皇太子・南宮曜(なんきゅう・よう)との間に、突如として冷たい壁を作ってしまった小豆子(しょうず)。その原因は、彼女自身の出自への深い苦悩と、白燁(はくよう)から告げられた「小豆子が国を滅ぼし、太子を不幸にする」という衝撃的な予言だった。南宮曜(なんきゅう・よう)への変わらぬ想いと、抗えない運命との間で激しく揺れ動く小豆子。そんな中、中秋の宴で皇后から皇太子妃に指名されるも、小豆子は詔を受けることなくその場を立ち去ってしまう。追いすがる南宮曜(なんきゅう・よう)に、彼女は何を語るのか…。二人の恋の行方は、ますます混沌としていくのだった。

「怪盗ときどきプリンセス」あらすじネタバレ19話

太子様の妃選び…のはずが、小豆子(しょうず)ちゃんの姿はなく…?

物語は、崇文館での一幕からスタート。皇太子の南宮曜(なんきゅう・よう)様が皇后様にお妃選びを願い出たとあって、学友たちは興味津々!「一体どんなお嬢さんがお好みなの~?」なんて聞かれて、南宮曜(なんきゅう・よう)様ったら「明るくおおらかで、家柄の良い子かな。遠いようで、実はすぐ近くにいたりして…」なんて、意味深な発言!?

みんなが期待の眼差しを向ける中、あれ?肝心の小豆子(しょうず)ちゃんの姿が見当たらない…。そのことに気づいた南宮曜(なんきゅう・よう)様、なんだか寂しそうな表情で、こっちまでキュンとしちゃいましたよ。苏若梅(そじゃくばい)ちゃん、庄漾漾(そう ようよう)ちゃん、黄媛媛(こうえんえん)ちゃんたちがここぞとばかりにアピール合戦を繰り広げるけど、太子様の心は上の空って感じでしたね~。

小豆子ちゃんの涙と、太子様の戸惑い

授業後、一人教室に戻ってきた小豆子ちゃん。なんだか元気がない様子…。そこに南宮曜(なんきゅう・よう)様が現れて、優しく文字の書き方を教え始めるんです。「僕が君を太子妃にしたら、時間はたっぷりあるから、ゆっくり教えるよ」なんて、甘い言葉を囁くもんだから、もうドキドキ!?

でもね、小豆子ちゃんは全然嬉しそうじゃなくて、むしろポロポロと涙をこぼして、そのまま教室を出て行っちゃうんです…。えええ、一体どうしたの小豆子ちゃん!??

冷たい態度の裏にある、小豆子ちゃんの苦悩

それからというもの、小豆子ちゃんは南宮曜(なんきゅう・よう)様に対して、あからさまに冷たい態度。朝早く起きて、南宮曜(なんきゅう・よう)様が小豆子ちゃんのために手作りした羊雑湯(ヤンザータン)も、「もういらない。好きじゃないから」とバッサリ!?

これには温厚な(?)南宮曜(なんきゅう・よう)様もブチギレ!大切な玉器を叩き割っちゃうほど荒れちゃって…。側近の楠北(なんぼく)くんもオロオロするばかり。

実は、小豆子ちゃんは自分の複雑な身の上を深く悩んでいて、そのやり場のない怒りを、一番大切なはずの南宮曜(なんきゅう・よう)様にぶつけてしまっていたんですね…。梅玉扇(ばい・ぎょくせん)さんが「太子様に完全に背を向けるべきじゃないわ」と諭すんだけど、小豆子ちゃんの心は固く閉ざされたまま…。切ない、切なすぎるよ!?

白燁(はくよう)様の衝撃予言!二人の運命は…?

一方、星を読んで未来を占う白燁(はくよう)様は、とんでもない予言を見てしまって苦悩していました。「小豆子ちゃんが原因で籍西国が滅び、太子様は囚われの身になる」って…そんなの嘘でしょ!?? 白燁(はくよう)様自身も、なぜそんな未来になるのか、その理由までは見通せないみたい。もし小豆子ちゃんが太子様のそばから離れれば、この災いは避けられるかもしれない…そう考えた白燁(はくよう)様は、ある決意を固めます。

そして、星释(せい しゃく)さんは、梅玉扇(ばい・ぎょくせん)さんと小豆子ちゃんを宮殿から脱出させる計画を秘密裏に進めていました。小雀(しょうじゃく)ちゃんが手引きして、あとは城門の警備をどうにかすれば…って、もうハラハラが止まらない!

雨の中の涙、そして白燁(はくよう)様の告白

すっかり落ち込んでしまった南宮曜(なんきゅう・よう)様は、大雨の中で弓を射て気を紛らわそうとします。その頃、皇后様は中秋の宴の準備を進めていて、令嬢たちに招待状を送っていました。

そんな中、小豆子ちゃんは白燁(はくよう)様に呼び出され、衝撃の予言を直接聞かされることに。「そんなバカな話あるわけない!私が太子様を傷つけるなんてありえない!」と最初は反論する小豆子ちゃんだけど、白燁(はくよう)様の真剣な眼差しに、心が揺らぎ始めます。

そして、白燁(はくよう)様はついに…!「僕と一緒にここを離れよう。そうすれば予言は覆るかもしれない」と、小豆子ちゃんに想いを告白!キャー!どうするの小豆子ちゃん!?? でも、小豆子ちゃんの答えは「私の心には太子様しかいないの…」でした。うう、一途な想いがまた切ない…。

病に倒れた太子様と、小豆子ちゃんの秘めた想い

白燁(はくよう)様の元から戻る途中、小豆子ちゃんは侍女から「太子様が雨の中で罰を受け、高熱で倒れた」と聞かされます。もう、居ても立ってもいられず、東宮に駆けつける小豆子ちゃん!? 病に苦しむ南宮曜(なんきゅう・よう)様の姿を見て、胸が張り裂けそう…。

「宮殿に来たばかりの頃は、一日だっていられないって思ってたのに…。今はこんなにも、あなたのそばにいたいって思うなんて…」と、涙ながらに本心を吐露する小豆子ちゃん。そこに、皇后様が病に倒れたという知らせが入り、南宮曜(なんきゅう・よう)様は養心殿へ。小豆子ちゃんは慌てて隠れるのでした。

中秋の宴、衝撃の発表と小豆子ちゃんの決断!

そして、運命の中秋の宴。皇后様は、病に伏せる皇帝陛下の気晴らしのため、そして国の安寧のためとして、なんと小豆子ちゃんを皇太子妃にすると発表!? やったー!これでハッピーエンド!?…と思いきや!

皇后様が詔(みことのり)を受けるよう命じると、小豆子ちゃんはなんと、その場をスッと立ち去ってしまうんです!ええええええ!?? 会場は騒然!南宮曜(なんきゅう・よう)様は慌てて小豆子ちゃんを追いかけ、「どうして急に態度を変えたんだ!」と問い詰めるのでした…。

『怪盗ときどきプリンセス』第19話は、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、物語が大きく動いた回でした。小豆子が見せた南宮曜(なんきゅう・よう)への突然の冷たい態度は、見ている側も胸が痛みました。しかし、その裏には彼女の出自への苦悩や、白燁(はくよう)から告げられた衝撃的な予言が隠されており、彼女の葛藤の深さが伝わってきました。南宮曜(なんきゅう・よう)の一途な想いがなかなか報われない展開は非常にもどかしく感じられます。白燁(はくよう)の存在と彼の予言が、今後の二人の関係にどのような影響を与えていくのか、目が離せません。最後の中秋の宴での小豆子の行動は予想外であり、二人の未来が一体どうなってしまうのか、強い関心を抱かせる終わり方でした。

つづく