争いへと繋がっていく構成が見事です。さらに新たな火災が発生し、謎が深まるばかり。複雑に絡み合う伏線が、今後の展開への関心を強く引き立てます。
つづく