ホテルのベッドで目を覚ました林西(リン・シー)は、昨夜の記憶が曖昧なまま、なぜか一緒にいる肖一成(シアオ・イーチョン)の存在に動揺する。気まずい雰囲気の中、二人は共通の友人の店に呼ばれ、そこで幸せな報告を受けることに。その出来事は、林西と肖一成に自分たちの関係を改めて考えさせるきっかけとなる。そんな中、二人の前に現れたある人物が、彼らの絆を揺さぶるような言葉を投げかける。これを機に、林西は8年間ずっと胸に秘めてきた、かつての別れの真相を肖一成に打ち明ける決意をする。長年の時を経て、二人の関係は大きな転機を迎えることになる。
「彼女は無敵な翻訳官」あらすじネタバレ19話
記憶喪失?気まずすぎるホテルの朝
物語は、林西(リン・シー)がホテルのベッドで目覚めるという、なんとも意味深なシーンからスタート。 昨夜、酔っ払っていたことはおぼろげに覚えているものの、隣にはなぜか肖一成(シアオ・イーチョン)の姿が!
「やっちまった…!」とばかりに、こっそり逃げ出そうとする林西(リン・シー)。しかし、そんな彼女の企みをあっさり見抜く肖一成(シアオ・イーチョン)。「逃げる気?」なんて冷静に声をかけるもんだから、林西(リン・シー)はパニック状態に!
「なんでここにいるの!?」「ていうか、まず服を着て!」と大慌ての林西に、肖一成(シアオ・イーチョン)は「君が僕を離さなかったんだ」とニヤリ。 なんでも、昨夜の林西は彼に抱きついて「別れるんじゃなかった」と号泣していたんだとか。
「そんなはずない!」と信じない林西に、肖一成は用意周到に撮影していた「証拠動画」を突きつけます。でも、我らが林西は「これは語訳の新技術で作った合成よ!」とまさかの全否定(笑)。 この意地っ張りなところが、彼女らしいですよね。結局、肖一成も「まあ、いつか信じる時が来るだろ」とばかりに、一旦引き下がるのでした。
幸せのおすそ分けが、二人の背中を押す
気まずい朝の後、林西は仲間である老朱の店に呼ばれます。もちろん、そこには肖一成の姿も。 そこで待っていたのは、なんと老朱の結婚報告!お相手は、なんと初恋の人。彼女を取り戻すために、はるばる雲南まで追いかけたという彼の情熱的な話に、一同は大盛り上がり。
この幸せオーラ全開のエピソードに、何かを感じ取ったのか、肖一成はテーブルの下でそっと林西の手を握るんです…。きゃー!不意打ちは反則だって! 老朱が「これからは妻と二人、騰冲で静かに暮らすよ」と語る姿を見て、林西と肖一成も、自分たちの未来について考えずにはいられなかったでしょうね。
ラスボス登場?陳瀟(チェン・シャオ)の宣戦布告
楽しい宴の帰り道、二人の前にラスボス(?)こと陳瀟(チェン・シャオ)が登場。彼女は肖一成を呼び止めると、「林西は業界で評判が悪い。あなたのは愛情じゃなくて、ただの執着よ!」と痛烈な一撃を浴びせます。 さらに、「今の私なら、あなたの事業を助けてあげられる」と、あからさまなアピールまで。
しかし、我らが肖一成はブレません。「ああ、執着だよ」とあっさり認め、彼女の申し出をキッパリと断るんです。 かっこよすぎか!諦めきれない陳瀟は「絶対に後悔させてやる!」と捨て台詞を吐きますが、これが今後の波乱を予感させますね…。
8年越しの告白と、涙のキス
陳瀟の一件があったからこそ、林西もついに覚悟を決めたのかもしれません。彼女は肖一成に、8年前に別れを告げた、本当の理由を打ち明けます。
「あの時、本当は華声の採用通知を受け取ってたの」
そう、彼女は自分の夢を掴むチャンスを目の前にしていたのです。もし、そのことを肖一成に話せば、優しい彼は自分の留学を諦めてしまうかもしれない。かといって、自分もこの大きなチャンスを諦めたくなかった…。 彼の未来と自分の夢、その両方を壊さないための、あまりにも切ない嘘だったんですね。
全てを理解した肖一成は、静かに問いかけます。「もし8年前に戻れたら、それでも僕と別れるかい?」
林西の答えは、このドラマ屈指の名セリフでした。
「別れるわ。だって、あなたが愛してくれたのは、そういう私(自分の夢に向かって突き進む私)だから」
もう、涙腺崩壊です。お互いのキャリアを、夢を、そして人格そのものを尊重し合っていたからこその、苦渋の決断だったわけです。8年という長い時間を経て、ようやく本当の意味で向き合えた二人。肖一成は、溢れる想いを抑えきれずに林西にキスをします。 長かった…本当に長かったよ、この瞬間まで!
一方で、佟欣(トン・シン)と程耀(チョン・ヤオ)のカップルもバーで語り合い、お互いのわだかまりを解いていたようです。 それぞれのカップルが、新たな一歩を踏み出した、まさにターニングポイントとなる回でした。
『彼女は無敵な翻訳官』第19話の感想
第19話は、林西と肖一成の関係が大きく動いた、まさに記憶に残る回でした。酔って記憶のない林西と、それを見守る肖一成の気まずい朝の場面から始まり、コミカルながらも二人の距離感がもどかしく感じられます。友人・老朱の結婚という幸せな出来事が、彼らが自身の過去と向き合うきっかけとなったのが印象的です。特に、8年前に林西が別れを選んだ本当の理由が明かされる場面は、胸が締め付けられました。彼女の決断は、互いの夢と未来を尊重するがゆえの、深い愛情から来たものだったのです。長年の誤解が解け、ついに二人の想いが通じ合った最後のキスシーンは、これまでのすれ違いを知っているからこそ、非常に感動的でした。二人の関係が新たな段階に入り、今後の展開から目が離せません。
つづく