月影公主(げつえいこうしゅ)となった小豆子(しょうず)は、窮屈な宮中での生活に不満を募らせ、流罪となった南宮曜(なんきゅう・よう)を忘れられずにいた。梅玉扇(ばい・ぎょくせん)の助けを借りて宮殿脱出を決意した小豆子は、梅玉扇の両親や三人の養父たちの協力を得て、決死の逃走劇を繰り広げる。追手であるはずの白燁(はくよう)の意外な助けにより南宮曜の居場所を示す地図を手に入れた小豆子。一方、城外では南宮曜が民衆の支持を得て再起の機会をうかがっていた。

「怪盗ときどきプリンセス」あらすじネタバレ23話

まさかのプリンセス生活!でも心は晴れず…

前回、小豆子(しょうず)を助け出す計画が失敗に終わっちゃって、お部屋に閉じ込められちゃった小豆子(しょうず)。そして、なんと南宮曜(なんきゅう・よう)は国境の果てへ流罪に…。悲しい展開に涙したファンも多いんじゃないかな?

そして一年後――。星釈(せいしゃく)が皇帝の座につき、笙東国は新しい時代を迎えたの。私たちの小豆子(しょうず)は、なんと月影(つきかげ)公主として、それはもうきらびやかな生活を送ることになったんだけど…。でもね、小豆子の心は全然晴れないみたい。

お行儀作法の先生は、相変わらず柳焦娘(りゅうしょうじょう)。歩き方からお辞儀の仕方、ご飯の食べ方やお茶の飲み方まで、細かーく指導される毎日。自由奔放な小豆子にとっては、もう窮屈で仕方ないって感じ!柳焦娘が隣で熱心に教えても、どこ吹く風って感じで、マイペースを貫く小豆子なのでした(笑)。そりゃそうだよね、いきなりプリンセスって言われてもねぇ。

三人のパパとの再会と、胸に秘めた想い

たまの息抜きに、小豆子は懐かしの黒犬(こっけん)横丁へ。三人の育ての親であるお父ちゃんたちに会いに来たの。宮殿から持ってきた高価な宝物や美味しいご馳走に、お父ちゃんたちは大喜び!「こんな美味いもん、一生食えねぇと思ってたぜ!」なんて、涙ぐんじゃったりして。

でも、お父ちゃんたちが宮殿での暮らしぶりを尋ねると、小豆子の表情は曇っちゃう。「牢屋よりはマシかな…」なんて、寂しそうに言うんだもん。星釈に四六時中見張られてるみたいで、全然自由がないんだって。二番目のお父ちゃんが「太子妃より公主の方が良かったじゃねえか」なんてうっかり言っちゃうもんだから、小豆子はますますしょんぼり。一番目のお父ちゃんが慌てて止めてたけど、小豆子の気持ち、痛いほどわかるよね…。

梅玉扇(ばい・ぎょくせん)との再接近!女の友情は固いのだ!

一方、梅玉扇(ばい・ぎょくせん)は星釈からの爵位を断固拒否!そのせいで、宦官たちからも冷遇されてて、真冬なのに部屋には炭火すらない始末…。寒さに震える梅玉扇(ばい・ぎょくせん)を見かねた星釈が宦官を叱りつけるんだけど、梅玉扇は星釈を許す気なんてサラサラないみたい。ツンとした態度を崩さないの、さすが梅玉扇!

そんな中、小豆子は毎晩のように、鎖に繋がれた南宮曜(なんきゅう・よう)が自分の方へ歩いてくる夢を見るの。でも、目が覚めると隣には誰もいなくて、切なさが募るばかり…。もう我慢できない!ってことで、小豆子は梅玉扇に「お願い!宮殿から逃げ出して南宮曜(なんきゅう・よう)を探すのを手伝って!」と懇願。

最初は、以前の誤解もあってか、ちょっとそっけない態度の梅玉扇だったけど、小豆子が必死に謝って、南宮曜のために千羽鶴を折っている梅玉扇の姿を見たら、もう感動しちゃって!「ごめんね、梅玉扇…!」って、涙ながらに謝る小豆子。うんうん、これでこそ二人の友情だよね!

脱出計画スタート!まさかの珍道中!?

小豆子の計画は、梅玉扇に宮中でド派手な騒ぎを起こしてもらって、そのスキにトンズラするっていう、なかなかに大胆(というか無鉄砲?笑)なもの!これには梅玉扇も思わず苦笑い。でも、そこは頼れるお姉さん!二人で夜遅くまで、どうやって宮殿を抜け出すか、真剣に作戦会議。そして、話はなぜか「南宮曜を見つけたらどうする?」って方向に。小豆子ったら「私たち夫婦だもん!まずは祝言のやり直しでしょ!民間ではみんなそうやってお祝いするんだから!」なんて、おませなこと言っちゃうの!梅玉扇に「もう、小豆子は恥じらいがないんだから!」って笑われちゃってたけど、二人のガールズトーク、なんだか微笑ましかったな。

翌日、梅玉扇は両親である梅丞相(ばいじょうしょう)夫妻を宮殿に呼び出して協力を仰ぐことに。梅丞相、城門で柳焦元(りゅうしょうげん)とバッタリ会っちゃうんだけど、柳焦元ったら相変わらず嫌味な感じ。部下なんて「梅丞相も娘のおかげで安泰ですな~」なんて言ってるし!柳焦元も「新帝が即位したんだ、これからは慎重に行動しろよ」なんて、なんだか不穏な雰囲気…。

宮殿に来た梅丞相夫妻、小豆子のことを梅玉扇と間違えちゃったりして、ちょっとした騒動に(笑)。梅玉扇が「小豆子を宮殿の外に連れ出して!」って頼んでも、そりゃビビるよね、普通。そこで梅玉扇、一芝居打つの!「もう死んでやるー!」って大騒ぎして、小豆子も 옆で「そうよそうよ!」って煽りまくり!息子たちの将来もかかってるし、梅丞相夫妻もついに折れて、脱出計画に協力することになったのでした。いやー、梅玉扇、女優だわ!

棺桶で脱出!?ハラハラドキドキの逃走劇!

小豆子が宮殿から抜け出したことを知った星釈は、もちろん激おこ!すぐに部下に命じて大捜索を開始!

一方、小豆子の三人の養父たちは、すでに手筈を整えて待っててくれたの。なんと、娘が亡くなったフリをして、棺桶に小豆子を隠して城門を突破しようっていう大胆な作戦!でも、城門の衛兵が「棺を開けろ!」って言い出して、さらに「亡骸を刀で確認する!」なんて言い出すもんだから、棺桶の中の小豆子はパニック!思わず「ぎゃー!」って飛び出しちゃったの!そりゃ怖いよね!

三人の養父たちも一緒に逃げ出して、一行は近くの博物園に逃げ込んだんだけど…。

まさかの助っ人登場!そして南宮曜の影…

そこに現れたのは、追手のはずの白燁(はくよう)!でも、白燁(はくよう)はなぜか小豆子たちを見逃してくれて、さらに南宮曜の居場所を示す地図まで渡してくれたの!「この地図を頼りに南宮曜を探せ」だって!えええー!白燁(はくよう)、一体どういうこと!?もしかして、白燁も星釈のやり方に疑問を持ってるのかな?

そして場面は変わって城外――。流罪になったはずの南宮曜は、なんと民衆の支持を得て、力を蓄えていたの!政権奪還の機会を虎視眈々と狙っているみたい…!

つづく